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ジャパン・ウィークエンド第二弾

この週末に、マレのギャラリー、マレウェストで、イベント“ジャパン・ウィークエンド”第二弾を開催した。6月に第一弾が行われ、日本人アーティストの作品展示、小物展示販売、日本舞踊や着付けデモンストレーション、沖縄三線コンサートなどなど、そのごちゃごちゃ感が楽しかった。その時は、ビズ会員の作品を展示販売し、ブロカントコーナーに、古本や使わなくなった鞄などを出して、ぼちぼち売れた。
8月にギャラリーのオーナーから第二弾への誘いがあったので、参加します、と返事をしたら、私の方で参加者を集めれば、レンタル料を割引きしてあげる、と言われる。どうも昔から、まとめ買いすると20%引き!みたいなものに弱く、「やりましょう!」と引き受ける。
 このギャラリーは地下スペースがあり、そこで、沖縄三線コンサートも行ったのだが、ここをどう活用するか?と考え、すぐに映画を上映しよう、と思いつく。何を隠そう(別に隠す必要はないが)、私は入江富美子監督のドキュメンタリー映画『1/4の奇跡~本当のことだから~』のフランス自主上映チーム(今後、他の作品も取り上げて行く)、“レキップ4分の1”のメンバーなのだ。チームの代表者に提案したところ、ぜひ!ということに。

また、以前、パリに住んでいて、現在、札幌でAT-PLANというコンサルティング会社を経営している台彰彦さんが、たまたま出張でパリに来ていて、何気なくこのイベントの話をしたら、関心を示してくれる。というのも、彼は、北海道在住アーティストたちと交流があり、中にはパリで展示会を開きたいという人もいるらしい。いきなり個展をするよりは、まずこんな機会に、少数の作品を展示し、フランス人の反応をみたい、ということだ。それは面白いかも、と旭川在住のアーティスト小川健一さんのイラスト作品を展示して、アンケートをとることに決まる。
同時に台ちゃん(と実は呼んでいる)を囲むシャンゼリゼの居酒屋の飲み会で、台ちゃん自身も仮面ライダーやウルトラマンのキャラクター弁当を作っているキャラ弁アーティストなので、そのレシピを展示販売したい、と言い出し、それも面白いね、と盛り上がっていたら、遅刻してきたミスター・マサが、キャラ弁のデモンストレーションをやらせてほしい、とのたまったので、それも楽しいかも、と何だか、学生イベントのノリだ。

それほど広くないギャラリーの1階に、展示販売コーナーとフリマコーナーを作ることにして、数人の知人に出店を呼びかけたら、あっという間にソールドアウトに。
 上映チームは芸達者な人が多く、ハープ演奏、リトミック体験、気圧マッサージ、エンジェル・リーディング・・てな具合に、幅広い層の興味をひくようなお楽しみも用意する。
 
企画が決まったのが8月で、宣伝不足の観があったが、当日、蓋を開けてみたら、第一弾より、ずっとたくさんの人が集まった。日本が好きなフランス人の若者たちを中心に、在仏日本人、散策中の観光客、ギャラリー巡りをしている人々、近所のギャラリーのオーナー・・、もちろん映画が目的で来た人も。
おかげさまで、小川作品のアンケートはたいていの人が快く引き受けてくれた。
キャラ弁はデモンストレーションはせず、ミスター・マサが率いるキャラ弁チームが家で作って来たものを展示したのみだったが、これが予想以上にウケて、カメラを向ける人が多かった。

アンケート
(小川作品のアンケートに答える人々)

弁当とレシピ
(キャラ弁とレシピ)

今回、ビズの“おすすめアドレス”ページに登録している、日本キャンドル・ハンドクラフト協会のメンバーのキャンドルおよび、前回に引き続き、瞬浮世屋の浮世絵作品と浮世絵ポストカードを展示販売するも・・。うーん、不況のせいか、元々けちなフランス人の財布の紐がさらに固くなっているんだなぁ、というのが感想。
対象的に、というかそれを証拠にというか、フリマに出した、本や鞄、子ども服はほとんど売れた。値段を安くしすぎ、とも言われたが、売れ残って持って帰ることを考えるとね・・、そもそも断捨離が目的だし。

