FC2ブログ

天国のじゅんなちゃん

先日、知人が、「コレクションのためのバイトをしてくれる、モード学校の学生さん、誰か知らない?」とメールして来た。その時に、ふと13年前に私のウェディング・ドレスを縫ってくれた、じゅんなちゃんのことを思い出した。

ウェディング・ドレスの専門店で、当時、モード学校の学生だったじゅんなちゃんは、研修(スタージュ)をしていたのだ。フランスでは、研修生の名目で、最低賃金以下のギャラで、学生が企業で働く制度(悪習じゃ)があり、日本人学生は特に優秀でまじめなので、研修生としては引っ張りだこだ。その例にもれず、じゅんなちゃんの縫ってくれたドレスはプロ並みの仕上げで、というかフランス人のお針子よりもずっと完成度が高いに違いなく(偏見か?)、それも短期間で、あっという間に仕上げてくれたのだ。
御礼にFNACの商品券をプレゼントしたら、それで買ったCDをダビングして渡してくれる、律儀な人で、その後、何回か会って、ランチを食べたりもしたけど、次第に疎遠になり、共通の友人もいなかったので、音信が途絶えてしまった。

彼女はすでにいっぱしのデザイナーになっているだろうけど、逆にモード学校の学生を雇う身かもしれないな、なんて考えて、久しぶりにコンタクトしてみよう、という気になった。ブログをやっているに違いない、と検索したところ、案の定、『純奈のパリ』というブログが見つかる。
ところが、「じゅんなちゃんの一回忌」という1行が目に入り???驚いて、そのブログの記事を遡って読んでみると・・、じゅんなちゃんは4年前に亡くなっていて、家族や友人が、そのブログを続けていたことが分かる。
ご両親とボン・マルシェの近くに住んでいる、と聞いていたので、ずっとパリに住んでいるに違いない、どこかでばったり出会うかも、なんて、たまに彼女のことがふと思い出されると、そんなふうにのんびりと考えていたのだ。でも、そんなことはもう二度とありえないのだ、と分かったとたん、もう何年も会っていなかったにも関わらず、とても悲しくなった。

ブログ記事の中にモンマルトルにある、じゅんなちゃんのお墓を、家族や友人が囲んでいる写真があり、そこに、在仏日本人雑誌記者会のメンバーがいたので、メールして、お墓の位置を教えてもらう(モンマルトル墓地は広いのだ)。

墓地近くの花屋に立ち寄ると、白い花があったので、これ何ですか?と尋ねると(私は花の名前は全く知らない)、「日本アザレアよ」と言われる。“日本”って付くならぴったりか、とそれを買う。
その日はじゅんなちゃんの命日の翌日だったので、お墓にはたくさんの花が。ピンクが多かったので、白にしてよかったな。ちょうど、じゅんなちゃんのお墓の後ろで埋葬が行われている最中で、偉い人でも来ているのか、ポリスが二人ほど、立っていて、こちらをちらちら見ていた。なんか、落ち着かず、あまり長く手を合わせていられなかった。まあ、また来ればいいし。

じゅんなちゃんのブログを見つけたのは、命日の4日前。そういえば、去年、「今日は何だか、剣道の恩師、柴田鉄雄先生のことがやたらと思いだされるなぁ」、と感じていると、その日は先生の命日だった(すみません、いい加減な弟子で)。

亡くなった人たちは、自分たちのことを思い出してほしいのだ。

じゅんなちゃん

スポンサーサイト



コメントの投稿

非公開コメント

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

Re: 素敵なご友人

マダム・かおりんさま

うーん、離婚するな、ってことでしょうかねぇ。

> 江草さん、こんばんは。
>
> 江草さんのドレスを作って下さった純奈さんが、既に亡くなってしまったなんて、とても残念ですね・・・。
>
> でも、なんとなく・・・私には純奈さんが江草さんに「いつまでも
> 素敵な家族でいて欲しい。」というメッセージを伝えたかったのではないか?と、思います。
> (天国で、見守って下さっているのでは?)
>
> ご冥福をお祈りします・・。

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

Re: たぶん・・・

えー、耳鳴り、そういえばあった、最近。普段めったにないので、そういうことだったのか、と納得。
急に眠くなるのはよくあることなんですけど・・。

> 純奈さんのメッセージは、ドレスを作ってあげた頃の
> 江草さんを知っているからこそ?きっと離婚しないで欲しいと
> 思っているのかも?しれませんね・・。
>
> 江草さんが、純奈さんとずっとお会いしてなかったから、彼女の中では結婚前の江草さんのイメージが強いのかも?
>
> もう一つ、亡くなる前にお会いしたかった・・・と、いうメッセージと
> 共に、私はここにいるから、苦しくなったらお墓に来てお話してねと
> いう、優しい気持ちもあるのかも?しれません。
>
> 今、江草さん自身が仕事も忙しくなっているので、忙しいという字のごとく?心を亡くさないでねと心配もしているのかも?です。
>
> 江草さんが、純奈さんのことを思い出したのも、偶然ではなく必然のような気がします。純奈さんに呼ばれたというか・・・。
>
> 時々、耳鳴りすることとか、なぜか?急に眠くなって仕方がないなんてこと、最近ありませんでしたか?
> これは、亡くなった人が近づく時によくあるサインなんです。
>
> 忙しくてお墓参り出来なくても、このサインがあったら、心の中で
> 「わかってる、わかってる・・。忙しくてお墓参り出来なくて
> ごめんね。近いうちに、必ずまた行くからね。」と、思ってあげるだけで、いいので・・。ぜひ、純奈さんとの楽しかったことやうれしかったことを思い出してあげて下さい。

おすすめ情報

おすすめ情報

プロフィール

江草由香

Author:江草由香
編集者・ライター・コーディネーター。
96年に渡仏し、99年から10年間パリ発日本語情報誌『Bisouビズ』の編集長を務め、同時に日本の雑誌やWebに情報記事、コラムなどを寄稿。
2010年に日仏バイリンガルサイト『BisouJaponビズ・ジャポン』を立ち上げ、ジャパン・エキスポなどパリで行われる見本市で、日本企業や日本人クリエーターの出展をプロデュース、展示会の企画コーディネートの仕事を始める。
2018年に22年間のパリ滞在にピリオドを打ち、日本に帰国。

『BisouFranceビズ・フランス』
https://www.bisoufrance.com/

個人ブログ『湘南二宮時々パリ』
http://ninomiyaparis.blog.fc2.com/

最新記事
カテゴリ
AI翻訳
コスメ
コスメ
ワイン
ティー
航空券
レストラン予約
フランス語
アマゾン
最新コメント
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QRコード