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パリ在住皮膚科医、岩本麻奈先生の最新作『女性誌にはゼッタイ書けないコスメの常識』

『女性誌にはゼッタイ書けないコスメの常識』を読み終わったところ。パリ在住皮膚科専門医、岩本麻奈先生の最新作である。読者の好奇心をそそる、このタイトル、そして、内容がちゃんとそれに適っていた。
Q&A形式で読みやすく、「洗顔は一日何回までしていいの?」、「化粧水を手でつけるのと、コットンでつけるのと、どちらがいいの?」という“今さら聞けない”的質問があったり、シワのできるメカニズム、大人のニキビができる理由など、肌に関する基礎知識などもきちんと説明されている。また、レーザーやフォトフェイシャル治療、ポトックス注射など、最新の美顔施術についても分かりやすく説明され、そして、タイトルどおり、「“敏感肌とは美容業界で便宜上設けられたカテゴリーで、医学的には存在しない”」、「肌断食をすると逆に肌の状態が悪くなることも多い」という具合にメディアが流布するスキンケアの“常識”を取り上げ、その真正性を問うている。

正しいスキンケアを身につけるためのノウハウが身につくのはもちろんだが、この本のいいところは、パリ在住の岩本先生が、フランス人マダムたちをウォッチングし、その魅力について分析しながら、女性の本当の美しさとは何か?という考察(哲学か?)を書いているところ。そう、多くの日本人女性が思い込んでいる、“美肌=若い肌=美人の条件”は正しくありません。それでは、本当の美しさとは?美人になる方法は?と、これは本書にちゃんと記されているので、ぜひ、読んでください。
この本、メイクやスキンケアを始め、美しくなりたい、と思う年頃の女の子にぜひ読んでほしい。私たちの時代は、大学生になってからメイクを始めるのが一般的だったが、最近の若い子は(っておばさんくさい言い回しだが)、高校生でもメイクするそうだから、高校入学のお祝いにいいかもしれない。

女性誌にはゼッタイ書けない


 この本を読んでふと思い出したのだが・・、私が通っていた高校の家庭科の先生、とよみちゃんは、御茶大卒で、知的で、性格がさっぱりしていて、きりっとした美人であった。とよみちゃんは、授業で化粧品害を数回にわたって取り上げ、化粧品がいかに肌に悪い影響を及ぼすか、を色々な例を挙げて熱心に説いた。実際、化粧品害について色々と調べた結果、化粧品を全部捨てた、と言うとよみちゃんは、いつもスッピンで、それでもとても、きれいだった(まあ、元々造作の整った正統派美人だったわけだが)。そして、その授業の最後に「私がこれだけ化粧品害について話しても、卒業生が濃いメイクをして、尋ねて来たりするのよね」とため息をついたのであった。
私はと言えば、とよみちゃんの授業におおいに影響を受け、その結果、27歳までメイクをしなかったのだ。大学時代、サークルの友人たちに「メイクすれば、きれいになるのに」と言われれば、「これ以上きれいになっても困るし」と切り返し(その後、二度とメイクの話は持ち出されなかった)、会社であほ上司に「キミは何で化粧をしないんだ」と失礼なことを言われれば、心の中でこのセクハラ野郎!と怒りながら、聞こえないふりをした。
 そして27歳になって突然、何がきっかけだったかは覚えてないが、ファンデーションを塗り(最初は皮膚呼吸ができないような気がした)、アイシャドーと口紅をつけ、薄化粧だったにも関わらず、色々な人から「お化粧するようになったの?」と言われ、そうかスッピンって逆に目立つんだ、と気付いたのだ。

 他の女子より、メイクを始めるのが10年ほど遅かったことが、肌にもたらした効用もきっとあるのだろうが(別に現在の自分の肌が同年代の女性に比べて、きれい、ってこともないんだけど)、この本に書かれているように、自分に合うコスメを選んで、洗顔や保湿をしっかりすれば、恐らく、19歳から化粧をしても何の問題もなかったわけで、その頃からきちんとメイクしていれば、ひょっとして人生変わっていたかも(リッチな男性に見染められて、玉の輿にのれた、とか)なんてしょうもない妄想に浸っても、仕方ない。
 