こういうイベントは、不思議と客入りに波があり、身動きが取りにくいほど、人がいっぱいになる時があるかと思えば、まさに波がひいたように、誰もいなくなってしまう時も。参加者はみんな知り合いなので、そういう時はおしゃべりタイムになり、お茶やコーヒーを飲んでいると、どこからともなくお菓子が出てきたりする。特にフリマコーナーでは、お互いの出店品を買い物しあって、「儲けた分以上に買っちゃったわ」なんてことにも。


映画上映は、日曜午前は満席だったが、土曜の午前はお客がゼロだったりして、結果的にはちょっと厳しい数字。まあ、ここで見た人が、「いい映画よ~」と口コミ宣伝してくれて、次回上映会につながることを期待。ビズ・ジャポンを見て娘さんと一緒に来た女性が、とても感動した様子で、「この作品を観て、今まで自分が娘に言い聞かせていたことが間違っていたことに気付かされたわ・・。でも、今はそう思っていても、3日くらいしたら、またいつもどおり、勉強しなさい、って言うようになりそう」とおっしゃったので、「DVD買って、毎日、観てください」と勧める(と言っても、フランスではDVDは売っていないが)。

利益はあまり上がらなかったけど、楽しかった!といういつものパターンであったが、お客の少ない時にエンジェル・リーディングをしてもらい、戒めの言葉もいただくと同時に、息子のことも自分のことも、うれしいお告げがあったので、個人的には幸せな気分でイベントの幕を閉じることができたのだ。
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新学期が始まる

9月4日から新学期が始まり、10歳の息子は小学校の最終学年。成績不振でこの夏休みは補習を受けさせられたが、落第はせず(フランスは小学校から落第がある)、無事、進級した。療育センターに通ったり、授業中にアシスタントが付いたりする公的サポートは、小学校までなので、来年、息子を受け入れてくれる中学があるのか(フランスは11歳から中学)、と考えると今から、憂鬱だ。
ただ、少し前から、息子の振る舞いに、微妙にいい方向への変化が見られるようになっている(希望的観測じゃないといいけど)。
発達障害の症状の中でも、特にうちの息子に顕著なのは、コミュニケーション障害で、他人とうまく接することができない。ところが、前回のブログに書いたように、日本では、他の子どもたちと楽器を演奏(というレベルじゃなかったけど)した。また、8月末に日仏、日日家族が集まる一泊二日のキャンプに参加したが、最初、パニックを起こしたので、テントに連れて行き、一人でDSをさせた。すると10分ほどで気持ちが落ち着いたらしく、自分から、男の子たちがパパ達と野球やサッカーをしているところに加わって、最後まで、孤立することなく、(ほとんど会話はしなかったと思うが)何とか、子どもたちの輪にとどまっていた。

 新学期初日の朝も、クラスメイトの男の子たちと拳固をぶつけ合う挨拶をしていた、息子の顔はちょっと緊張気味だったが。その後は、会話に加わる様子はなかったが、それでも、その子たちのそばにいた。うちの子にしたら上出来。その日と翌日の学童保育は夫が迎えに行ったが、二日続けて、他の子どもたちと卓球をしていたという。それまではたいてい一人で遊んでいたので、これも進歩。
そして、新学期3日目には「学校が楽しい」と口にした。たぶん、学校というものに通い出してからこんなことを言ったのは、初めて。どうやら、休み時間にクラスメイトたちとも遊んでいるらしい。障害のせいで、からかいやいじめ(今のところ、それほど深刻なものではないらしいが)の対象になりやすいが、その日はいじめっ子が盗んだパーカーを他の子が取り返してくれたという。「学校大嫌い、中学には行かない」と言い続けていたので、大進歩。
この小学校最後の1年間で学校生活・集団生活に馴染んでくれるのではないか、とひそかに期待する。

先週の土曜日には、コンフラン市のマルシェが開かれる広場で、アソシエーション(非営利団体)・フォーラムが行われたので、夫と子どもと出かける。毎年この時期に行われる催しで、コンフラン市に本拠地(あるいは支部)を置くスポーツや趣味のサークル、ボランティア団体などが集合し、各スタンドで、その活動内容を紹介し、新規会員を募集するもの。
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(朝から人がいっぱいのアソシエーション・フォーラム)

