こそこそと、ドラムのスティックを買いに行く

日本帰省直前なのに、仕事も終わらず(もちろん、持ち帰る)、荷造りも終わっていない、なのにブログは書く。再開宣言しちゃったので。

突然、帰省時に、高校時代の同級生MとTくんとスタジオに入ってセッションしよう!ということになった。Mがブログかなんかに、セッションしたって書いて、「私も入れてくれ」と言ったんだったっけ?忘れた。
スタジオに入るのは20年ぶり。パリの和太鼓教室は音楽スタジオなので、毎週スタジオには入っているんだけど、つまりドラムを叩くのが20年!って時の経過に眩暈が・・。
Mは高校時代、合唱部所属で、クラシックを中心にけっこうな音楽マニア、Tくんは、プロ・ミュージシャン。
実は高校時代は、二人とは交友関係がなく、FBの同窓会で親しくなって、今は帰省ごとに会っているという。当時から彼らと仲良くしていたら、もっと楽しい高校時代だったろうな、って、まあ考えても仕方ないことだけど。
で、Mがボーカル、Tくんがキーボード、私がドラム、で、ベースもギターもなしってのは・・。

ドラムや
(pigalle広場近くのドラム専門店)

スタジオにドラムのスティックは売っているのだろうか?いやいや、ぶっつけ本番てのも、なにしろ20年のブランクだし、二人にも失礼か。フランスに来る時にスティックをスーツケースに忍ばせて来た記憶があるのだけど、どこに仕舞ったのかさっぱり覚えていないので、ネットで見つけたPigalle広場近くのドラム専門店に買いに行く。
カウンターの後ろにスティックが並んでいるので、勝手に触ったり振ってみたりするわけにいかず(万引き防止?)。店員のお兄さんに「ボンジュール」と声をかけられ、初めて買ったスティックは、高校3年の時にヤマハのドラム教室に通っていたので、ヤマハ製だ、と、とっさに「ヤマハのスティックを」と言うと、若いお兄さんが「ヤマハのスティックは存在しません」?製造中止?ショーウィンドーに、ヤマハのドラムはしっかり飾ってあるが?すると、隣にいたもう少し年上のお兄さんが、「いや、存在するけど、ここには売っていません」。とっさに、「じゃ、ラディックを」と頼む。そう、ジョン・ボーナムが愛用していたので、大学に入ってバンドを組んですぐのころはラディックを使っていたっけ、と急に記憶が蘇る。しかし、実際、持って振ってみても、「和太鼓のばちよりは、細いなぁ」と思う程度で、感触がさっぱり分からない。怪訝そうな顔をしているお兄さんに、「20年ぶりにドラムを叩くので」と言う必要のないことを言うと、「20年?ははは」と、何も声を出して笑わなくたっていいだろうに。ラディックは演奏中によく折れた記憶があるので、二組買う。スタジオ入って5分で折れた、なんてシャレにならないからな。

そばにはギター専門店もいくつも並んでいた。ジェフ・バックリーにはまっている私は、ウクレレの会にいつもギターで参加しているAさんに、「Hallelujah」の動画を送って、これをギターで弾けるようになりたい、と伝えたところ、Aさんはすぐにコード譜を送ってくれたのだが、「彼は6つめのフレットにカポを付けている」と書いてあった。
ついでにカポも買っちゃえ。
ギターは中学2年の時にフォークギターを買って、一年ほどで挫折した。最近、息子が、4年ほど習っていたギターを止めると宣言し、フリマで売る、と言いだしたので、「じゃ、ママが弾くわ」と、まずは息子のお古のギターで、「Hallelujah」に挑戦しようかと。
 ところで、息子のギターは子ども用なので、カポってサイズがあるんだろうか?と不安になり、Aさんに電話するも、留守電。いいや、ここまでまた来るのは面倒だ、と思い切って、適当な店に入り、
「カポください」と言うと、「クラシック?エレキ?」と聞かれる。あ、それで変わってくるのね。「クラシック」と答え、念のため、ギターのサイズでカポも変わるんですか?と尋ねると、「調整できるから大丈夫」。

なんか、スティックとカポを買ってウキウキして来て、家に帰るとすぐに、
「ラディックのスティック二組も買っちゃったから、キャンセルはナシだよ」とMにメールする。
 気分が高揚しているところにAさんから電話が来たので、「バンド組みましょうよ~」と誘うと、Aさん、実はドラムを始めようと思っていたところらしく、え?じゃ、私はこれからギターを始めて、曲ごとに楽器変えるか、なんて夢は膨らむ、膨らむ。

実は、我が家の地下には電子ドラムが置いてある、正しくは眠っている、というべきか。というのも、夫が50歳の誕生日プレゼントにリクエストしたのだが、バンドを組んだ経験どころか、楽器を触ったこともない人で、「ドラムなんて、バンドやらなきゃ上達しないし、一人で叩いていたって面白くないから、すぐ飽きちゃうよ」と警告したのだが、聞く耳持たず、あれから7年の歳月が流れたが、夫がこのエレドラを叩いたのは、5回程度だと思う。
私もすっかりドラムに対する情熱が失せていたので、購入した日に組み立てて一度叩いただけ。
段ボールやがらくた類に囲まれ、埃をかぶったエレドラを買いたてスティックでドキドキしながら叩いてみる。すると四十肩で腕上がらず、タム回しは遅れ、リズムキープも心もとない、20年のブランクは取り返し不可能か・・。

いやいや、早川義男も、20数年のブランクを経て、再び音楽活動を再開した。その間は、<趣味としても全く音楽から遠のいていた>とエッセイに書いていた。まあ、彼と自分を比べるのもおこがましいし、そもそも彼は作詞・作曲・ボーカル、なので握力や体力が必要なドラムとはちょっと違うんだけどね。
ただ、一つ言えるのは、若い頃みたいに、自分は才能があるんだろうか?なんてしょうもないことを考えたりしないし、他人と比較されて落ち込んだりすることもない。この歳になれば、純粋に自分が楽しむために、楽器を演奏すればいいのだ。ただ、もし、バンドを組むなら、他のメンバーに迷惑をかけない程度には上手にならないとまずいけど。
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江草由香

Author:江草由香
編集者・ライター。立教大学仏文科卒。映画理論を学ぶために96年に渡仏し、パリ第一大学映画学科に登録。PRESSE FEMININE JAPONAISEを設立し、99年にパリ発情報誌『ビズ』を創刊。現在、日本の雑誌やWebにフランスの情報記事、コラムなどを寄稿しながら、日仏バイリンガルサイト『ビズ・ジャポン』の編集長を務める。著書は芝山由美のペンネームで『夢は待ってくれるー女32才厄年 フランスに渡る』。

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