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社員旅行でインド周遊2週間

このタイトル、フランス人の夫の話である。春先に会社の福利厚生部から案内が来て、夫が行きたい!と言い出した。社員旅行といっても、社員が全員参加するわけではなく、希望者のみで、費用も会社が全額負担するわけではない。それでも、旅行会社のツアーと比較すると半額以下の料金らしい。旅行もパーティに出かけるのもカップルが基本単位のフランスなので、配偶者も参加できる、費用は若干、高くなるが。

インドには前々から行きたいと思っていた。しかし、社員旅行の期間がちょうど、学校の秋休みと1週間ずれている。きっと、それに合わせたら、旅費も高くなり、また参加者が増えてしまうからだろう。まさか、インド旅行のために8才の息子を1週間休ませるわけにもいかない。また、私も長期旅行は仕事がたまってストレスの元になるので、避けたい。さらに、夫は旅先でいつも以上に我がまま放題になるので、これもストレスの原因になる。写真が趣味なので、「あの雲が動くまでここで待つ」などと言いだす。一度、奈良のお寺で「あの坊さんたちがいなくなるまで待つ」とのたまった時は、「観光客ならともかく、坊さんなら絵になっていいじゃないの!」と私が言ったら、「キミは何も分かっていない」と怒鳴り散らした。
それで、一人で行ってもらうことにした。

出発1週間ほど前に会社からはリュックと旅行ガイドが支給され、夫はうれしそうに旅行準備を始める。夫の勤める会社はフランス国内にいくつかの支社があるのだが、同じ職場からの参加者はおらず、地方支社の社員が中心だという。夫はニース支社の社員と二人で、ツインルームを利用するらしい。「その人も家族をおいて一人で参加するんだ?」と嫌味を言ったら、「きっと独身だろう」とごまかしていた。
そして、ご存知のようにフランスでは大規模ストが起こり、飛行機が飛ばなくなるかも、という噂が流れたが(実際にマルセイユの空港は労組に封鎖されたし)、幸い、シャルル・ド・ゴール空港は普通に機能し、夫は無事にロンドン経由でインドへ出発した。

夫がいないと、しょうゆ大好きの息子と二人で、食事は和食中心になり健康的だし、遅くまでベッドでのんびり本も読めるし(眠れないから電気を消せ、と言われない)、部屋も片付く(息子もちらかすが)。夕食後、夫はだらだらとテレビを見て、それが息子にとって好ましくない番組であったりするが、夫がいないと、ニュースが終わったらテレビもさっさと消せるし。
また、夫がいないとゴミがずいぶん少なくなることが発覚。単に頭数が減ることもあるが、我が家は夫が買出し担当で、冷蔵庫の中身を確認せずに、肉、野菜、果物をいつも必要以上に買う。また、割安だからと、食べ切れない量のしかも、プラスチック容器なんぞに入った果物を買ってくる。結果、定期的にしなびた野菜や腐った果物類を大量に捨てることに。朝食用のマフィン、ブリオッシュなども同様で、賞味期限前に食べきれず、捨てることがしばしば。けちな(もとい、モノを大切にする)私は、冷蔵庫に残っているものが利用できることを前提にメニュを決め、後は、必要なものを最低限の量だけ買い足す。また、なるべく簡易包装のもの(バターはプラスチック容器入りではなく、紙に包まれたものとか)を選ぶように心がけているし。こういう小さい積み重ねでゴミの量が変わって来るのだな、と実感する。

夫がいないとストレスも減るし、環境保護にも貢献できるし(?)、出張と違って、旅行の前後に夫の機嫌もいいし、社員旅行って悪くない。ただ、このご時世、福利厚生費節減のため、これが会社が企画する最後の社員旅行になるらしい。残念。

社員旅行
(写真は、屋根を直すことになり、大がかりになっている我が家の工事の様子)

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ストが続いて

年金法改正に反対する労組によるストが、断続的に続いている。交通機関、郵便局、学校などなど、全て部分的ストだけど。しかし、郊外に住んでいると、特に交通機関のストには苦労させられる。まあ、幸い、毎日パリに出勤する人に比べれば、自分の場合は、パリでの取材や打ち合わせの日を変更して乗り切ることができる、ストが短期間の場合は。私が利用している郊外線A線は、ストの期間も、半分は運行するし。ただ、半分と言っても、通勤時間帯だけで、昼間は動かない、なんてこともあった。