 私たちは、以前、療育センターから進められた、子ども向けの“野外&冒険”クラブなるアソシエーションのスタンドを訪ねてみる。名前からハイキングやキャンプに出かける、“ゆるめ”のボーイスカウトみたいな活動をイメージしていた。幸い、キャンプは楽しかったらしいし、家で一人遊びばかりしがちな、息子に外でグループ活動ができるようなアクティヴィティをしてほしいと思ったのだ。
 さっそくプログラムを見せてもらう。活動は主に土曜と平日の夕方に行われ、オリエンテーションゲームや釣り、山歩きに出かける<自然&冒険>、<マウンテンバイク>、<レスキュー>などのアウトドア系が中心。加えて<テクノロジー>というアクティヴィティもあり、これは、木工、電気、造形、ロボットなんてテーマでモノ作りをするらしく、いえば中学の技術・家庭科の授業みたいなものか、と勝手にイメージする。息子は、NHKのピタゴラスイッチにはまり、また、紙で家の模型を作ったりしているので、これは興味を示すかも。
また、学校が休みの水曜日に行われる<マルチ・アクティヴィティ>は、テニス、バドミントン、映画制作から、科学教室(実験みたいなことをするのか?)まで、色々なことが体験できるらしい。さらに、秋休みには映画研修なんてものまで用意されている。シナリオを書いて、カメラを回して、FX用模型まで作るという、もちろん、参加者の対象年齢が6~13才なので、できることは限られているだろうが、それでも、何だか、楽しそうだ。
 息子は翌日曜日に、<マルチ・アクティヴィティ>と<テクノロジー>の体験授業に参加し、楽しかった様子。会場は我が家から歩いて15分ほどのアソシエーション責任者の自宅なので、送り迎えも楽だし(フランスでは、小学生は学校も習い事も保護者の送り迎えが義務)。

アソシエーション・フォーラムでは、もう一つ、スイミングクラブのスタンドにも行ってみた。去年は申し込みが遅れて、キャンセル待ちをしていたが、最後まで空きが出ず、今回も、列ができていて、もう定員いっぱいと聞かされ、がっかりする。ただ、もう一つクラスが増設になる可能性があり、そうなれば、シーズン初めから入れる、と言われ、今、返事を待っているところ。
息子は去年の夏頃からよく食べるようになり、かなり太ってしまった。特にお腹は、この夏、ビーチで海水パンツ姿になるのが恥ずかしいくらい肉がついている。クレヨンしんちゃんをまねて、三段腹とからかうと、「違う二段だ」と言い返していた息子だが、ある日、まじめな顔でお腹の線を数え「オレ、四段腹だ」。
無事、スイミングスクールに通って、1年後にはせめて二段腹になっていてほしい。

息子と二人での帰省

この夏は、息子と二人だけで、2週間ほど日本に帰省した。
夫がいないと気楽であるが(一緒に日本に帰ると、わたしゃ、あんたの通訳か!と怒鳴りたくなること数知れず)、仕事の打ち合わせや飲み会に行く時には、夫が子どもを見てくれたので、その点はありがたかった。

この夏はFBでグループが立ちあがった高校の同級生たちとの熱海お泊まり同窓会に始まり、このブログを見てコンタクトしてくれた大学時代に仲良くしていた文学サークルの後輩と当時、よくたむろっていた、池袋のカフェ、マダムシルクで会う約束をしたり、大学のフランス文学科のメンバーや仕事のつながりから始まりお付き合いしている方たちとのランチ会、友人との夕食・・、と気がついたら楽しい予定がつまってきて、さらに仕事の打ち合わせも入る。ただ、どこに行くにも息子を同伴しなければならないので、それが心配のタネであった。

 息子は発達障害児なので、それを知らない人に会う時は前もって、あるいは会ってすぐに、その旨をはっきり伝えておく。そうしないと、息子の振る舞いや言動に、驚かれることも少なくないので、まあ、心の準備をしてもらう、というわけだが。
幸いなことに、日本でもNHKがテレビで発達障害の特集を組んだり、また、有名作家が自ら発達障害であることをカミングアウトしたなんて話も聞く。どうやら、少しづつ、この分かりにくい障害に対する認識・理解も高まっているようだ。また、「実はうちの姪も自閉症で・・」とか、「友人の子どもがアスペルガーらしくて・・」なんて打ち明けられることもたまにあって、そんな時は少しほっとする。

