地震国日本に原発は不向きである

結論から言ってしまえば、これにつきます。
今、原発が諸悪の根源のように言われているが(仕方ないけど)、地下資源が乏しく、石油や石炭を海外からの輸入にたよるしかない国が、原子力発電に力を入れるのは、当然の成り行きだったのだろう。他国(者)への依存が嫌いなフランスが原子力発電大国になったのもよく理解できる、食料自給率も100%を超えているし、老親が子どもとの同居を望まない、っていうのも、全て根っこは同じ、独立心の強い国民性ゆえかと。また、原子力発電は二酸化炭素を排出しない、といういい面もあるし。ただ、今回の事故からも分かるように、リスク管理が大変なしろものなので、特に地震が頻発する日本には向かないのだ。

日本全国の原発を全廃してほしいのは、山々だけど、じゃ、代替エネルギーをどうするか?まずは太陽光発電の開発だな。縦横30センチくらいの太陽パネルを屋根に取り付ければ、4人家族の家庭用消費電力を全部まかなえる、なんてシステムを開発してほしい。なんて、話を夫にしたら、そんなの不可能だ、と即座に言ったので、じゃ、20年前に薄型テレビの登場を想像できた人がどのくらいいたと思う?と返したら、黙ってしまった。
あとは、言うまでもなくいかに節電するか。数年前、日本に帰国した時に、駅前にあるスーパーが24時間営業しているのを見て、驚いた。コンビニだって24時間営業する必要なんてあるのだろうか?効きすぎの冷房とか、ウォシュレットの便座保温装置とか、数え上げたらきりがない、電気の無駄づかいを根本から見直すのにいい機会だろう、って今回のことで多くの人が感じているだろうけど。

快適な生活っていうのは慣れてしまうものだが、不便にも人間って慣れるものだ。フランスに住み始め、コンビニがないのはもとより、日曜日に店が閉まっているのには閉口したが、今じゃ、それが当たり前になってしまった。女性の就業率が80%、日本ほど宅配サービスも進んでいないこの国で、フランス人たちはぶつぶつ文句を言いながらも、不自由さや貧しさをそれほど感じずに生活している。

まあ、フランスと日本ではライフスタイル、生活習慣、仕事環境がかなり違うので、真似をしろと言っても難しい。じゃ、日本で時代を遡ってみると、70年代(ちょうどオイルショックに苦しんでいた頃)がほどよいのでは?今ほどモノがあふれておらず、でも、それほど貧しさは感じない時代だったぞ。エコの点でも、みんな買い物かごを持って歩いてスーパーに出かけ、レジ袋は紙袋であった。家には牛乳箱なるものがあって、毎朝ビン入りのものが配達され、前日に入れておいた空ビンが回収された。豆腐屋はオートバイで売りに来て、みんな入れ物持参で買いに来た。(って神奈川の田舎だけの話じゃないよね?)自家用車所有率も70年代初期は20%程度だったし、まあ、これは現在、過疎地域では必要不可欠のものになってしまったが。

今さらパソコンやインターネット、携帯のない時代には戻れない、ただ、手間や時間がかかって、現在に比べたら多少の不便を感じても、エネルギー、モノ、サービスの消費をもう少し減らす、シンプルなライフスタイルを築けないものか?

日本はこれから人口が減っていくので、自動的にエネルギー消費量は減っていくはず、それで、太陽光・地熱・風力などのいわゆるエコ発電の開発、および、家電から工場のシステムまで、省エネ機能を高めていき、それで70年代調ネオレトロなライフスタイルを目指せば、原発廃止エコロジー社会の実現もそう遠い話ではないはず。
なんて、力説したら、私よりたった3才若いだけの日本人女性に「70年代?そんな昔まで戻らなくても」と言われ、ムッと来た。70年代ってちょうど私が小・中学生の多感な時期を過ごした10年だったんですけど。
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ネオレトロ・・・

江草さん、こんにちは。

今回の地震で、少なくとも東日本の人々は、日常生活の中で、
いかに電気が必要不可欠で、原発なしの生活はどうなるのかと
いうことが理解出来たように思います。

確かに、最近は節電モードの商業スタイルに消費者としても
慣れつつあり、よく考えてみれば、外国に行くと、街中はこんな
暗さだったよなあ~・・・ってことは、やはり日本は今まで明るすぎたのかも?と、思いました。時々、大型家電量販店などに行くと、明るすぎて目が痛くなるほどだったし・・・。

牛乳も、昔はビンでの配達・回収だったし、携帯もなかったし、コンビニだってなかったし・・・。確かに、今はそれらが全て揃っていて便利だけど、だからといって、当時そんなに困っていたか?と聞かれれば、そんなこともなかったなあ~・・・と。

なんていうか、もっと世の中の時間がゆったり流れていた気がします。今は、スピード感が要求されるので、人間も辟易しつつあるのかも?しれません。そういう意味でも、いろいろ見直す時期が来ているのかも??

No title

マダムかおりんさん、こんにちは。

地震以前から、日本人のエコロジー意識は高まっていたと思うのですが、今回は、自分たちの安全な生活を守るためにもそれが必然である、ということが分かったと思うんですよね。地球温暖化なんて聞いてもぴんと来なかった人も、原発事故と隣り合わせの快適な消費生活を送っていたことに気づいたかと。

それだけの準備をしてなかった。

何か困ると、結局アメリカとかフランスとかに技術指導を仰ぐことになる。原発用のロボットもない。

どうも東電は、改修しょうとしてもお金がかかるということで止めていたらしい。

今問題になっているのは、自粛ムードで車、店の売上がかなり落ち込んでいることかな。みんなが節電して早く帰ると、銀座とか新宿とかの店が困るらしい。

大きなツケを払わされた

Ushizakaさん、こんにちは。

東電は安全管理のために必要な費用をケチったせいで、今、大きなツケを払わされている、ということですね。

自粛ムードは今は仕方ないかな。でも、長くは続かないのではないでしょうか?

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プロフィール

江草由香

Author:江草由香
編集者・ライター。立教大学仏文科卒。映画理論を学ぶために96年に渡仏し、パリ第一大学映画学科に登録。PRESSE FEMININE JAPONAISEを設立し、99年にパリ発情報誌『ビズ』を創刊。現在、日本の雑誌やWebにフランスの情報記事、コラムなどを寄稿しながら、日仏バイリンガルサイト『ビズ・ジャポン』の編集長を務める。著書は芝山由美のペンネームで『夢は待ってくれるー女32才厄年 フランスに渡る』。

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