先週の火曜日もストで、13時半から始まる和太鼓教室に行けない、とがっかりしていたら、同じA線でパリに通う知人がメールで、「半分は動いている、朝だけかもしれないけど」と書いてきたので、まあ、駅まで行ってなければ、戻って来るか、と、それでも一応、サンドウィッチを作って、いつもより1時間半も早く、11時に家を出る。和太鼓教室はヴァンセンヌの近く、パリの東南で行われるので、パリ北西の郊外にある我が家から、片道1時間もかかるのだ。
駅に着くと、電光掲示板には20分ほど待てば、電車がある旨、表示されていて、めずらしく時間どおりに電車が来た。しかも、スト中は運賃が無料なのだ。電車も空いていたので、さっさと車内でサンドウィッチを食べ、ずいぶん早くパリについたので、途中で降りて、ショッピングなんぞして、まだ時間があったので、カフェでコーヒーまで飲む。地下鉄はほぼ正常に動いていたせいか、切符が必要であったが。
教室が終わった後、普段なら、せっかくパリまで来たんだから、と映画を見たりするのだが、この日は、さっさと帰途に着く。郊外電車も結局、それほど待つことなく、ストの影響はほとんど受けず、しかもパリまでタダで行くことができて、ラッキー!であった。

ストも悪くないか、なんて気楽に考えていたら、今度は、石油精製所のストが始まり、ガソリンスタンドが混んでるな、と思ったら、あっと言う間にどこのスタンドも“ガソリンありません”の表示が。電車が止まっても、いざとなれば車で出かければいいさ、と思っていたので、これにはちょっと、びびる。まあ、毎日車で通勤している人はもっと深刻なのだが。
まもなくトラック運転手もストに入るらしく、物流が色々と滞ることになるかと・・。
こうなったら、車にガソリンが残っているうちに、スーパーに行って、食料品も買いだめしておいた方がいいかも・・、なんて考えているのは私だけじゃないだろうから、今週はどこのスーパーも混雑し、品薄になるかも。

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(写真は年金法改正反対デモの様子、Le Mondeより)

消えるメールの謎

最近、こちらが送ったメールが届かない、だれかから送られてきたメールが届かないということがしばしばある。たいていは返事がないから、電話してみると、「届いてないよ」とか「返事送ったんだけど、届いてない?」と言われて気づくのだ。先日も、初めてコンタクトしてきた日本の出版社にすぐメールを出したが、それに対する返事が来ない。3日後に「メール届いていますか?」と再度メールしても、返事はなし。で、思い切って、電話してみたら、やっぱり届いてなかったことが発覚。

フランス在住の日本人の知人も同じような問題を抱えていて(そう、うちのコンピュータの問題ではない)「やぎさん状態、って言うのよ、それ」と言っていた。あの、白やぎさんから~♪の歌である。でも、あれは、手紙は少なくとも届いているんだし、読む前に食べちゃったのは、やぎさんの責任だよね。一度、知人が、私が送ったメールを間違えて消したから再度送って!と言って来た時に、件名に“黒山羊さんへ”と書いたことがある。

そういえば、昔、I love youウィルスってのがあった。I love youって件名で届いたメールの添付ファイルを開けると、ウィルスが作動してパソコン内のデータを破壊してしまうという。あれをネタにしたギャグ漫画で、件名I love youのメールをあるOLが読まずに破棄してしまうが、実は彼からのプロポーズメールで、次のコマで、彼が「ふられたよ・・。ダイヤの指輪を写真に撮って添付したのに、返事もないんだ」って、笑っちゃったけど、ありえるかもしれない。

