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うじ虫入りのチーズ

先週、剣道の稽古日に、クラブの先生の一人(子ども教室の先生)が誕生日だったので、サプライズ・パーティを開いた。先生の奥さん(剣道はしていない)が、お酒やおつまみを用意して来たのだが、先生自身も知っていた様子。
 その時に、他の先生が、チーズを持ってきて、私や他の日本人女性の生徒に、「においをかいでみなさい」と鼻先に、押しつける。確かに匂いは強いが、まあ、私もフランス滞在が長いので、“臭い”チーズには慣れている。でも、先生が「くさ~い」と驚いてほしそうだったので、「くさってる~」とつきあいで言ってあげると、先生は、うれしそうに「納豆よりはましだろう」。まあ、香りの質が違うのだけど。
 さて、サプライズ(このパーティの“サプライズ”はまさか、このチーズのこと?)はその後で、このチーズ、中に小さなうじ虫がたくさん入っていた。それを見たフランス人の若い女の子が「きゃー、うごいてる~」と悲鳴をあげて逃げ去る。私は思わず、カメラを取り出して、チーズ(とうじ虫)を撮影するも、暗くてうまく写らない。
 一緒に来ていた息子はこのうじ虫を見て、泣き出してしまった。そういえば、うちの息子はみみずも苦手だし、クモも嫌いだ。男の子というのはそういうものが平気なのだと思っていた。(小学生の頃、いたずらな男の子たちが、ミミズを手に持って女の子を追いかけたりしませんでしたか?)

 このチーズ、マロワルMaroilleというフランス北部産のものだそうだ。味見してみると、おいしい。「うじ虫も食べられるよ、たんぱく質だよ」と言われるが、遠慮しておく(本当かな?)。
 結局、フランス人剣道家の間でもこのチーズは不人気でたくさんあまっていたので、「ゆか、これ、少し持って帰らない?」と、言われたので、「ください!うじ虫もいっしょに」と頼む。夫へのお土産にしようと考えたのだ。
 
 ところが、家に帰って夫に見せると「気持ち悪い、そんなもの、食べられるか」と言う。フランス人の間でもあまり一般的ではないのだろうか?このチーズ。さっそくネット検索してみるが、もちろん、マロワルのチーズに関するデータはいくつか出てきたが、なぜか、「うじ虫」に関する記述がない。ウィキペディアにもこのチーズの歴史が書かれているのに、うじ虫には触れていない。おかしい、単に、普通(?)のチーズに虫がわいただけ?イタリア産のカース・マルツというチーズはうじ虫入りチーズとして知られているらしいが。

どなたか、うじ虫入りマロワルについてご存知の方は、コメント欄にご一報ください。

うじ虫チーズ
(チーズから脱出したがる、うじ虫たち)
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パリ・オペラの和小物・雑貨の展示即売会

今月の23日~27日まで、オペラの京子食品そばにある、パッサージュでシュワズルで行われる、和小物・雑貨の展示即売会Idée Japonにビズも参加します。

ビズのブースでは4人の日本人女性アーティストの作品を展示販売。うち二人は日本在住で、一人はこの展示会のために渡仏し、もう一人はフランス在住の娘さんが、販売を担当。他の二人はフランス在住で、一人はパリだけど、もう一人はノルマンディから参加する。
和風バレッタ、ポストカード、ミニ掛け軸から、折り鶴ピアス、作家てぬぐい、のれん、和布のコースターやランチョンマット、着物地で作ったうさぎ(来年の干支だ)の人形などなど幅広い品ぞろえ。クリスマスの親戚向けばらまきプレゼントから、親しい人への贈り物まで、ゆっくりと選んでください。

イデ・ジャポン
http://www.bisoujapon.com/special/lexpo-vente-idees-japon.html
開催場所 au sous-sol de la Galerie Cinko, 12-18 Passage Choiseul,
entrée au 40 rue des Petits Champs 75002
開催日時 11/23-27 12h30~18h45
入場無料
ちなみに、Idée Japonの会場はギャラリーcinkoの地下一階、地上階ではZen見本市を開催中なので、お間違えのないように。

そう、ビズはビズ・ジャポンにリニューアルしてから、情報サイト運営と展示会事業の二足わらじ。“事業”なんて書くと、大袈裟だが、要するに日本人とフランス人のアーティストの作品をパリや東京の見本市や展示会で紹介するのだ。