この本の最初のQ&Aは、「Q 40代ですが、いまから美しくなろうとしても手遅れですか?」で、答えの要約(詳しくは本書参照)は「美しくなるのに遅すぎるなんてことは絶対にありません」なのだ。そう、過去を振り返っても仕方がない。今、これから自分の年齢にふさわしい美人になるよう、努力すべし。ボーヴォワールの言葉を借りて、「人は美人に生まれるのではない、美人になるのだ」の精神じゃ!
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熟女の流行色の取り入れ方

2010年の秋冬の流行色は、赤とキャメル、だそうだ。

自分は、流行はあまり追わない人間のつもりだった。ところが、去年の冬は、黒とグレーが大流行し、秋が深まり、寒くなった日に、私が茶のコートを着て出かけたら、周りがみんな真っ黒で、その時は、さすがにちょっと恥ずかしかった。フランス人は、我が道を行く人種であるが、流行はちゃんと追っている。ただ、それを他人とは一味違えて、自分なりのやり方で取り入れる、というところか。
黒やグレーはベーシックな色なので、誰もが無難に着ていたが、2年前、パープルが流行した冬は、コートやバッグ、ブーツまでパープルにしている人もいれば、スカーフだけ、あるいは手袋だけパープル、なんていう人もいた。まあ、経済力も関わってくるし、ファッションへの関心度、それにどれだけお金を割くか、という個人のポリシーの問題とも言える。
 
 さて、この秋冬は赤が流行、と言われてみれば、確かに街行く人で赤を身につけている人が目につく。赤い薄手のコート、えんじのカーディガンを羽織っている人、黒いジャケットに真っ赤なパンツ姿の女性も何人か見た。先日も真っ赤なバッグを持ったマダムが駅のベンチに座っていたが、そのバッグ、けっこう、年季が入っていて、今年、流行に合わせて購入したわけではなさそうだった。
確かに流行色っていうのはサイクルがあるので、昔、流行った時に買ったものをまたワードローブの中から引っ張り出した、という人も少なくないかも。と、なると3年着なかった服は捨てなさい、っていう整理整頓の鉄則はあてはまらないわけだ。だって、3年以内に同じ色がふたたび流行することってまず、ありえないもんね。そういえば、パープルが流行った年に私が購入したのはパープルのマフラーとスカート。あとは、衣装ケースの中から2枚パープルのセーターを見つけたが、一枚は日本から持って来たもの、つまり14年以上前に買ったしろものだった。潔くモノが捨てられない、もったいない精神(エコロジー精神ともいう)が功を奏したのである。

2010流行色
(ブティックのウィンドーも赤とキャメルの服だらけ)

それで、今年の赤、であるが、私にとってアンラッキーカラーだし、そもそも自分に似合わないので赤色の服なんて持っていたかな?と屋根裏部屋の衣装ケースの中をごそごそと探してみると、10年くらい前に買ったえんじのカーディガンと赤いストールが見つかった。アンラッキーカラーで似合わない色のものをわざわざ買いたす必要はない。この冬はこれで十分、流行を追っている!ことにしよう。
そして、キャメルであるが、そういえば、今まであまり縁のない色であった。コートやブーツはともかく、キャメルのセーターって、ばばシャツのイメージだもんね。そもそもキャメルってラクダでしょ。ラクダのシャツ!年をとるにつれ寒さはこたえてきたし、いっそ、キャメル流行にあやかり、ラクダのシャツを買うのも悪くないかも。見えない部分に流行を取り入れ、毎冬、使えるので経済的!これぞ、かしこい熟女のおしゃれでは?