それにしても、メールが届かずに行方不明になる原因は何なのだろう?
以前、フランスの某プロバイダ経由で送信される日本語のメールがいっさい届かない事件があったが、これはいつの間にか、解決した。ちょうど、googleが中国から撤退、なんて話があった時期と重なっていたこともあり、漢字が入っていると自動的にスパム扱いで、はじかれるようにシステムが設定されていたらしい、と聞いた。でも、そのプロバイダはgoogleとは関係ないし、真相は定かではない。
ただ、その事件が起こる前も、メールが消えることは時々あって、hotmailは消えることが多い、とかメッセージにURLが入っていると、届かなくなるなどなど色々な説がある。しかし、届かなかったメールを同じメルアドあてに再送したら、すんなり届いたなんてこともあるので、結局、原因は分からずじまいだ。
きっと大事なメールで、届かないことに気付かなかったものもあるに違いない。
まあ、特に大事なメールは複数の方法で送った方がいいのだろう。

私もメルアドを複数持っているので、返事がないと別のアドレスから確認メールを送ったり、それからツイッターのダイレクトメール、SMSのメールを使ったり。また、ほとんど利用していないが、スカイプ、そして一番確実な電話で、メールが着いたかどうかを確かめるという手もある。
ただ、「メール、届きましたか?」と何度も確認するのも返事を催促するようで気が引けるし、しつこい人、と思われるのも嫌だしなぁ。
恋人あてにメールを書いて、ツィッター、SMS、スカイプ、電話で「着いた?読んだ?」って確認したら、ストーカーに近いかも。メールは無事、着いていても、そのしつこさでふられたら、それこそギャグ漫画ネタだなぁ。

息子、ギターを習い始める

8才の息子がギターを習い始めた。
息子はミュージッククリップをずっと流している、ケーブルテレビVirgin17が好きで、よく見ているが、突然、「オレ、Renan Luceみたいにギターが弾きたい」と言いだしたのだ。音楽をやるのは大歓迎である。息子は発達障害で、自分のことをほとんど話さないので、楽器を通じて自己表現できるようになるのは、悪くない。我が家にはエレピがあるので、「ピアノやらない?」と前から勧めていたのだが、「ピアノは女の子のものだ」と嫌がっていたのだ。

近所に住む、香港出身の女性マニの20才の長男は、ピアノとギターを弾く。しかも、秀才で、最近、理工科系のグラン・ゼコル(エリート養成校)に受かり、おまけにハンサムで、優しくて小さい子の面倒もよく見る。何もかも揃った完璧息子を持ってうらやましいなぁ、と思っていたのだが・・。先日、息子がギターを習いたがっている話をしたら、「うちの息子のギターをあげるわ、実は新品で一度も使っていないギターがあるのよ」。マニは2年前にコンフランに引っ越して来る前は、ニースに住んでいた。件のギターは長男くんが、ニースで付き合っていた恋人にプレゼントするために買ったものだが、渡す直前に彼女に他に好きな男ができて、フラれてしまったのだという。こんな完璧君以上の男がいるの?と驚くが、マニは「息子は泣いて悲しんでいたけど、私はその女の子が嫌いだったから、うれしかったわよ」とのたまう。
これで、新品のギターが手に入ったと喜んでいたら、翌日マニが来て、「息子に聞いたら、そのギターには彼女に捧げる愛の詩が書いてあるから、人にはあげられない、って言うのよ」とすまなそうな顔をする。ベンジンで消せないのだろうか?自分をフッた相手に渡すつもりだったものを大切にとっておくなんて私には理解できないが・・。と、夫にその話をすると、そういう事情なら仕方ないな、と妙に納得した様子。男心は分からん。

まあ、子ども用ギターじゃなかったし、と気を取り直して、市のコンセルヴァトワール(公営の音楽学校)に行ってみると、ギタークラスはもう定員がいっぱいで、来年6月の新規登録時まで待つように、と言われる。個人教授をするギターの先生を知らないかどうか尋ねたところ、事務のマダムに「ここがいいわよ」とギター・レッスンのちらしを渡される。

