結局、フリーペーパー版Bisouビズが、復活し・・

今年の5月に久しぶりにBisou(ビズ←“ビゾウ”って読まれちゃったことが)のフリーペーパー版、BisouJaponArtを出した。というのもスポンサーがついて、印刷代を賄ってくれたので。
一回限りの復活、と思っていたのが、結局No.2を出すことに。

ビズアートこけし

<BisouJaponArt第2号>

Bisouって何ですか?という人もいるかもしれないから、軽く説明を。
Bisouは、1999年に立ち上げたパリ発の日本語のフリーペーパー。

初代Bisouは、パリで夢を実現したい人を応援するマガジンなんてキャッチフレーズで、特集テーマは、「フランス語をモノにする(no.1)」、「フランスで働く(no.6)」、「フランスで独立、フリーランスで働く(no.13)」、「フランスで学び、日本で働く(no.24)」って感じで、でも、そこに「フランスのショコラ(no,10)」「パリのサロン・ド・テ(no.20)」なんてものも混じっていた。月間(夏冬に一回ずつ休んだので、年10回発行)で、今、考えるとよくやっていたな、若か~った~、あの頃~♫だな。

ビズアートbisou30

<初代Bisouの最終号>
で、子どもができたので、「さよならビズ、また会う日までno.30」(このタイトル、子どもの頃、大好きだった『キイハンター』の最終回から拝借)を出して、すっぱり止めるつもりが、「まあ、もったいない」、「楽しみにしているのに」と何人もの人に言われ(たぶんに社交辞令が混じっていただろう)、ちょっと気をよくする。

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<千葉真一の大ファンでした>

で、季刊誌Bisou Famille(ビズ・ファミーユ)にリニューアルし、赤ん坊や子どものいる日仏・在仏日日家族向けのフリペになって、「フランスで出産(no.1)」に始まり、「我が家のバイリンガル教育法(no.3)」、「フランスの学校教育制度(no.14)」などなど。
そう、要するに自分の興味のあることをテーマにして、雑誌を作り続けたのです。だから、息子がどうやら発達障害らしい、と気が付いたので「発達障害と心の病気(no.19)」なんてテーマも。

ビズアートファミーユ

<自分の息子を表紙にした、どこまでも“私”なフリペでした>

5年間、no.20までBisouFamilleを続けたところで、今度はロハス、オーガニック、エコなどをテーマにした、Bisou bien-être(ビズ・ビアンエートル)にリニューアル。「アロマテラピー入門(no.1)」「体にいい食、マクロビオティック(no.4)」なんて、ますますマイブームなテーマを取り上げ続けたところ、リーマンショック以降、ますます広告が取れなくなって、2010年に「心地よい眠りno.10」を出したところで、休刊。

ビズアートビアンエートル

<表紙がきれい、と評判のフリペでした>

初代30号、famille20号、bien-êtreは10号まで、ときれいにキマったな、と自己満足。

ちなみに、BisouFamille(ビズ・ファミーユ)とBisou bien-être(ビズ・ビアンエートル)は、バックナンバーが少し残っているので、サイトで販売中

その後は、サイトで、日仏バイリンガル情報サイトBisouJaponを運営。パリで展示会をしたり、作品をパリのセレクト・ショップなどで販売する、日本人クリエーターの紹介、パリでの活動のサポートなどをしている。

一度だけ2011年に「BisouJapon東日本大震災日本応援号」を出して、ジャパンエキスポ会場で配りながら、アーティストやクライアントから寄付してもらったチャリティ品を販売し、寄付金も募って、被災地に児童書を送る『あしたの本プロジェクト』(国際児童図書評議会運営)に全額寄付した。一回こっきりの特別発行のつもりであった。

それが、なんで今回また、紙版を発行したかと言うと・・。

まずは、5月に出した、BisouJaponArtがなかなか評判がよかったこと。特にデザインがいい、との声が多かった。写真のクオリティが高く、テキスト少な目で、いい感じに余白もある。・・確かにかつてのBisouは情報満載で、文字たくさん、写真小さめ。デザイナーさんから、「もっと文字量を少なくしてください」と何度も注意されたのだ。

もう一つは、ニュースダイジェストの休刊。これで、ひょっとしたら広告主がこちらに流れて来るのでは?と淡い期待を持ったのだ(甘い期待であった・・)。

あと、12月にこけしを展示販売するので(なぜ、こけしに関わるようになったかは、また別の機会に書く)、その宣伝に使えるし・・。

とは言っても、広告営業はやっぱり大変だし、前に比べてページ数が少なくなったとはいえ、自分で配布して回るのは年齢とともにしんどくなって来たし。そう、配布も私がやっています。
そういえば、昔、Bisouに広告を出してくれたレストラン(閉店しましたが)に最新号をたくさん届け(お客様用に)、ついでにそこでランチをしていたら、これも今は無き『ボンズール』という、けっこう面白かったフリペを大量に抱えて店に入って来た男性が、それをBisouの上にどさっ!と置いたので、「ちょっと、うちの雑誌の上に置かないでください!」と文句をつけたら、なんとその方は『ボンズール』の編集長だった。そう、パリの弱小フリペは編集長=配達人です、という冗談はともかく・・、この20年間でいったい、どれだけの日本語の(一部仏訳を入れたりするものも含め)フリペが生まれては消えていったことか・・。

