FC2ブログ

ヴェルニサージュのはしご

ヴェルニサージュの招待を受けることが時々ある。
ヴェルニサージュとは、ギャラリーで行われる展示会のオープニングパーティのこと。展示会初日が多いが、会期途中で人の集まりやすい木、金曜日に開催されることも。

たいていは夕方~夜に始まるので、パリ郊外に住む主婦の身では、参加するのに勇気(?)がいる。しかも私の利用している郊外線は、やたらと工事が多く、ここのところ、最終電車がオペラ21時半という日が続いていた。振替バスがあるんだけれど、それを使うと普段30分のところ、1時間半もかかるのだ。しかもバスが着くのが、最寄り駅の反対側の出口で、家に帰るのに坂を5分ほど登らねばならず、で、そんな面倒な思いをするくらいなら、さっさと電車のあるうちに家に帰ろうという気になる。

先日、ヴェルニサージュが3つあり、それぞれの開催場所が近い上、始まりも夕方の早い時間だったので、では、頑張って3つをはしごしよう、と決意(これだけのことをするのにも“思い切り”が必要なのは年齢のせいもあるのか?)。

ヴェルニサージュの楽しみは、何といってもアーティスト本人に会えること。展示会中ずっとアーティストが在廊していることは意外と稀なのだ。

まずは、パレロワイヤルのGalerie de Corrazza 1787で行われた、森田恭通さんのPORCELAIN NUDE展へ。インテリアデザイナーとして有名な森田さんは、アーティストとしても活躍している。

招待状

PORCELANとは磁器製品のこと。この招待状のタイトルと写真を見て、きっと、人の裸を連想させるような美しい磁器作品の展示会なのだろうと思い込んで、会場に行ってみると、展示されているのは写真。女性の身体を撮影した写真作品なのだ。つまり、まるで磁器のように美しい女性の裸体・・ということだったのか。

パリでの作品展はこれで3回目という森田さんにフランス人来場者の反応を伺ってみると、
「日本ではデザイナーの森田の作品として捉えられてしまいますが、ここでは作品そのものを素直に鑑賞してもらえる。子どもの頃から、アートや写真に触れているフランス人ならではの優しいと同時に厳しい目で評価してくれますね。なぜかフランスでは女性に人気があるらしく、若いパリジェンヌから80代のマダムまで『これは砂丘ですか?』とか『まるで風景写真みたい』なんて色々な質問、感想を聞かせてくれます。

Porcelain Nude (ポーセレン ヌード)
森田恭通 Yasumichi Morita
SUPER LABO



森田さん
(シャンパングラスを片手に作品の前でポーズを取って下さった森田さん)

ヴェルニサージュでは、軽食やワイン、シャンペンが振る舞われることも多く、お酒を飲みながら、アーティストの話を聞いたり、来場者同士がおしゃべりしたりできるのも、楽しい。

シャンパングラスが並ぶ

ギャラリーを後にする

ばたばたとお話を伺って、シャンペンもしっかりいただいて、次はマレ地区に移動。

ブティックJAPAN BLUE PARISで開催された植田真理子さんの羊毛フェルトこけし展へ。

茨城県水戸市で、喫茶室を経営しながら創作もしている植田さん、さらに5人の子どもを子育て中というから、すごいパワフルな人を想像していたら、ゆったりのんびりな感じの女性。じゃなきゃ、こけしなんかに興味を持たないよね。そう、実は、彼女、本物のこけしも好きで、夏前から私たちはこけしの情報の交換をしており、私が青森に津軽こけしを求める旅に出る直前、彼女も津軽に行き、津軽こけし館の館長さんに「後にフランスから人が来るから」と予告(?)しておいてくださったのだ。

植田さん
(店のイメージに合わせた着物が素敵な、植田さん。手にしているのは、津軽系こけしをモデルにした羊毛フェルトこけし)

「日本人なら誰でもこけしを知っていますよね。でも、フランス人の来場者には、まずこけしとは何かの説明から始めなければなりません。皆さん、『かわいい』とまず言ってくれて、後は、『なぜ、こういう柄なの?』とか『喫茶室を経営しているのにこけしを作る時間があるの?』など様々な質問をされます。2014年にジャパンエキスポに参加したのですが、その時は作品を送っただけ。今回は、ちゃんと自分で展示して、フランス人のお客様の反応を自分の目で確かめられてよかったです。」と植田さん。
喫茶室を1年間休んで、創作に集中されるそうだ。

こけしの本も

羊毛フェルトこけしたち


で、今回、植田さんに同行したのが、その喫茶室で1年間、パン屋を開くというこのパン職人さん、自作の(当たり前か)ドイツ風パンを日本から持参して、ヴェルニサージュで振る舞いました。桜入り(つまり桜の花びらが入っている)パンが絶品。赤ワインとこれまた持参された日本酒をいただきながら、パンをばくばく食べてしまったよ(ちょうど、お腹が空いて来る時間だったか).
「お名前を書いてください」とノートを差し出すと(別にサインを頼んだんじゃなくて、ブログ記事に必要だと思った)、Sunny Side Kitchenだって。そう、ご自身の名前ではなく、現在、茨城県常陸大宮で運営されているパン屋の名前。ということは水戸市が2号店になるのかな。

パン職人さん
(パン職人さん)

パンを食べる来場者たち
(美味しいパンに魅かれる、来場者たち)

植田さんに、ぜひ、今度一緒に、福島に土湯こけしを買いに行きましょう、と約束して、
最後は、目と鼻の先にあるギャラリーハヤサキで行われているCéramique et photographie
陶芸と写真の展示会へ。