フランスで少年野球

9月は新しい学年がスタートすると同時に、習いごとの登録時期。息子は去年1年間、週に2回、ほとんど休むことなくハンドボール教室に通ったが、今年は「野球をやりたい」と言いだした。フランスで、野球はマイナースポーツであるが、インターネットで検索したところ、私の住むイヴリン県にもいくつかの子ども向け野球教室があることが判明。うちから車で15分ほどのサンジェルマン・アン・レイ市にも見つかったが、練習日が私の剣道の稽古日と重なる上に、練習場が体育館、とある。野球はやっぱり空の下でやらなきゃ!と、結局、モンティニィ・ブルトノー市に球場まで持っているクーガーズという草野球チームがあり、そこに小学生チームが存在することが分かったので、登録することに。我が家から高速を通って車で30分ほどかかるが、練習が土曜の午前中なので、渋滞に巻き込まれる心配もない。

さて、息子はこの土曜に初練習。土曜の午前は小学校低学年(7-9才)チームとすでにユニフォームを着用している小学校高学年チームに分かれて、トレーニングが行われる。

フランスで野球

コーチのもとで子どもたちが練習をしている間、監督さんが、付き添って来た親たちを集めて、まずはクーガーズの活躍ぶりを延々と語る。小学生チームは全国大会で2位になったことがあるというからすごい!と思ったら、「どこのチームも試合出場に必要な補欠を合わせた12名のメンバーが揃わず、我がチームはメンバーがたくさんいるので、時には近隣チームの助っ人によばれることもあります!」・・ひょっとして、全国大会って、メンバーが自前で揃うチームならどこでも出場できる、ってレベルなんじゃないか?
「みなさんの中で子どもチームのトレーナーになってくれる人がいれば、後で私のところに来てください!」と監督さん。何を隠そう、私は中学時代ソフトボール部にいた。へたっぴいであったが、子どもたちのキャッチボールの相手くらいはできるし、これから寒くなるので、息子が練習している間、ぼーっ、と立って見ているよりは体を動かしていた方がいいだろう・・。奥さまが日本人で日本語が話せるパパが一人いて、彼は去年トレーナーをやっていた、と言ったので、「野球はどこで習ったんですか?」と尋ねると、「ここで、息子と一緒に始めました。トレーナーになると、月に2回ほど土曜の午後に練習試合があるから、それに付き添うんです」。なるほど、コーチというよりは子どもたちの世話係、って感じらしい。   
ただ、私は土曜の午後、剣道の稽古があるので、試合の付き添いはできない。息子も試合に出るというレベルではないし(そもそも野球のルールさえ、まだ分かっていない)。監督さんに、その旨を説明し、午前中の練習のみ手伝いたい、と申し出ると、それだけでも喜ばれた。野球(正しくはソフトボールだけど)をやった経験のある人間なんて珍しいのだろう、フランスでは。

さっそく、野球歴2年という低学年チームのコーチのお手伝いをする。と言っても、この日生まれて初めてグローブをはめた、という小さな子どもたちばかりなので、2チームに分かれ、輪になってボールを落とすことなく10回トスできたら、得点1、なんていうゲームが中心だ。息子はすでに私とキャッチボールの経験があるので、他の子より上手にやっていた。最後に、フェンスに向けてボールをみんなで一斉に投げる練習をし、少しづつ、フェンスからの立ち位置を離していくのだが、15mくらいの距離になった時に、コーチが「さあ、遠いぞ!KENのママがお手本を見せるから、同じように投げてごらん!」げ!届くだろうか?と緊張して投げたら、かろうじて、フェンスのふもとあたりにボールがぶつかり、ほっとする。いかん、腕がなまっているのだ、これから練習日以外も息子と頻繁にキャッチボールをしよう、と決意する。

この日、新入りにはクーガーズのロゴの入った野球帽がプレゼントされ、同じくクーガーズのTシャツは希望者だけが、購入(みんな買っていたが)。Tシャツには適当な背番号がついており、19番が残っていたので、迷わずそれを選ぶ。息子よ、亡き小林繁の背番号に恥じない、りっぱな野球選手になってくれ!