第一弾はこの夏、3人の有名イラストレーター、上条衿、ワカマツカオリ、今井キラのグッズを、まずはジャパン・エクスポで展示即売し、その後、パリ市内のブティックで、ポスター展を開いた。ポスター展には何と今井キラさん本人がわざわざ来てくださって、感激!たくさんのフランス人ファンたちと一緒にはしゃいでいた、ミーハーな私であった。
第二弾は先日、東京ビッグサイトで行われたデザイン・フェスタに、フランスから若手アーティストの作品を送って展示。
そして、第三弾が今回のIdée Japonとなる。
ビズ・ジャポンのスタートが今年の7月だったので、最初の半年で3つの展示オーガナイズをしたなんて、まずまずの立ち上がりじゃん、と自画自賛。

さて、どんなアーティストを選ぶかというと、ぶっちゃけた話、私の好みと直感で決めている。あと、できれば人柄のいい(というか自分と合いそうな)アーティストの作品を紹介したいと思っている。クリニャンクールに日本人アーティストを紹介するギャラリーをオープンした、フランス人女性オーナーも、「人柄を重視します。というのはアーティストとは長くおつきあいしたいし、日本に住む人の作品を遠く離れたフランスで展示するのだから、信頼関係がなければ成り立ちません」ときっぱり仰っていた。確かに、なんでこんなヤツの作品を売らなきゃなんないんだよ!と思っていたら、精神衛生上よくないし、それで、売れなきゃ目も当てられない。
ちなみに、第二弾は、参加希望アーティストはだれでもOK、の企画であったが、メールでやりとりしたり、実際に会ったりしたところ、彼らはみんな感じがよかった。一人は永井豪のロボットものアニメのファンで、『ゲッター・ロボ』はゲッター2が一番かっこいい、という点で気があった。私が、永井豪のサインを持ってるぞ!と自慢メールを送ったら、彼は、自分が書いた本を永井豪本人が買ってくれて、そこにサインをしてあげたんだ!と返して来た・・、負けた。

第三弾、まもなく始まるIdée Japonで選んだアーティストは、みんな私の知り合い。でも、みんなで展示会して楽しかったね、で終わっちゃいかん、彼女たちの作品を一人でも多くの人に見てもらい、それをちゃんとビジネスに繋げなければいけない。
 思えば、今まで楽しい仕事を優先し、金は天下の回りもの!と、稼ぎを二の次、三の次にしてきたが、お金はさっぱり、私のところに回って来ない。この年齢になると、老後のことを考え始め、心細くなる。明るい老後のためにも、楽しくてそしてお金になる仕事を作り出していくのだ!って、ここのところ、ずっと言っているのだけど。

ロマン・デュリス主演の新作映画“L'Homme qui voulait vivre sa vie”

ロマン・デュリス主演の最新作、Eric Lartigau監督作品の“L'Homme qui voulait vivre sa vie”、邦訳すれば、“自分の人生を生きたい男”、ってところか?日本公開が決まっているかどうか知らないが、公開されてもおかしくない作品。何たってデュリス主演だし、カトリーヌ・ドヌーヴもちょっと出てるし、ダグラス・ケネディ原作の一般受けしそうなストーリーだし。