ギャラリーハヤサキ招待状

写真家マルティーヌ・ペクーさんとギャラリーオーナー早崎佳代子さんの二人展。

パリの建築、特にアパルトマンをテーマに最近作品を撮り続けているペクーさんと、早崎さんの焼き物作品。うーむ、共通テーマみたいなものが見えないし、いや、その見えなさがツボ?と思っていたら、「写真家がね、一緒に展示する予定だった人とうまく行かなくなっちゃって、急きょ私の作品と生徒たちの作品を展示することにしたのよ」とおっとり語る早崎さん。なるほど・・、そう、彼女は、焼き物教室の先生なのだ。

早崎さん
(ギャラリーオーナーの早崎さん)

写真と焼き物の展示
(写真と焼き物のコラボ展示)

生徒作品
(生徒作品)

ギャラリー前の広場にテントが張ってあり、そこがワイン&おつまみコーナーに。こちらのヴェルニサージュには知りあいも来ていたので、おしゃべりしながら、白ワインをいただく。

テント


3つヴェルニサージュを回っても、工事期間中終電よりも少し早めの電車に間に合った。さくさくと回れば、これからもたくさんのヴェルニサージュに顔を出せるかも。
ただ、作品をじっくり見たい場合は、平日の人の少ない時間にギャラリーに行った方がいいんだけどね。


主婦・ママ限定のWebデザインコース【WebCamp】


スマホやタブレットでカード決済


腰痛対策マットレス+【ラクーネ】

新潟県燕市からやって来た、本宮かおりさんが、パリで香りの力を語る


6月最後の金曜から日曜にかけて、マレのショールーム兼ショップを借りて、こけしの展示販売をした。他に、アクセサリー、陶器、絵付けのアーティストやチョコレート職人など日本人フランス人の合わせて8名が参加のグループ展示販売会であった。

中日の土曜日、展示会が終わって、地下鉄に乗ると、少し離れたところに、見覚えのある日本人男性が。最近(に始まったことではないか・・)、物忘れがひどく、誰なのか、思い出せない。しかも感じのよさげな、ちょっと素敵な人だ。そんな人まで忘れるなんて、これぞ老化かぁ、とため息をついていると、その殿方が私の方に寄って来て、「あの~、りゅぬの・・」と声をかけられる。その一瞬、不快感を呼び起こす『りゅぬ』という言葉とともに、男性が何者なのかを思い出す。

3年ほど前、私は無名の日本企業のフランス支社に正社員採用された。パリ出張中の本社社長を知人から紹介され、いきなり日本文化を取り上げる仏語のフリーペーパーを創刊する話が持ち上がり、編集長として採用されたのだ。そのフリペの名前が『りゅぬ』。しかし、働き始めてすぐ、胡散臭い会社だと分かる。それでも、社内のトラブルや問題にできるだけ巻き込まれないようにしつつ、何とか、フリーペーパーを3号発行。その間に、思い付きで色々なことを始める社長殿から、マレ地区にショールーム兼ギャラリーを準備してくれ、と言われ、物件探しから始めて、内装工事、オープニングパーティも手掛けて、数回の展示会もオーガナイズした。フリペの創刊号の特集テーマが美濃焼で、ギャラリーのこけら落としのイベントに、ロンドンにある和食器を扱う会社に出展をオファーしたところ、快く引き受けていただいた。地下鉄の男性は、その会社のイベント責任者Kさんであった。

ちなみに私の勤めていた会社は、その後、なんとパナマ文書に名前が載っていた。幸い、発覚した時に、私はもう退社していたが。紹介者に文句を言ったら、「そんな会社だとは知らなかった」の一言。いやいや文句言っちゃだめだな、よかれと思って紹介してくれたのだし、その会社も毎月給与を払ってくれたのだから(遅延はあったが)、感謝しなければ。しかも、仏語フリペやギャラリーの立ち上げは、いい経験になったし(と自省)。

話を現在に戻すと、Kさんの会社は、ちょうど私たちの展示会と同じ時期に、場所も同じくマレ地区で日本の食をテーマにした大きなイベントに出展していた。会場は近くて、しかもプレス招待を受けていたが、開催期間がぴったり重なっていたので、行くつもりはなかった。
ただ、向うの方が開場時間が30分早いことが分かり、Kさんをすぐに思い出せなかったお詫びに(?)、翌朝そのイベントを訪ね、Kさんに、『BisouJapon Art』のフリペと新しい名刺を渡す。

ここからが本題。
そのイベントで、たまたま知人が新潟県の燕三条ブースで通訳をしていて、そこで、こだわりたっぷりKAORI Organicsブランド製オーガニックのアロマオイルの販売をされていた株式会社i-D internationalの取締役執行責任者、本宮かおりさんを紹介してもらった。女性起業家特有のオーラを放っている方である。「私もアロマは好きで、ティーツリーやユーカリ・ラジアタは常備してます~」なんて短い自己紹介をする。その後、他の顔見知りの出展者に挨拶して、さっさと自分の展示会に戻った。


香り本宮さんと船木さん

(左が本宮かおりさん。右は新潟県阿賀野市、株式会社亞瑠代表の船木亞瑠さん)


香りアロマオイルとチタン製品

(同じく燕市に本社を置く、株式会社ホリエのチタン製アロマディフューザーとアロマオイルのセット販売も)

香りイベント会場

(けっこう、人がたくさん来ていた、こちらのイベント ©船木さん)