日本のランドセル

フランスは新学期が始まり、8才の息子は小学校の第三学年に上がった。子どもが新しい学年に上がる時は、どんな親でも不安を感じるだろうが、うちの息子は発達障害を抱えているので、ことさら親としては神経を使う時期になる。
息子はコミュニケーション能力が低く、友達がいない。夏休み中もずっと「オレは学校には行かない」と言い続け、義母が電話して来て、もうすぐ学校は始まるわね、と息子に言ったらしく、その時も「学校は嫌い!」と怒鳴って、がちゃんと切ってしまった。
去年までは夏休みの間に、少しでも他の子どもたちと交わるきっかけになってくれれば、と何日間か学童保育に入れていたが(私も仕事に集中できるし)、それも行きたくない、と言ったので、無理強いはせず、家で私と折り紙をしたり、工作をしたり、後は一人で『クレヨンしんちゃん』や『怪傑ゾロリ』を読んだり、テレビの歌番組を見たりしていた。

 さて、9月2日、新学期初日の朝は、反抗することもなく、夫と私に連れられて、日本のランドセルを背負って学校へ。ランドセルは去年、東京で体験入学をした時に、私の姉がプレゼントしてくれたもので、今年は日本語補習校にも通わないので、使わないのはもったいないし、「これ、フランスの学校で使おうか?」と息子に聞いたら「いいとも!」(どこで覚えたんだろう?)と明るく答えた。こいつ、変な鞄、背負ってる!といじめの原因になるかも、と一瞬、不安がよぎったが、そんなことで息子をからかうような子どもはすでに、障害のことで息子をからかったり、いじめたりしているに違いないから、いいや、と思い直す。 

黒いランドセル
 
実は日本のランドセル、パリのジャパンエクスポでも販売していて、聞くところによると、フランス人のデザイナーやアーティストが、“おしゃれ”で使っていたりするそうだ。日本のアニメはこちらでも大人気だし、ランドセル背負った子どもが出て来るアニメが放映されていたりしたら、逆に羨ましがられるかも。
学校に着き、まずは貼り出してあった新しいクラス名簿を見る。1学年で2クラスしかないので、半分は去年のクラスメイトである。姉御肌でうちの息子にも親切なリザとはクラスが分かれてしまい、リザのお母さんが、「あら、昨日の夜、娘はケンと同じクラスになればいいな、って言っていたのよ、残念!」ほんとか~?と思いながらも、言われて悪い気はせず、「ほんと、残念ですね」と夫と口を揃える。
新しい担任に挨拶をしている間、一人でぽつんとしている息子のところに元気のよさそうな男の子が来て、ボンジュール!息子が下を向いてもじもじしていると、その子はもっと大きな声で、ボンジュール、息子も何とかボンジュールと言うと、彼は満足げに去っていく。その後、一人の女の子が息子の方に寄って来て、ほっぺたにキスをすると、息子も恥ずかしそうにキスを返していた。まあ、学校でも完全に無視されているわけでもなさそうだ。

夕方、学校に迎えに行き、「今日、楽しかった?」と聞くと「ちょっと楽しかった」と答えたので、ほっとする。
家に帰ると夫に「クラスの子が、そのかばん、かっこいい!って言った」、とフランス語で(もちろん)話していた。まずまずの新学期のスタートか。

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プロフィール

江草由香

Author:江草由香
編集者・ライター・コーディネーター。
96年に渡仏し、99年から10年間パリ発日本語情報誌『Bisouビズ』の編集長を務め、同時に日本の雑誌やWebに情報記事、コラムなどを寄稿。
2010年に日仏バイリンガルサイト『BisouJaponビズ・ジャポン』を立ち上げ、ジャパン・エキスポなどパリで行われる見本市で、日本企業や日本人クリエーターの出展をプロデュース、展示会の企画コーディネートの仕事を始める。
2018年に22年間のパリ滞在にピリオドを打ち、日本に帰国。

『BisouFranceビズ・フランス』
https://www.bisoufrance.com/

個人ブログ『湘南二宮時々パリ』
http://ninomiyaparis.blog.fc2.com/

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