あらすじは(この作品、観ようと思っている方は、読まないでください)、裕福な家庭に生まれ育ち、弁護士として成功している主人公、ポールは、パリにオフィスを持ち、郊外の邸宅に住み、美しい妻と二人の小さな子どもがいる。一見、誰もがうらやむような人生を送っているが、退屈な生活に不満タラタラの妻のご機嫌取りにうんざりしたり、タイトルどおり自分の人生を生きていないことを感じていた。その妻が、自分の古い友人のカメラマンと浮気をしていることが分かり、口論からはずみで、彼を殺してしまう。ポールは死体を載せた船(親所有の)で沖に出て、捨てる、今の生活を失いたくないから・・、と誰もが思うが、この作品のミソは、何と彼は船を爆破させ、自分自身が死んだように見せかけ、殺した友人になり済まし、ハンガリーにルポルタージュを撮りに行く、という不思議な展開になるところ。実は、ポールは若い頃、カメラマンを目指していたのだ。
いつ、自分の正体がばれるかと、びくびくしながら、異国の地で、一人、写真を撮る日々を送っていたところ、ひょんなことから作品が編集者の目にとまり、新聞に大きく掲載される。その後、ギャラリーに個展を開かないか、と提案され、断りたいがために、むちゃな契約条件をつきつけるが、それが受け入れられてしまい、さらにロンドンから来たギャラリストに「ぜひ、ロンドンで個展を」なんて誘われたり、とカメラマンとしての“成功”が押し寄せて来る。でも、彼の写真が認められるほどに、殺人犯であることがばれる可能性が高くなるのだ。やむなく、ブラジルへ渡ろうと船に乗るが、そこで、海へ投げ込まれる密航者たちの写真を撮り、さらに彼らを助けようとして、海へ突き落されるポール。こっそり投げ下ろされた救命ボートに一人の密航者を助けて乗せ、告発写真をハンガリーの編集者に送り、少し、満足げなポールの顔が映し出される。でも逃亡生活はこれからも続くのだ・・。

ロマン・デュリス新作

と、スリラー映画にカテゴライズされたシリアスな作品だが、私が監督だったら、同じシナリオで、ブラック・ユーモア調に仕立てるな。
カメラマンの友人の幽霊が、望まない成功に苦しむポールに「オレを殺すからこんな目にあうんだ、この人殺し」なんて言いながら、つきまとう。それに対して「この写真はオレがとったんだ、オレのおかげでおまえは有名になった」なんてポールが切り返したりして。
そして最後、溺れかけた密航者を助けようとするポールを、幽霊が救命ボートまで導いてやるのだ。まあ、他人の命を救おうとしたからといって、自分を殺した相手を幽霊が許す気になるかどうかは疑問だが。ともかく、それで、幽霊が無事成仏して、ハッピーエンド。おまけにポールの顔が突然、その死んだカメラマンの顔になってしまう、って、ファンタジー調も悪くないかも。
その後、再会した妻に向かって「このわがまま女!」とこっぴどく振ってやるのだ。そう、私はこの妻、どうも好きになれない。でっかい家に住み、ベビーシッターがいて、自分は好き勝手に出かけて、しかも素敵な夫が気をつかって(ご機嫌取りとも言えるが)くれているのに、浮気して、子どもを連れて出て、安っぽい自分探しをする嫌な女だ。ポールの人を殺し(はずみだったけど)、自分をこの世から消してまでの本気の自分探しとは、えらい違いだ。まあ、他人になり済まして自分探しをする、っていうのも不思議な話なんだけどね。

フランスのご近所づきあい

夫が社員旅行で不在中、息子と二人の気楽な生活を満喫していたのだが。

先々週の木曜日に、パリで取材を終えて、郊外電車で帰宅しようとしたところ、突然、途中駅でデモがあり、電車が止まっているので、次の電車が遅れる(デモ隊が線路を占拠?)という旨の構内放送が。本来、木曜日は夫が自宅でテレワークをする日なので、息子を学童保育に迎えに行ってくれるのだが、インドにいるので、(当然)私が18時半までに迎えに行かねばならない。フランスは保護者が迎えに来ないと警察に通報される。まだ、時間に少し余裕があったが、いつ電車が来るのか分からず、不安になる。
我が家の近くの駅は郊外電車と国鉄の両方が通っているので、国鉄の始発駅、サンラザールに慌てて向かう。ところが電車は出たばかりらしく、次の電車はお迎えぎりぎりと分かり、青くなる。ただ、コンフラン市には二つ駅があり、もう一つの駅を通る電車がまもなく出ることがわかり、それに乗ることに。非常時(ってほどでもないが)はなるべく目的地に近付いた方がいいのだ。
コンフランの駅で降りると、うちの近くの駅(ここから学校までは徒歩3分)に行く電車がお迎えぎりぎりセーフに来ることが分かり、ほっとしていると、いきなり掲示板に「この電車、遅れます!」の表示が。いくら同じ市内にある駅とはいえ、ここから学校まで歩いたら、40分以上かかる!どうしよう・・と、この石油精製所のスト騒ぎでガソリン不足が深刻になっている時期に申し訳ないと思いながらも、近所に住む香港人の女性マニに電話をすると、快く迎えに来てくれる。持つべきものは、優しいご近所さんである。車で学童保育まで送ってくれ、18時ジャストに着くも、他の子どもたちもたくさん残っていた。そう、同じ理由で、遅れる親たちが少なくないらしく、そういう時にはフランスといえども少し融通をきかせてくれるのだ。