さて、その翌々日、和太鼓の稽古場に向かっている途中に、燕三条ブースで通訳をしていた知人から連絡があり、「本宮さんが主催するビューティ&ヘルスin Parisなる集まりが明日あるので、参加しない?」と誘われる。
ビューティ&ヘルス??アロマが好きと言ってしまったが、専門家でもない私がなぜに?
なんて思いながら、「どんな人が来るの?」とスマホで知人に尋ねながら歩いていたら、生まれて初めて、鳩のフンが私の頭の上にボタっと落ちて来る、という恐ろしい体験をする。ひえ~、と慌てて、ティッシュで拭き取るが、なんせ頭のてっぺんなので、自分では見ることができず、ちゃんと取れているかどうか、分からない。
和太鼓の稽古場であるスタジオに着いて、「鳩のフンが~」と騒いだら、同じクラスのフランス人女生徒と窪田サランドル真理子先生が、二人がかりで拭きとってくれた上に、先生自らが「洗った方がいいですね」と拙髪(なんて表現ないか)を洗ってくださる。ああ、なんて、名誉な・・。
クラスの他のフランス人生徒たちも口々に、「それって、幸運をもたらすのよ」、「そうそう、犬のフンを踏んだ時と同じだよ」などと慰めてくれる。
確かに日本語でも“ウンがつく”とか言うんだよね。

つまり・・、ビューティ&ヘルスin Parisのお誘いがあった時に、鳩のフンが落ちて来たということは、その集まりに参加すると、幸運に恵まれる、ということなのか?
展示会の結果がいまいちだったこともあり、気分はすっかり下降気味。こういう時は、なるべく外に出て人に会い、気分転換を図った方がいいし。

家に戻って、夫に鳩のフンが頭に落ちて来た、と言ったら、嬉しそうに声をあげて笑い、追い打ちをかけるように、「キミ、駐車違反をしたんじゃないか」と、フランス共和国マークの入った封筒を渡される。恐る恐る開けると、罰金135ユーロの通達が!6月半ばの展示会で、搬入のために車を10分ほどバスレーンに置いたのがしっかりチェックされたのだ。
鳩フンのご利益は一体どこに?・・まあ、違反したのは10日も前のことなんだけど。

翌日は気分一新!を目指し、ビューティ&ヘルスin Parisへ。
会場は、パリ16区にある歴史の重みの感じられるホテルで、アルフレッド・ノーベル(言わずと知れたノーベル賞の)が住んでいたという。
で、ビューティ&ヘルスin Parisは、新潟県出身の方を中心に、留学中の現役大学生から、薬剤師の資格を持つ駐在員妻、カルトナージュ講師から、パリ出張中のアパレル会社社員まで、色々な女性たちの気取りのない集まりであった。

ホテルのカフェのテラス席で、銘々好きな飲み物を頼んで、まずは自己紹介。その後、本宮かおりさんが香りについて、色々と面白い話をされる。(ちなみに、かおりは本名だそう。ご両親は将来の仕事を予知してこの名を付けた?いつか、突っ込んでみたい)
例えば・・、より強い免疫システムを持った子どもを産むためには、自分の免疫システムとはなるべくかけ離れたシステムを持つ異性を選ぶべきなのだが、その無意識の判断材料になるのが相手の“匂い”である、とか。
イヤな人間を近づけさせない匂いをアロマオイルで作ることができる、とか。
面白い!これって、研究が進めば、婚活とか、ストーカー撃退とかにも活用できるよね。

香りホテルのカフェにて

(熱弁をふるうかおりさん、引き込まれる参加者たち)


その後、KAORI Organicsブランドのブレンドオイルの試香。ここのオイルは、ネーミングが面白くて、『安眠』、『DETOX』、『HAPPY』などストレートなものから、『ひめ』、『舞妓』、『将軍』なんておちゃめ系(?)まで。
参加者が、9タイプのアロマオイルの中から自分の気に入った香りを選ぶのだが・・、
私が、「『安眠』かなぁ」と言うと、
「ちゃんと眠れていないんですね」と本宮さん。そう、すぐに眠りに落ちるのだけれど、夜中に目が覚めてしまうのだ、最近。なるほど、体が必要としている香りが“いい”香りとして認識されるのだな・・。
そういえばテレビで明石家さんまが、スーパーに買い物に行って、「これ、食べたい」と自然に手が伸びたものが、体が欲している(成分を含んだ)もの、というような話をしているのを見た記憶が。
ところが、「『HAPPY』にはどうも、魅かれないなぁ」とつぶやいたら、「『HAPPY』じゃないんですね」と言われる。おや、『HAPPY』じゃないなら、むしろ『HAPPY』を求めるはずでは?
つまり、「私なんて、不幸が服を着て歩いているような存在」なんて自虐ギャグを連発している自分は、『はみだしっ子13 つれて行って その4』(三原順著)のグレアムの言葉ではないが、「馴染んだ不幸にしがみついて」、幸せになることを恐れている人間なので、幸せになるオイル、『HAPPY』を遠ざけてしまう、ってところか?と大人な自己分析をしてみる。
では、このオイルとの出会いは、人生を“幸せ”に呼び込むターニングポイントになるかも、と思わず、手にどぼどぼと『HAPPY』をかけたら、「精油をそんな風に肌に直接かけたらダメですよ」と注意される。そう、ベースオイルで希釈しなきゃいけないのよね。



で、『HAPPY』の香りで、いい気分になり、「これ、欲しいなぁ」と言ったら、「このオイル、全部、江草さん持って帰ってください」、と9本のオイルをもらうことに!鳩フン効果?同時に、美しいチタン製のアロマディフューザー(皿タイプ)もプレゼントしてもらう、しかも私だけに。
え、他の参加者に妬まれるんじゃない(←あくまで、幸せを恐れる性格)。
「書いてくださいね」とかおりさん。
そうだ、私は物書きだ!いただいたオイルは、原稿を書くために必要な材料なのだから、遠慮する必要がない。
「はい、もちろん、書きます!」と言って、オイル9本と皿をさっさと鞄に入れる(うふふ・・)

