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今度は排水溝がつまった・・

外壁工事は悪徳業者に引っ掛かり、先月は突然、二階のバスルームのお湯が出なくなり、そして今回は、台所の排水溝がつまって、食器洗い機からあふれ出した水で、台所の床が水浸しに・・、もちろん、シンクには水がたまりっぱなしだ。家難、ていうのは家族に災難が続くことだよね、じゃ、家に災難が続くことは何て言うのだろうか?
「呪いの館か~!」と本来、気の短い私は悪態をつくところだが、東北で避難生活を続けている人たちのことを考えると・・。とくに排水溝のつまった日に、地震直後一度もお風呂に入っていない人がいる、というニュースを目にし、「こんなことで腹を立てていたらバチがあたる」という気分になる。
 
外壁工事は、幸いなことにいい職人が見つかり、悪徳業者が投げ出した工事をリーズナブルな値段で、早くしかもていねいな仕事ぶりで終わらせてくれた。

バスルームは隣のムッシューに相談したら、「私が見てあげよう」とペンチを持って来てくれた。原因は蛇口の整流網につまったカルキ。ムッシューは「裁縫用の針は持ってる?」と尋ね(いくら裁縫ベタの私でも針くらいは持っている)、それでぶすぶすと石膏のごとく固まったカルキを押し出し、無事、お湯が出るようになった。ただ、なぜお湯だけが出なかったのか(冷たい水は普通に出ていたので)は謎のままだ。

 台所の排水溝が詰まった時は、まずは、誰もが試すであろう、液体パイプクリーナーを何度か排水溝に流してみるも全然、効かず。再び、隣のムッシューに相談すると、中学の時にトイレ掃除で使った、懐かしいラバーカップとワイヤーブラシを持って来てくれた。台所の排水溝からワイヤーをとおしたところ、別につまっている様子がない。この排水管、台所から地下室に下り、その壁に沿って、5m近く伸び、そこから家の外、下水口に届くしくみ。そのどこかに“つまり”があるのだ。ムッシューが“信頼できる”配管工の連絡先を教えてくれたが、金曜の夕方5時半に電話して、誰も出ない。翌土曜朝に電話すると、「土曜日は出張しないよ。でも、強力なパイプクリーナーを売ってあげるから、取りにきなよ」とフランス人らしい対応。夫が買いに行き、すぐに試したところ、なんと強力すぎて、排水溝の目皿が溶けてしまった。その強力クリーナーを使った後は、窓を開けていたにもかかわらず、台所に入ると、目が痛くなり、慌てて、水中めがねとマスクをつける。しかし、これじゃ、料理も作れない、と目皿をホームセンターに買いに行きがてら、マクドナルドでランチを取ることになり、息子は大喜び。こりゃ、剣道の稽古にも行けないな、と思っていたら、な、なんとそのマクドナルドに我が剣道クラブの先生が。排水溝のつまりくらいで、稽古を休むのか!と叱られると思いきや、「うちは去年、台所だけじゃなくて、家全体の下水が流れる排水管がつまってたいへんな思いをしたんだよ」と同情的で、「そういう理由なら仕方ない」と休みの許可をいただく。

排水溝のつまり
(ホームセンターで購入したつまり退治の道具と器具)


家に戻り、もう一度お隣にワイヤーを借りに行き、地下室の細い排水溝にそれを通し、結局、台所からもっとも遠い、つまり下水口にもっとも近い部分に“つまり”を発見。ワイヤーを少しづつ押し込み、無事貫通!新しい目皿を取りつけ、みるみる流れる水を見て、感動!