コンセルヴァトワールの近くに、コンフラン・ミュージックという小さな楽器店がある。楽器店と言っても、小さな店内にギター数台とドラムのスティック、楽譜が少々置いてあって、店主のおやじが、日がな(と言っても午後しか開いていない)、いすに座ってギターを弾いている、こんなんで経営が成り立つのかな、って感じの店だ。しかもずっと閉まっていたのが、最近再開した、と市の広報誌に載っていたのだ。
そのおやじさんに「8才の息子がギターを習いたがっているので、個人教授をしてくれるいい先生を知りませんか?」と尋ねると、何枚もの音楽教室やレッスン案内のちらしの中から、「ここの先生がお勧めだよ」と差し出したのが、コンセルヴァトワールで紹介されたのと同じちらしであった。

さっそく、そこに書かれていたメルアドに夫が希望するレッスン日時(平日夕方か学校が休みである水曜の午前中)を記してメールを送ると、翌日には返事があった。しかし返事の主はそのお勧めの先生らしいが、「教師の中で、ロランがその日時で都合がつくので、彼に直接コンタクトをとってください」と、ロラン某の電話番号が書かれている。まあ、そう言われたら仕方がない。さっそくそのロランに電話して、火曜の夕方に来てもらうことに。

年季の入った車に乗って、ギターを抱えて来たロランくん(20代後半ってとこだろうか?)はにこりともせず、名前も名乗らない。こんなんで子どもの相手ができるのだろうか?うちの息子も聞かれたこと(知ってる楽器は?ドレミファソラシドは分かる?なんて基本的なこと)には「知らない」としか答えない。
それでも、息子はレッスン初日からロランの持ってきたギターにふれて、弦をはじく、という初体験をした。ただ、1時間のレッスンの半ばには気が散ってしまい、「この様子では続けても意味がありません。でも、契約上、1時間はいなければならないし」と、手持無沙汰なロラン先生。この人、大丈夫なんだろうか?と不安になりながら、「何か曲を弾いてもらえます?」と頼んでみると、ビートルズの『ブラック・バード』と私の知らない曲をもう一つ、ささっと弾き、帰って行った。こんなんで大丈夫なんだろうか?

コンフランの楽器屋にも子ども用のギターが売っているのだが、けちな夫はインターネットでもっと安いギターを探す、と言いだす。買う前にちゃんと楽器を触ってみるべきだし、それに地元の零細ショップを応援してあげたい気持ちもあり、水曜日に息子を連れて、例のおやじさんの店に行く。息子はいきなり「エレクトリックギターがほしい」と言いだしたので、アコースティックでちゃんと練習して、うまくなったら中学生になった時にエレキを買ってあげる、とその場しのぎの約束をし、店に飾ってあった、美しい手作りのスペインギターを買う。おやじさんは無愛想ではあるが、「チューニングでも何でも、ギターで困った時はいつでも来るように」と言ってくれる。

ギターを始める

さて、この美しいギターを見て、自分も弾きたくなる。何を隠そう、中学2年の時、軽音楽クラブ(部活ではなく、週一度のクラブ)に入って、フォークギターまで買ったのだが、ほとんど弾かずに止めてしまったという苦い過去がある。Fコードがおさえられず、それでめげたというよくあるパターン。
ウェブで『禁じられた遊び』のタブ譜を見つけたので、それをプリントアウトし、ちょっと練習してみるも、20分もしないうちに指が痛くなる。
息子にもさっそく弾かせる(弦をはじかせる)が、「指が痛い!」。高いギターを買ったのだから、親の二の舞をせず、地道に続けてほしい。

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プロフィール

江草由香

Author:江草由香
編集者・ライター・コーディネーター。
96年に渡仏し、99年から10年間パリ発日本語情報誌『Bisouビズ』の編集長を務め、同時に日本の雑誌やWebに情報記事、コラムなどを寄稿。
2010年に日仏バイリンガルサイト『BisouJaponビズ・ジャポン』を立ち上げ、ジャパン・エキスポなどパリで行われる見本市で、日本企業や日本人クリエーターの出展をプロデュース、展示会の企画コーディネートの仕事を始める。
2018年に22年間のパリ滞在にピリオドを打ち、日本に帰国。

『BisouFranceビズ・フランス』
https://www.bisoufrance.com/

個人ブログ『湘南二宮時々パリ』
http://ninomiyaparis.blog.fc2.com/

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