オイル(とチタン皿)をもらったから言うわけじゃないけど、実に有意義な集まりであった。参加者の数名とは、FB友達になったし。

しかし、もし、地下鉄でKさんに偶然会わなければ、そして知人が燕三条ブースで通訳をしていなければ、この集まりに来ることもなかったのか。人との出会いって偶然に偶然が重なって生まれるのだなぁ。今回は、鳩フンの後押しもあったし。

その夜から、さっそく、枕元に美しいチタン皿を置き、精油を1種類ずつ選び、数滴垂らして、効果を試す。夫には何も言わず、反応を観察することに。

香り実験

まずは、『安眠』。
夜中に必ず一度は、トイレに起きる私が、朝まで一度も目が覚めないまま、ぐっすり!夫は、私が起きる前に、家を出てしまったので、効果のほどは分からず。へたに、「昨日はよく眠れた?」などと聞くと、何か企んでいるのかと怪しまれるので、あくまで反応を観察するだけにしよう。

第二夜は、『PEACE』.
心安らかに眠れるのだろうと期待したら、その夜は特に夫のいびきがひどくて、よく眠れず。まさか、いびきを誘引する効果が?日を改めて試してみよう。

第三夜はお待ちかね『HAPPY』。
朝、いい気分で目が覚めたなぁ、と思ったら、土曜にも関わらず、夫がさっさと起きて着がえ、にこにこしながら「これからパン屋まで行ってくるから、キミにもパン・オ・ショコラを買って来てあげるよ」!え~、今まで、食事抜きの血液検査を受けるために朝早く出かけて帰りにパンを買って来たことはあったけど、わざわざパンを買うためだけに早起きするなんて・・、『HAPPY』恐るべし。

第四夜は『舞妓』。
夫が就寝した後に、『舞妓』を垂らした皿を枕元に置くと、夫の鼾がぴたっと止まる。その後、夫は匂いに反応したのか、犬のように鼻をくんくんして(眠ったまま)、甘えたような不思議な唸り声を発し始めた。犬になって舞妓さんにじゃれつく夢でも見ているのか?
ところが、翌朝、夫は滅法機嫌が悪かった。夢で、舞妓さんに足蹴にされたか?とみると足を引きずっている。そういえば、昨日、剣道の稽古中にアキレス腱を痛めたと言っていたが、痛みがひどくなったらしい。不機嫌は、アロマとは関係ないようだ。
ともあれ、『舞妓』のうっとりする香りには、いびきを止める効果があるかもしれず、これもまた、日を改めて試してみよう。

夫は今月21日から埼玉県北本で行われる剣道の国際合宿に参加する予定だが、「この足では参加は無理かも、と気弱なことを言い出す。しかも合宿最終日には、六段昇段審査を受けることになっているし。
と、これは、『将軍』の出番でしょう。
第五夜は、『将軍』。
ヒノキの香りがする。うーん、将軍様が檜風呂につかりながら、戦略を巡らしているイメージか。と思って寝付くと、起きたとたん、気になっていた懸案に、ぽんと解決案が浮かぶ。『将軍』のおかげかも。

夫はと言えば、相変わらず、機嫌悪く、足も引きずっている。

合宿までに2週間ちょっとあるので、それまでに回復することを祈るばかり。

KAORI Organics のサイトはwww.aroma-kaori.jp


旅を贈るカタログギフトEXETIME


(>_<)幸せになりたい!

占いで悩み解決☆



農家とダイレクト


怒涛の四月は、展示会が2度もあって、締め太鼓も叩いて、モン・サン・ミシェルにも出かけた


またまた、ブログ更新が遅れてしまったので、4月にあったことをまとめて書く、手抜き(?)ぶり。

3月の最終週から、日本人女性クリエーター集団izumiの展示会に参加して、こけしの展示販売。

こけしだな

日本から参加した、あみぐるみクリエーターのHABUJUNさん。

FChabujunnさん

メナードの日本人エステティシャンが、同僚のディスプレイ担当のフランス人女性と一緒に来て、こけしを購入して下さる。後日、オペラのメナード・フラッグ・ショップのウィンドーに展示してあるこけしたちを撮影。このルージュとこけしの組み合わせが素敵。フランス人ならではの感性?

FCディスプレイ

FCディスプレイ2
(パリのメナードのウィンドーに飾られた、こけしたち)


展示会の最中、土曜午後にパリ17区の区役所で行われた、和太鼓・真の生徒発表会に参加(そう、生徒なんです)。今回は、締め太鼓を叩く。ただの生徒発表会なのに、広めのホールに立見が出るほどの、観客が来て、へたな演奏で申し訳ない、という気持ちに。ただ、先生の演奏もあるので、これを聞けるだけでも、来てよかったと、観客は思うはず、そもそも客のほとんどが、生徒の友人、家族だろうし。しかし、演奏中、足がぶるぶる震えちゃったよ。発表会は、気が付いたら、7回目だけど、こんなこと初めて・・。展示会場から区役所に直行し、自分の演奏が終わると、すぐにまた展示会に戻るという慌ただしさで、先生の演奏を見ることもできず。リハーサルの時に、しっかり見たけど。


(発表会の様子は写真に撮っておらず。締め太鼓とはこんな太鼓)



2週目初日は、5月に行われる、パリ日本人会主催のバザー希望祭の実行委員ミーティングに参加。場所が当日会場となる、14区のシテ・ユニヴェルシテの日本館にて。うちから、距離的には遠い。ミーティングの後、シテ内のスペイン館のカフェテリアでランチ。学食風で、安くて、味もまあまあ。

FCスペイン館のカフェテリア


性懲りもなく、ビズのフリーペーパーを出すことにしたので、その制作に集中。で、いつものごとく、スポンサー探しに一苦労。ニュースダイジェストがつぶれて、広告を取りやすくなるかと思ったら、さにあらず。「もう、次号は出せないだろう」と言い続けて、今、準備しているのが、通算64号目。よく続いてるなぁ、と他人事のように関心。