機能していることが当り前だったものが、ある日突然、機能しなくなるのは何て恐ろしく、たいへんなことだろう。でも、この突然の機能不全を体験しないと、そのありがたみが分からないのだな、人間は。失って初めて知るありがたみ・・、よく分かりました。
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二コル・キッドマン主演の『ラビット・ホール』

久しぶりの映画ネタ。
ジョン・キャメロン・ミッチェル監督の『ラビット・ホール』。主演がニコル・キッドマン、アーロン・エッカートで、素直に、いいなぁ、と思える映画だった。
海の見える一軒家に住む、裕福で仲のよさそうな30代後半らしき夫婦(しかも美男・美女)。しかし、妻の表情には影が・・。ストーリーが進むにつれ、二人が4歳の一人息子を事故で8カ月前に亡くしたことが徐々に分かって来る。
子どもを亡くした親の悲しみをテーマにした映画は少なくないが、この“徐々に”というのがミソで、いきなり冒頭で、子どもの写真を前に親が泣いたり、あるいは第三者の「彼は最近子供を亡くして・・」なんて説明台詞が出て来るとがっかりする。そのいい例(悪い例)が、北野の『HANA-BI』。せっかく、主人公もその妻もほとんどしゃべらないのに、パトカーの中で同僚の刑事たちが、子どもの死と妻の病気について語ってしまう。確か、ローランド・エメリッヒの『スターゲイト』なんぞは、カート・ラッセルが子どもの写真を見ながら泣くシーンの直後に同僚警官二人が、パトカーの中で、彼の息子の事故死について話す、という芸も何もない演出であった。警官はパトカーの中ではおしゃべり??

さて、『ラビット・ホール』は、犬を追いかけて道路に飛び出した男の子を運悪く轢いてしまった内気な青年と、死んだ男の子の母親キッドマンとの交流を微妙に描く。子どもを殺した犯人(過失も含む)と子どもの親との交流をテーマにした映画といえば、まず思い浮かぶのが、ダルデンヌ兄弟監督の『息子のまなざし』で、これは非の打ちどころのない傑作。それから、ドヌーヴ主演の『Après lui』なんて映画もあったけど、これは犯人と言っても、息子の親友で、二人が事故にあった時に運転していたのが彼、という設定。なんかいまいち、ピンと来ない、ドヌーヴは太ったなぁ、という印象だけが残った作品だった。

子どもを失った母親と父親それぞれの悲しみ、怒り、喪失感、このままではいけない、という焦燥感が『ラビット・ホール』では、淡々と描かれているが、それでも、というかそれゆえに、泣けました。逆に大袈裟な演出、メロメロドラマチックな音楽など流されるとシラけちゃうからね。と、言っても、映画館で周りの人たちは、泣いていなかったので(別に一人一人、確かめたわけじゃないけど)、私が震災のショックで、まだまだ精神的に不安定なのか?それとも自分の子どものことを思いながら感情移入したせいか?
いずれにしても、多くの人に見てもらいたい佳作です。
rabbit hole

ささやかな幸せを感じた一日

 フランスは、ここ数年、復活祭の頃まで寒い日が続くのが当り前だったのに、昨日から夏の陽気。南の方では海で泳いでいる人までいるそうな。

 天気のいい時にパリの街を歩くのは、気持ちがいい(パリに限らず、だけど)。

 昨日は、ビズが創刊した頃に広告を出して下さっていた、日本人夫婦経営のブランド用品委託販売のお店に、旅行者向けサイト用の取材にお伺いする。「お久しぶりですねぇ」と挨拶し、なごやかに取材は終わったところで、なんとお土産にマリアージュ・フレールのサブレをいただく。「まあ、お気遣いなく、こっちは仕事なんですから」なんて言いながらも、もちろん、ありがたく受け取る。
 
 うれしい気分で歩いていると、ピンクの水玉のかわいらしいカフェオレ・ボールが、特売で1・5ユーロになっている店を見つけ、そういえば、つい最近、毎朝使っていたボールを割っちゃったことを思い出して、購入。

 レンヌ通りにある、映画館アルルカンで、ヴィム・ヴェンダースの新作『PINA』を見る。3Dとかで、2ユーロ追加料金を払わされる。映画はいまいちで、途中、眠ってしまった。去年観た、同じくピナ・バウシュを扱ったドキュメンタリー『Les reves dansants, sur les pas de Pina Bauch』の方が面白かった。