今一つ、発行に踏み切れず、うだうだしていたところ、私のお気に入りのクリエーターさんが、「広告を一つ出すから、頑張って、出しなよ」!え?彼女のブランドの広告がBisouに?それは永久保存版かも、と、この一押しで、発行を決心する。こういうミーハー心が編集者には不可欠。

で、表紙にはエッフェル塔とセーヌ川を背景に、好きなこけしをずらりと並べる。裏表紙には、この上なくかわいい、帽子をかぶったこけしを大きく使う。撮影したのは、この先“化ける”に違いないフォト・アーティストのSさん。いつかBisouJaponArtの表紙はブレイク前のSさんが撮ったんですよ、と自慢してやる(ささやかな野心!)。
撮影した日は、天気が悪い上に寒くて、小雨までちらついていたのだが、この表紙写真の撮影中に急に青空が広がり、風がいいあんばいに吹きはじめ、船のトリコロールがきれいになびいた。そう、これ合成じゃないんです。それで、この撮影の後に、ふらっと出向いた営業先で広告をゲット!さらに、その後、偶然にも広告営業をかけていた某社社長とばったり会い、広告掲載を確約していただき、ビズの神様がついてる!とはしゃぐ。

ビズアート写真撮影

<表紙写真撮影中のフォト・アーティストさんの後姿>

が、現実はそれほど甘いはずがなく、その後は、数々の営業先で、「うちはオブニに出してますから、結構です!」と久々に聞く、この“お断り”の決まり文句。中には、「ニュースダイジェストの広告予算が余っていたんだけど、それ使って、オブニにいつもより大きい広告出しましたから」とまで宣った方も。まあ、オブニは、パリの日本語フリペの代名詞的存在だし。

そういえば、「オブニは在仏日本人の電話帳」と名付けた人がいた。17年前、忘れもしないBisou創刊号の飛び込み営業を日系の眼鏡屋(ばれちゃいますね)にかけたところ、当時の店長さん(だと思う)に、「Bisouは、他の日本語フリペ(当時は乱立していた)より、読みごたえのある、面白い記事で勝負します!とアピールしたところ、彼いわく、「当店は、日本語のフリーペーパーは、オブニにしか広告を載せません。あれは在仏日本人にとって電話帳なんです。当店に予約したいお客はオブニで電話番号を調べる、それだけ。記事の内容なんて関係ないし、そもそもオブニの記事なんて誰も読みませんよ」ときっぱり。いや、オヴニの記事を楽しみにしている人もいると思うけど・・、なんて他紙をかばっても仕方ないし、と帰ろうとしたところ、その方、「もうすぐ、バレンタインですよね。(Bisouの創刊は2月でした)知り合いのチョコレート屋を紹介しますよ、とその場で、そのショコラ店に電話を入れてくれ、私はその足で、その店に向かい、見事、広告を契約してもらった。懐かしくも、ありがたいエピソード。後日、その店長のお姿(“お”までつけちゃう)を偶然、朝の地下鉄の中で見かけたことがあるが、Figaro(フランスの新聞です、念のため)を読んでいた。こういう方なら日本語フリペの記事なんか読まないかも、と納得したのであった。

ショコラで思い出したけど、Bisouの創刊号にはあの、ジャン・ポール・エヴァンも広告を出してくれたのだ。そんな有名人だとは知らず、ふらっとサントノレ通り店に入ったら、ちょうどジャン・ポール・エヴァン本人がいて、あっさり広告を契約してくれたのだ。で、お礼に(ってこともないけど)、no.2でインタビュー記事を掲載した。

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<当時は日本ではまだ、それほど、有名じゃなかった?>


話を現在に戻して・・、入稿直前にドタキャンしたクライアント(とは言わないか、結局広告を出さなかったんだから)が出るなどのハプニングもあったけど、何とか印刷入稿。で、配達予定日の二日前に、配達予定日をメールで確認したにも関わらず、その翌日、つまり予定より一日早く、届いてしまう。出かける準備をしていたところ、呼び鈴が鳴り、まさかと思ったら、トラックが・・。あと数十分トラックの着くのが遅かったら、受け取り損ねていたところであった。

で、昨日、車でオペラ地区を中心に配って回った。実はBisouJaponArtの第1号は、在仏日本人会に届けた際に、スタッフの方たちと話(しかもバカ話だったな)をしている間に、門の前に止めておいた愛車を、レッカー移動されていまい、凱旋門下の警察の違反者車両置き場まで、とぼとぼ歩いて、取りに行ったのだ。今回は、日本人会のすぐそばに、駐車スペースを見つけ、長居せず(用心して)。その後、つつがなく、半日かけて、無事、配達を終えたのである。

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江草由香

Author:江草由香
編集者・ライター。立教大学仏文科卒。映画理論を学ぶために96年に渡仏し、パリ第一大学映画学科に登録。PRESSE FEMININE JAPONAISEを設立し、99年にパリ発情報誌『ビズ』を創刊。現在、日本の雑誌やWebにフランスの情報記事、コラムなどを寄稿しながら、日仏バイリンガルサイト『ビズ・ジャポン』の編集長を務める。著書は芝山由美のペンネームで『夢は待ってくれるー女32才厄年 フランスに渡る』。

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