表紙撮影は、シテユニヴェルシテの真正面にある、モンスーリ公園にて。滅多に来ない地域なのに、ここのところ縁がある。

FC表紙撮影
(分かりにくいかもしれないけど、写真左端にカメラマンさん、右端にモデルさん)


3週目は、去年の夏から企画・準備していた、広島の筆リンパドレナージュ・セラピスト小笠原実穂さん主催のパリツアーご一行が到着。
参加者に自分と年齢の近い人が多かったこともあり、仕事というよりは、一緒に楽しませてもらった感じだったな。

FCブログ乾杯
(撮ったのが私だから、自分は写ってないけど、一緒に乾杯もしたし)

モン・サン・ミシェルツアーは、ビズの広告営業をしなければならないので同行しないつもりだった。ミニバスの運転手さんは日本人だし、小笠原さんは、ツアーガイドができるくらい、モン・サン・ミシェルに詳しいし。ところが、小笠原さんから「一緒に行きましょう。その日は、きっと広告取れません。それなら、モンサンに言っておけばよかったと後悔しますよ」と誘われる。小笠原さんの言うことは恐ろしくよく当たるので、「じゃあ、行くか」と準備していたら、モン・サン行きの前日に、新規スポンサーが見つかり、大手を振って(?)モン・サン・ツアーに参加。

前回(って何年前だ?)行った時は、天気が悪かったけど、今回は、パリを出る時は曇っていたが、モンサンに着いたとたんに、青空が広がる。大天使ミカエルのおかげ?なら、いつも晴れてるはずか。

FCブログモンサン

ツアーのメイン・イベントを日曜日に無事に終え、任務終了。

翌週、一行が帰った後も残った小笠原さんと、サン・ジェルマンのカフェ・ドゥ・マゴで待ち合わせて、ツアー第二弾の相談。カフェ・クレームを頼んだんだけど、なぜか、ワインコルクが付いてきた。スプーン置き代わり?後から来た小笠原さんのお盆には、コルクは載っていなかったので、私のは、単なる置き忘れ?

FCドゥマゴ
(水の入ったコップの横になぜか、ワインのコルクが)


ノルマンディ在住のライター仲間の知子さんが、ガイドブック取材のため、パリ5区にあるキャバレー、パラディ・ラタンのディナー付きショーに招待され、お供させてもらうことに。役得!ただ、その日は、私がいつも使っている郊外線が、夜間工事で、22時で終わってしまうことが分かり、知子さんが友人から借りている、サンラザール駅近くのアパルトマンに、一緒に泊めてもらうことにする。アパルトマンと言っても、女中部屋と呼ばれる、屋根裏部屋でトイレ、シャワー、キッチンはちゃんと付いているけど、寝具はマットレスがあるだけなので、寝袋を持って行くことに。知子さんは「華やかなキャバレー・ショーの後で、寝袋っていうのは、申し訳ないけど」と気にかけてくれたが、「そのギャップが面白くて、いいじゃん」と答えておく。とは言いつつ、キャバレーに寝袋を持って行くのは憚られるので、最初にアパルトマンに行き、寝袋を置いてから、

元和太鼓仲間の青木千映さんのマレのオフィス兼ブティックオープン記念アペロ(アペリティフ)に参加して、

FC青木さんのオープニング

そのすぐご近所さんのギャラリーハヤサキに、日本刺繍の展示会を観に行ってから、

FCギャラリーハヤサキ

パラディ・ラタンに向かう。
ギュスターヴ・エッフェルが設計した劇場だったのね、知らなかった。パリのキャバレーは、ムーラン・ルージュとクレージー・ホースは行ったけど、パラディ・ラタンは初めて。リドはまだ、行ったことがないし。

FCパラディラタン

楽しくショーを見て、アパルトマンに戻った頃に、知子さんの彼から電話があって、シャンゼリゼで銃撃事件があったことを知る。リドのすぐそばで。夫からも「シャンゼリゼには近づくな」とメッセージが。なんか、ン年ぶりの朝帰り夜遊びの日に近くで、そんな事件が起こるとは。


その週の日曜日は、オペラにある、日本語学院の第一回アジア・フェスティヴァルの展示販売コーナーに参加。月~土曜日には授業が行われている教室を使って、展示販売、それから組みひも、和菓子作り、マンガの書き方などのワークショップが行われた。
新しくて、きれいな建物で、地上階と地下階に分かれて、15ほどの教室がある広い会場だった。しかし・・、いかんせん、来場者が少なかった。こけしが一体も売れなかったのは、初めての経験。予約制のワークショップは、そこそこ人が集まっていて、参加者が、その後、展示販売会場を回って、お買い物をするという、よくあるイベントのパターンなんだけど・・。展示販売目当ての来場者が、ほとんどいなかったのではないか、と思う。
大統領選挙と重なったし、日曜一日だけの開催だったので、やはり集客が難しかったか。主催側も初めての試みで、宣伝も不十分だった感が。

FCアジアフェス

顔見知りの出展者(というか、出展者のほとんどが知っている顔ばかりであったが)が、「サロン・イデ・ジャポン(毎年オペラで行われている日本をテーマにしたイベント。毎年盛況で、2015年の12月は入場規制まであった)も、初めの頃は、人が少なかったよ~。集客力なんて、簡単につくもんじゃないし」と話していた。
このアジア・フェスティヴァルも、スタッフの人たちの頑張っている感は、しっかり伝わって来たし、今後が機体できるかも。

ちなみに、会場にすっごくかわいいポメラニアンが遊びに来て(もちろん、犬が勝手に来たのではなく、飼い主に連れられて)なでなでするために、しゃがんだのがよくなかったのか?その後、腰が急に痛くなる。何とか、家まで運転して帰ったものの、その夜から、寝返りをうったり、しゃがんだりしただけで、激痛が。腰痛なんてあまり縁がなかったのに・・。

まあ、今月は自分にとってはずいぶん、忙しく動き回っていたので、体が少し静かにしていなさい、と言っているのかも。ということで、5週目は、最低限の用事だけこなして、なるべく無理のないように過ごしている。

60秒の無添加メイク!国産BBクリーム「京のすっぴんさん」


腰痛対策マットレス+【ラクーネ】


(>_<)幸せになりたい!