 アルルカンの近くにあるアニエス・ベーを覗いたら、なぜかすごい人で、レジ前に行列までできている。一瞬、店に入るのをためらうが、翌日(つまり今日)は、私の誕生日で、面倒くさがりの夫は、好きなものを選んで買ってくれば、後でお金払う、と言われていたので(まあ、サプライズプレゼントで欲しくもないものをもらうよりいいし、一緒に買い物に行けば、ちょっと待たされただけで、いらいらし始めるので、ゆっくりモノを選ぶことができない。だから、一番合理的な方法なのだ)、人込みの中に突入。
 ビスコーズ生地の黒に白の細かい水玉模様のシンプルなワンピースを試着する。今日は水玉に縁があるかも。ちなみにフランスのアニエスって、なぜか広い試着室に、数人のお客が一緒に入るのだ。最初、驚いたけど、みんな周りの目なんか気にしていない、と思うと、見知らぬマダムが、「それ素敵ね」なんて話しかけて来たりすることも。最近、年相応に老けて来たなぁ、と鏡を見るのが嫌になる自分であるが、見回すと、試着室にいる他の3人のマダム達はみんな、50,60代と思しく、中にはミニスカートを試している人も。そう、フランス人女性って、いくつになっても自分の着たいものを堂々と着ている人が多いのだ。今朝も今年流行のふんわりフリフリのスカートをはいた50代かな?と思えるマダムを見たし。
 ワンピースは、着心地がよく、ひざ丈も長くもなく短くもなくちょうどいいし、扁平な私の体型を適度にカバーしてくれるデザイン。いいや、買っちゃえ!ケチ夫が、ワンピースにこの値段か!と怒りそうだが、その時は自分から自分へのプレゼントにすればいいや、と考える、大人な私。
 
 レジに並んでいると、後ろにいたフランス人マダムたちが、「やっぱり混んでたわね」、「仕方ないわね」などと言っているのが聞こえたので、思わず、「今日はセールなんですか?」と聞いてみると、「そうよ、メンバーズカードが届かなかった?」と尋ねられる。なるほど、プライベート・セールなのだ。前に日本人女性の二人連れがいたので、「今日、プライベート・セールみたいですね」と確認(?)すると、「そう、17時から。ひょっとして知らないで入ったんですか?」。そう、たまたま映画が17時過ぎに終わったのだ。レジで、「メンバーズカードを見せてください」と言われたので、持っていないというと、その場で申し込むように言われ、すぐに割引の恩恵にあずかれた。なんてラッキーな。これは神様から私への誕生プレゼントに違いない。
 しかも、シャンペンとお菓子までふるまわれたのだ。先ほどの二人の日本女性(駐在員妻で、夫同士が同僚、と話していた。一人はアニエスの大ファンで、メンバーになっていたそうだ)と少しおしゃべりして、なんか楽しい気分になる。

夏の陽気
(サンシュルピス広場)


 震災後、何だか、温かいごはんが食べられるだけでも、被災地の人たちに申し訳ない気がして、新しい服を買うなんてとんでもない、という気持ちだったが、春の訪れ(すでに夏の訪れか?)とともに少し気持ちも明るくなり、お買い物も楽しくできるようになってきた。また、以前より、ささやかなことに喜びを見出し、ありがたく思うようになったし。
 メンバー特典2割引き!のおかげで、ケチ夫も「高いな~」と言いながらも、ワンピース代を払ってくれることに。いやいや、ケチ夫などと呼んではいけない。ささやかな幸せ、誕生日にワンピースが新調できる生活に感謝しよう。

地震国日本に原発は不向きである

結論から言ってしまえば、これにつきます。
今、原発が諸悪の根源のように言われているが(仕方ないけど)、地下資源が乏しく、石油や石炭を海外からの輸入にたよるしかない国が、原子力発電に力を入れるのは、当然の成り行きだったのだろう。他国(者)への依存が嫌いなフランスが原子力発電大国になったのもよく理解できる、食料自給率も100%を超えているし、老親が子どもとの同居を望まない、っていうのも、全て根っこは同じ、独立心の強い国民性ゆえかと。また、原子力発電は二酸化炭素を排出しない、といういい面もあるし。ただ、今回の事故からも分かるように、リスク管理が大変なしろものなので、特に地震が頻発する日本には向かないのだ。