さて、今回、10年以上音信不通だった、幼なじみのロック・ドラマー小玉建くんと会うことに。幼なじみというよりは、母親同士が大学生の時に同じ家に下宿していたという、“生まれる前からの友達(?)”なのだ。FBでコンタクトがとれ、「久しぶりに建ちゃんのドラムが聞きたいです」と書いたら、定期的に出演しているライブハウスで、私の帰国日程に合わせてライブをしてくれることに。息子のことを話すと、連れて来てOK、と言ってくれる。
 ライブハウス!ということで帰国時に会いましょう、と約束していたジャズシンガーのTさん、彼女のパリ公演に同行したライターのNさん、そのNさんを紹介してくれた海外在住メディア広場のメンバーCさん、同じくメンバーでフィンランドから帰省中のKさんを誘う。Cさんは軽音楽部でボーカルをしている高校生の娘さんを連れて来る。Kさんは二人の男の子を連れて来るが、うちの息子より一つ年下の長男くんが発達障害の疑いあり、らしく、前々から会いたいと思っていたので、それが実現して、喜んでいたのだが・・。
演奏が始まると、それまで楽しそうにごはんを食べていた子どもたちが、一番奥の席に移動し、3人とも両手で耳をふせぐ。うちの子にいたっては、舞台に向かって「やめたまえ~、やめたまえ~」と叫び続ける始末。
発達障害者は音に敏感なのだ。ああ、また自分の都合で、障害のある息子を彼にとって負担のかかる場所に連れて来て、さらに人様の子どもまで巻き込み、周りの人にも迷惑をかけてしまった、と自己嫌悪に陥る。・・、と言いながら、聞かざるトリオの様子があまりにもかわいらしくて、思わず写真に撮ってしまったが。

演奏が終わり、歓談タイム(って言うの?)になり、これで、子どもたちも落ち着くだろう、と思っていたら、な、なんと、聞かざるトリオは舞台に向かう。そして、「ピアノは女の子のものだ」と言って、我が家のエレピを触ろうともしなかった息子が、いきなりグランドピアノを弾き始める、というより、両手で叩き始める、むちゃくちゃだが実にうれしそうな様子で。それから3人で、ギター、ドラム、ピアノ、ボーカルを順番に交代しながら、演奏、というか、音を出し始めたのだ。

けんピアノ

聞かざるトリオ

我が息子がマイクを握った時は、何を歌うのか、とドキドキしたが、ただ「ド~レ~ミ~ファ~ソ~ラ~シ~ド~」と恥ずかしげに、叫んだだけ。それでも、本当に楽しかったらしく、ミュージシャンたちが舞台に戻っても、なかなかそこから離れず、引っ張って来なければならないほどだった。
Kさんは、この日、私たちと同じホテルに一泊したので、聞かざるトリオは、生演奏体験の余韻も残っていたのか、少し興奮気味で、追っかけっこなどしながら、ホテルに着くまで、楽しそうにじゃれあっていた。

息子は他人とうまく会話することができず、友達が一人もいない。ただ、この日、言葉だけではなく、音楽で人とコミュニケーションできるということに、気付いてくれたかも。

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プロフィール

江草由香

Author:江草由香
編集者・ライター・コーディネーター。
96年に渡仏し、99年から10年間パリ発日本語情報誌『Bisouビズ』の編集長を務め、同時に日本の雑誌やWebに情報記事、コラムなどを寄稿。
2010年に日仏バイリンガルサイト『BisouJaponビズ・ジャポン』を立ち上げ、ジャパン・エキスポなどパリで行われる見本市で、日本企業や日本人クリエーターの出展をプロデュース、展示会の企画コーディネートの仕事を始める。
2018年に22年間のパリ滞在にピリオドを打ち、日本に帰国。

『BisouFranceビズ・フランス』
https://www.bisoufrance.com/

個人ブログ『湘南二宮時々パリ』
http://ninomiyaparis.blog.fc2.com/

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