占いで悩み解決☆


パリ写真月間にちなんで、フォト日記風ブログ

今年はブログを頻繁に更新する、と新年の目標を立てたのに、気が付けば、11月で、9本しか書いていない。いつも、だらだら長文になり、それをあれこれ直していると面倒になって、「私がブログを書かなくても、誰も困らないし」、と、途中まで書きなぐったもの(パソコンだから、打ちなぐり?)をボツにしたり。

で、11月、パリは、写真月間なので、それにちなんで、写真を多用し(私にしては)簡潔な日記風ブログを書こう、と思い立つ。

11月のある一日

「今日は寒いぞ、最低気温はマイナス1度だぞ」と一足先に起きてTVの天気予報をちゃんと見ていた夫が言ったので、この冬初めて、ダウンコートを着て出かけることにした。先月買った、おニューのダウンなのだ(写真には写さないけど)。

写真パリ東駅
<パリ東駅>

朝、10時過ぎに家を出て、パリ東駅近くの写真専門書店に向かう、パリ進出のお手伝いしている日本人写真家A氏の作品集を納品するために。先月、見本を持って行ったら、一人で店を切り盛りしている風のオーナーが、気に入った様子で「3冊、置きましょう」と言ってくれたので、日本から送ってもらったのだ。森山大道スタイル、と写真にあまり詳しくない私は、説明しているのだが(森山大道は、フランスでも有名)、ここのオーナーに「森山大道の亜流は、うんざりするほどたくさん見たが、A氏の作品は、何か、別のものを持っている!」と言われ、我がことのように、うれしくなる。して、その、別のものとは?と尋ねると、「うーん、映画的、というか・・」。私は写真より映画に詳しいつもりだけど、オーナーの言わんとしていることは、分からん」
帰りがけに、オデオン近くにある、他の写真専門書店を教えてくれて「そこにも行ってA氏の作品集を見せるといいよ、日本人写真家の作品集をたくさん取り扱っているから」。
ちょうど、午後、オデオン界隈で約束があったので、写真集は全部納品しちゃったけど、ついでにその店を覗きに行ってみることにする。



東駅から4番線でモンパルナス方面に。BisouArtのフリーペーパー第2号の発行が決まり、モンパルナスにある、行きつけの美容院が広告を出してくれるというので、いそいそと集金に向かう。次の12時半のランチの待ち合わせまで、時間が少しあるので、集金の後、カフェに入って、カフェ・クレームでも飲もうかと思っていたら(寒い時は特においしく感じるのだ)、美容院のオーナーが「コーヒーでも飲んでいかない?」と、予約客が約束の時間に来ず、ヒマしているらしい。いつも客がいっぱいで、オーナーは忙しそうにしているので、珍しいこともあるもんだな、と思いながら、ありがたくコーヒーをいただき、オーナーとおしゃべり。「ミルクないの?」と尋ねると、「そんなもん、ないわよ」と言われ、そういえば、最近、同じようなシチュエーションに遭遇したので、クリープのスティックを持ち歩くのも悪くないかな、と思いつく。重いもんじゃないし。フランスの粉末ミルク(régilaitってやつ)はまずいから、帰国時に日本のクリープを買おう。

ランチの待ち合わせは、ラスパイユ大通りとフルーリュ通りの交わるところ、という不思議な提案。美容院からも地下鉄二駅のところだが、寒いけど天気がいいので、のんびり歩くことにする。
途中、後姿のカッコいい(私の前を歩いていたので、後姿しか見えない)、白髪のマダムが颯爽と歩いていたので、iPhone見てるふりをしながら、盗み撮り。お顔を拝見しようと速足で追いかけ、赤信号で立ち止まっている横顔をちらり。自信に満ち溢れた七十女、という顔。そうか、自信って、後姿にも表れるのだな。

写真後姿
<後姿のかっこいいマダム。アーティストさん?>

待ち合わせ場所に早めに着き、ウィンドーにジャケットと革小物が飾ってある店があったので、入ろうかなと思ったら、猟グッズの店だったので、好奇心は湧いたが、諦める(誰がどう見たって、私は狩人に見えないでしょう)。
路上にベンチを見つけたが、日陰なので、日向で立ちんぼしていると、待ち合わせの相手、Mさんがやって来る。リュクさんブール公園に続くフルーリュ通りにおしゃれっぽい店が並んでいて、どこも入ったことないので、一緒に行きましょう、というお誘いだったのだ。ビストロ、パン屋のやっているカフェ、オーガニック・カフェなどがあって、結局、草食系のかわいい男子店員に店の中からガラス越しに、にっこり微笑まれ、それにつられて、オーガニック・カフェに入ってしまう、おばさん二人組。いや、Mさんは私よりはずっと若いけど。数日前に40度近い熱を出し、病み上がりなMさんと有機野菜のポタージュを頼む。メニューにパッタイもあって、ひかれたが、生野菜のパッタイ、とあったので、この寒い日に体が冷えそうだから、パスする。通訳・翻訳・イベント企画など幅広く手掛けているMさんと近況報告しあいながら、Mさんの成功オーラをおすそ分けしてもらえますように、と密かに念じる、風邪は一緒にもらいませんように、と付け加えて。