日本全国の原発を全廃してほしいのは、山々だけど、じゃ、代替エネルギーをどうするか?まずは太陽光発電の開発だな。縦横30センチくらいの太陽パネルを屋根に取り付ければ、4人家族の家庭用消費電力を全部まかなえる、なんてシステムを開発してほしい。なんて、話を夫にしたら、そんなの不可能だ、と即座に言ったので、じゃ、20年前に薄型テレビの登場を想像できた人がどのくらいいたと思う?と返したら、黙ってしまった。
あとは、言うまでもなくいかに節電するか。数年前、日本に帰国した時に、駅前にあるスーパーが24時間営業しているのを見て、驚いた。コンビニだって24時間営業する必要なんてあるのだろうか?効きすぎの冷房とか、ウォシュレットの便座保温装置とか、数え上げたらきりがない、電気の無駄づかいを根本から見直すのにいい機会だろう、って今回のことで多くの人が感じているだろうけど。

快適な生活っていうのは慣れてしまうものだが、不便にも人間って慣れるものだ。フランスに住み始め、コンビニがないのはもとより、日曜日に店が閉まっているのには閉口したが、今じゃ、それが当たり前になってしまった。女性の就業率が80%、日本ほど宅配サービスも進んでいないこの国で、フランス人たちはぶつぶつ文句を言いながらも、不自由さや貧しさをそれほど感じずに生活している。

まあ、フランスと日本ではライフスタイル、生活習慣、仕事環境がかなり違うので、真似をしろと言っても難しい。じゃ、日本で時代を遡ってみると、70年代(ちょうどオイルショックに苦しんでいた頃)がほどよいのでは?今ほどモノがあふれておらず、でも、それほど貧しさは感じない時代だったぞ。エコの点でも、みんな買い物かごを持って歩いてスーパーに出かけ、レジ袋は紙袋であった。家には牛乳箱なるものがあって、毎朝ビン入りのものが配達され、前日に入れておいた空ビンが回収された。豆腐屋はオートバイで売りに来て、みんな入れ物持参で買いに来た。(って神奈川の田舎だけの話じゃないよね?)自家用車所有率も70年代初期は20%程度だったし、まあ、これは現在、過疎地域では必要不可欠のものになってしまったが。

今さらパソコンやインターネット、携帯のない時代には戻れない、ただ、手間や時間がかかって、現在に比べたら多少の不便を感じても、エネルギー、モノ、サービスの消費をもう少し減らす、シンプルなライフスタイルを築けないものか?

日本はこれから人口が減っていくので、自動的にエネルギー消費量は減っていくはず、それで、太陽光・地熱・風力などのいわゆるエコ発電の開発、および、家電から工場のシステムまで、省エネ機能を高めていき、それで70年代調ネオレトロなライフスタイルを目指せば、原発廃止エコロジー社会の実現もそう遠い話ではないはず。
なんて、力説したら、私よりたった3才若いだけの日本人女性に「70年代?そんな昔まで戻らなくても」と言われ、ムッと来た。70年代ってちょうど私が小・中学生の多感な時期を過ごした10年だったんですけど。

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プロフィール

江草由香

Author:江草由香
編集者・ライター・コーディネーター。
96年に渡仏し、99年から10年間パリ発日本語情報誌『Bisouビズ』の編集長を務め、同時に日本の雑誌やWebに情報記事、コラムなどを寄稿。
2010年に日仏バイリンガルサイト『BisouJaponビズ・ジャポン』を立ち上げ、ジャパン・エキスポなどパリで行われる見本市で、日本企業や日本人クリエーターの出展をプロデュース、展示会の企画コーディネートの仕事を始める。
2018年に22年間のパリ滞在にピリオドを打ち、日本に帰国。

『BisouFranceビズ・フランス』
https://www.bisoufrance.com/

個人ブログ『湘南二宮時々パリ』
http://ninomiyaparis.blog.fc2.com/

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