その翌々日の土曜日、雨が降って来たと思ったら、突然、停電になった。別に雷が落ちたわけでもなく、小雨である。近所を見ると、どこの家も明かりがついていないが、雨で暗いとはいえ、昼なので、それが停電のせいとはかぎらない。お隣に電話して、「そちらも停電ですか?」と聞くとマダムが、「うちは平気だけど」、夫が不在で、ブレーカーの使い方がよくわからない、と言うと、「じゃ、うちの主人をそちらに行かせるわね」。と、1分もしないうちに隣のムッシューがやって来て、ブレーカーを点検してくれる。そして、「庭に延長コードを出していませんか?」
我が家は外壁と屋根の工事が続いており、確かに、地下室から電源をとる延長コードが庭に放置されたままだ。それが雨でぬれたせいで、ブレーカーが落ちたらしい。コードを抜くと、ブレーカーが上がり、電気がつく。隣のムッシューは「水は気をつけないと。クロード・フランソワ(フランスの郷ひろみともいうべき、元祖アイドル歌手)も入浴中に、浴室の電球を変えようとして、それで感電死したでしょう?」。それは知らなかった。
隣のムッシューは画家さんであるが、「30日から隣町の展覧会に出展するから、ぜひ、その夜のヴェルニサージュに来てください」と言い残して帰る。お安いご用である。

夫は、留守中に何かあったらブルターニュに住む義母か義兄に連絡するように、と言い残して出かけた。「ママンは小さいことで大騒ぎするから、できれば義兄に連絡した方がいいな」と付け加えて。しかし、何かあってもブルターニュからわざわざ来れるわけじゃないし、遠くの親戚より、近くの他人とはこのことである。

夫が社員旅行から戻り、留守中いかにご近所さんに助けられたかを話し、隣のムッシューのヴェルニサージュに顔を出そう、ということになる。すると、当日、マニが「一緒に行かない?」と電話をかけてきて、夫の車でみんなで出かけることに。早めに行こう、と提案するマニに夫は「市長のくだらない話とかがあって、シャンペンが出て来るのは18時過ぎだから、早めに行くことはない」(何が目的じゃ~)。会場に行くと、運営委員長の挨拶の最中であったが、すでにテーブルにサンドウィッチやおつまみ類が並び、それを見た息子が、「お腹すいた~、早く、あれ食べたい」と何だか、イヤしい父子である。
ヴァルニサージュには隣のムッシューとマダムはもちろん、同じコンフラン市内に住む、お二人の息子さん夫婦、また、我が家の二軒隣のムッシューとマダムも来ていた。
結局、私もキールロワイヤルと普通のシャンペンを飲み、おつまみ、サンドウィッチ、デザートもたらふく食べる。マニは、「コンフランでも、こういう催し物ないのかしら?」と満足げ。

この展示会、審査員が選ぶ賞の他に、客の投票数で選ばれる賞があり、私たちはもちろん、みんな投票用紙に、隣のムッシューの作品番号を書き込む。これで、ご近所関係、円満である。

屋根工事
(屋根の工事。煙突の横で職人さんたちがカメラに向かって笑う)

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プロフィール

江草由香

Author:江草由香
編集者・ライター・コーディネーター。
96年に渡仏し、99年から10年間パリ発日本語情報誌『Bisouビズ』の編集長を務め、同時に日本の雑誌やWebに情報記事、コラムなどを寄稿。
2010年に日仏バイリンガルサイト『BisouJaponビズ・ジャポン』を立ち上げ、ジャパン・エキスポなどパリで行われる見本市で、日本企業や日本人クリエーターの出展をプロデュース、展示会の企画コーディネートの仕事を始める。
2018年に22年間のパリ滞在にピリオドを打ち、日本に帰国。

『BisouFranceビズ・フランス』
https://www.bisoufrance.com/

個人ブログ『湘南二宮時々パリ』
http://ninomiyaparis.blog.fc2.com/

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