写真オーガニックカフェ
<この窓から、店員男子に微笑まれ、ついふらふらと・・>

写真野菜のポタージュ
<野菜のポタージュ、パンもおいしかったし>

写真チーズケーキ
<チーズケーキ>

デザートのチーズケーキも頼んで、おしゃべりを続けていたら、あっと言う間に時間が経つ。次の待ち合わせはボナパルト通りの、これまた行ったことのないサロン・ド・テで、この通りは長くて、サンジェルマン大通りを飛び越し、セーヌ河に近い方だったら、完全遅刻じゃ~、と速足で歩いていたら、もらった住所は、サン・シュルピス教会の目の前だったので、ぎりぎりセーフ。写真家Sさんから、BisouArtに広告を出してもいいと言ってくれている在仏日本企業の方を紹介してもらう予定。
ところが、その住所には○○会館風の建物が立っており、中に入ると、旅行会社のカウンターのようなものが。ありゃ、間違ったかな、と外に出ると、Sさんが到着。よくよく見ると、LA MAISON DE LA CHINE中国会館とあり、カウンターでは、中国旅行ツアーの紹介などしているらしく、その奥に、サロン・ド・テが。中国茶を置いてあるのかと思ったら、マリアージュ・フレールの紅茶缶が並んでいた。
紹介されたクライアント候補のNさんは、会社員兼アーティスト(って言い方、変?)。アートの国フランスと言えども、アーティスト家業だけで食べて行くのは難しく、副業で生計を立てながら、アート活動をしている人がごまんといる。以前、剣道仲間で、警察官兼画家の男性もいたし、うちの隣のムッシューは、美術学校を出た後、肉屋で働きながら、油彩画を描き続け、定年退職後、画に専念して、地方のサロンに出品したり、レストランで展示をしたりしている。
Nさんの場合は、会社の仕事と個人の活動がリンクしている部分もあり、仕事も楽しいという。確かに、“人生楽しいオーラ”を発している人である。今、写真作品集の企画出版を計画中、と相談を受けるが、面白いアイデアなので、私も出版社探しに協力することに。
それにしても、“写真”に縁がある日だな。

写真サンシュルピス教会
<『ダ・ヴィンチ・コード』に出て来た、サンシュルピス教会>

その後、東駅近くの写真専門書店で紹介してもらったオデオン近くの店へ。ちょうど、PHOTO SAINT-GERMAINフォト・サンジェルマンのオープニングの日で、沖縄をテーマにした写真展示が行われていた。フォト・サンジェルマンは、写真月間のイベントの一つで、サンジェルマン・デ・プレ地区にある、ギャラリー、美術学校、ドラクロワ美術館などが参加し、各自写真展を中心に、写真に関連するイベントを行うもので、今年は会場が40か所。書店と聞いていたけど、東駅の店に比べると、ギャラリー風で、本はあまり展示されていないが、フォトサンジェルマン開催中の特別ディスプレイなのか?オーナーにAさんの話をして、後日、見本を持ってくることを約束する。
家に戻って、この店のサイトを覗き、オンラインショップを観たら、森山大道『遠野物語』初版署名入りとか、PROVOKE(今年発刊された英語版解説書ではなく、本物の)なんぞも取り扱っていて、けっこうマニアックな店かも。


<右は、英語版のPROVOKE>

写真PSG宣伝
<フォト・サンジェルマンの宣伝ポスター>

最後に、ネスプレッソのショップに行く。Mさんに「今日はネスプレッソに行かないと」、と話したら、「え、ネスプレッソがBisouArtのスポンサリングを?」と聞かれる。んなわけない、単に自分のお買い物。リュ・ド・バックにあったはず、と同名の地下鉄駅を目指して歩く。ところがたどり着いても、それらしき店が見当たらず。スマホで検索すると、同名の通りにあるが、場所はデパートのボン・マルシェの裏、お門違いの方向に歩いたことに気付く。しかも、検索結果で、先ほど打合せをした中国会館のあるボナパルト通り沿い、しかも同じ側、10番地も離れていないところにネスプレッソのショップがあることが分かる。目の前を歩いたはずなのに、なぜ、気づかなかったんだ?無駄に歩いて、帰宅の時間が30分は遅くなった。それに、ネスプレッソのショップで買い物すると必ずコーヒー一杯を試飲できるが、ランチしたオーガニックカフェで最後に頼んだエスプレッソは酸味がきつくておいしくなかったので、あそこでコーヒーを飲まず、早めにボナパルト通りのネスプレッソで、買い物を済ませれば、おいしいコーヒーが試飲できて、コーヒー代も浮いたのに、とせこく後悔する。
ダウンを着て、たくさん歩いたせいか、リュ・ド・バック店についた時は、汗だく。試飲コーナーで、「お水も一緒にいかがですか?」なんて言われてしまった、恥ずかしい・・、ってほどのことでもないか。





まあ、たくさん歩いて、色々な人とおしゃべりし、新しい店も開拓したし(行かなかったネスプレッソボナパルト店を含めて)、有意義な一日だった、と日記には書いておこう。

オンラインの外国語学習サービス【italki】


旅の指さし会話帳を国名で探す










仏語フリーペーパーL'une Japonりゅぬ・ジャポン廃刊

去年の9月、某日本企業のパリ支社に編集者として採用され、準備を始め、今年の2月末に創刊した、日本の文化やアートを紹介する、季刊の仏語フリーペーパーL'une Japonりゅぬ・ジャポン。
3号目のデザイン入稿前、すでに4号目の取材準備に取り掛かっていたところで、突然3号で廃刊、同時に私にも解雇が言い渡される(まあ、編集長として雇われたから仕方ないけど)。なので、今、パリ市内で配布している3号が最終号となります。

正直、非常に居心地の悪い会社で、このまま勤めていたら、ストレスで病気になるのでは、と感じていたので(採用してもらってこんなこと書いては申し訳ないのだが←じゃ、書くなよ、って話だが)、解雇なら失業保険も出るので、うれしい。

しかし、フリペは何だか、中途半端に終わってしまって残念。特にこうなってみて、ふと、編集長のくせに、媒体にちゃんと愛情を注いでいなかったのではないか、なんて妙な後悔の念が湧いて来た。

99年に立ち上げ、11年間で60号を発行したフリペbisou(現在はサイトのみ)は、編集、記事書きだけではなく、スポンサー探しから、配布、事務、経理まで自分で手掛け、大変だったうえに、お金にならなかったけど、編集に関しては自分の思うままであった。ただ、不思議な勢いのある媒体で、作っているのは自分、のはずなのに、何だか媒体自身が意思を持って成長し、私自身は、それに使われている下邊のような気がしたのだ。さらにbisouは不思議と人を引き付け、色々な人が関わり、手伝ってくれたのだが、特に何か危機(ってほどじゃないけどさ)に直面した時には必ず、助けになってくれる人が現れ、またBisouの神様のおかげだ、なんて感謝したものだ。いまだに、「私、あの雑誌のファンで、今でも保存しています」と言ってくれる人に会うし。
と要するに、自分にとってたいへん愛着のある媒体だったので、これをつい、L'uneと比較してしまい、日本語書店のフリペコーナーにいつまでも残っているL'uneを見て、Bisouは、あっという間に捌けたのに・・、なんて思ってしまったり。親が出来のいい長男とさえない次男を比較するようなものか?私には子どもが一人しかいないので、分からないけど。
しかし、非営利団体を母体に楽しく作っていたbisouと、企業の社員として雇われ、事業の一環として発行していたL'uneを比べるのもおかしいよね。

ストレスの一つが、媒体制作の経験が全くない同僚たちとの作業で、今まで私がフリーの編集ライターとして一緒に仕事をした出版社、編集プロダクション、広告代理店のディレクター、編集者たちが当たり前のように備えていた知性、教養(あんまり使いたくない言葉だがな)、社会常識を持ち合わせない上に自分のやり方を押し通す人たちであったので、彼らとの“共同作業”がいつの間にか、彼らとの“戦い”の様相を呈し、そこにエネルギーを恐ろしいほど使った。
会社勤めをしている友人たちに愚痴ると、「そういう困った人たちは、うちの会社にだっているよ」と返され(じゃ、今までそういうタイプと仕事で巡り合わなかった私は相当運がよかったのかなぁ、と思いつつも)、となると、合わない同僚とも折り合いをつけて働く、という勤め人としての能力が欠けている自分に問題があるのではないか、と思い始めた(ちょっと謙虚?)。
っていうか、そもそもそっち方面の自分の能力のなさに気付いて、フリーランスになったのではないか?解雇されてホッとしているし・・、今更ながら自分が会社勤めに向かないと気づく。
人は戦いによって自分が何者であるか、何者でしかないかを知る、ってなことを、高橋和己が書いていたような(曖昧な記憶)・・。

しかし・・、編集長ならフリペと心中するくらいの気持ちがあってしかるべきで、同僚に向かって負のエネルギー(だったよな)を使うのではなく、読者の方に向いて、フリペをより良く、面白く、読み易くするプラスのエネルギーを注ぐべきであり、それが不可能な環境だったのだから、やっぱり辞めることができてよかったんだろうな。

りゅぬ


さて、最終号のテーマは大麻(おおあさ)。大麻はテーマとして“今来てる”感があるが、
大麻がいかに日本人の生活と深く関わりあっていたか、という歴史に始まり、現在、大麻の悪いイメージの払しょくに務めながらオーガニックの大麻栽培を手掛ける若者、それを支援する地方自治体、エイベックスが立ち上げた大麻を原料にしたファブリックのブランド、精麻を撚った紐でアクセサリーを作るアーティストまで、大麻をキーワードに幅広く取材し、なかなか面白い出来になっている。ひとえに日本在住の特集ページ担当の編集ライターが優秀なおかげ。
と、私はといえば、パリの街を常にバッグにL'uneを詰め込んで持ち歩き、今更ながら配布先を探し、また興味をもってくれそうな人には、片っ端から手渡しする(ほとんど押しつけ状態)、贖罪(?)の日々を送っております。

本誌は仏語だけど、webに日本語訳が全て載っているので、ぜひ、読んで下さい。
www.lunejapon.com

おすすめ情報

おすすめ情報

プロフィール

江草由香

Author:江草由香
編集者・ライター・コーディネーター。
96年に渡仏し、99年から10年間パリ発日本語情報誌『Bisouビズ』の編集長を務め、同時に日本の雑誌やWebに情報記事、コラムなどを寄稿。
2010年に日仏バイリンガルサイト『BisouJaponビズ・ジャポン』を立ち上げ、ジャパン・エキスポなどパリで行われる見本市で、日本企業や日本人クリエーターの出展をプロデュース、展示会の企画コーディネートの仕事を始める。
2018年に22年間のパリ滞在にピリオドを打ち、日本に帰国。

『BisouFranceビズ・フランス』
https://www.bisoufrance.com/

個人ブログ『湘南二宮時々パリ』
http://ninomiyaparis.blog.fc2.com/

最新記事
カテゴリ
AI翻訳
コスメ
コスメ
ワイン
ティー
航空券
レストラン予約
フランス語
アマゾン
最新コメント
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QRコード