老後の不安によるプチ鬱が、桂由美さまの神々しさのおかげで吹っ飛んだ、お話。

年初はいつも、プチ鬱になる。
ああ、これから私はいったい、どうやって生きて行くのだろう?今は何とかやっているが、老後はどうなるんだ?年改まって、不安も新たに・・、って嫌な話だけど。

しかし、老後って何歳からなんだ?定年退職後が老後なら、自由業の私には、老後なんてないぞ。

で、不安な気持ちの時にありがちな、だらだらググりをしていたら、面白いブログに当たる。
『老後の資金?そんなの必要ねえ!~老後の生活設計が日本人の悩みの1位なんておかしいでしょ~』
http://xn--h4t853elyip5e.jp.net/
そのまんまなタイトルのブログの主は、内閣府の世論調査のデータを紹介し、“悩みや不安を感じていることはどのようなことか?”の質問に、“健康”や“仕事の人間関係”を抑えて、“老後の生活設計”が30代では2位、40代では、堂々の1位であることに対し、“50代になれば老後が現実的な心配事になるのもわかるが、働き盛りの30代・40代で他を差し置いて老後の心配をするのはあまりに滑稽である”と一喝!
ふーん、じゃ、私はすでに老後が現実的な年齢なのかぁ。

そういえば、去年、麻生太郎副総理兼財務相が「90歳になって老後が心配とか、訳のわかんないこと言っている人が、こないだテレビに出てたけど、オイ、いつまで生きてるつもりだよと思いながらテレビを見てましたよ」と発言したことが、批判の対象になっていたけど、確かに「いつまで生きてる」は、まずいな、「それだけ気が若ければ、老後なんて一生来ないでしょ」って言えばよかったのに。
しかし、30代から90代まで、みんな老後の心配をしてる、って、やっぱり、変だよね。

私が読んだ老後本(なんてカテゴリーある?)で面白かったのは、

香山リカ著『老後がこわい』
有名な精神科医の著者が40代の時にシングル女性向けに書いた本で、住まい、仕事、介護、ペットロスなど、老後の基本的不安材料(?)について、資料、データと、自分や周りの人々の体験談を元に、言及。女性の一人暮らしは部屋を貸してもらえない、と書いているが、この本が出てから10年が過ぎているので、空き家増加が問題になっている昨今、少しは状況が変わっているのかしら?と素朴な疑問。

老後がこわい (講談社現代新書)

香山 リカ 講談社 2006-07-19
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上野千鶴子著『おひとりさまの老後』
初っ端から“結婚した人もしなかった人も、最後はみんな一人になる”と、おひとりさまとは生涯独身者だけを意味しないことを明確にしている。“80歳以上になると、女性の83%に配偶者がいない”という事実を踏まえて、おひとりさまの老後の住まい、人付き合い、お金、終活(この本が世に出た当時には、なかった言葉か)をテーマに、ユーモアセンスあふれる文章で書いていて、面白い。“21世紀はおばあさんの世紀”だって。これを聞いて、なんかうれしく感じるのは、私だけ?
2007年発行、著者がまだ、50代の時に書いた本。2015年11月に出た、終活に重きを置いた、続編『おひとりさまの最期』も合わせて読むと、老後も何とかなるかも、という気になる。

おひとりさまの老後

上野 千鶴子 法研 2007-07
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おひとりさまの最期

上野千鶴子 朝日新聞出版 2015-11-06
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阿部絢子著『老いのシンプル節約生活』
私は、かれこれ25年ほど前に、某企業の顧客向け情報誌で、阿部先生のハウスキーピングをテーマにした連載記事のライターを2年ほど、やっていた。おっとりしているけど、頑固、よく笑う人という印象が残っています。
プロローグに“「老後の暮らしは、大丈夫だろうか」と不安で眠れなくなることがある。~心配はだいたいお金のことに結びついている。”とあるように、30年を超える消費生活アドバイザーの経験を元に、いかにお金を節約して、それを上手に活かすかを説く、自己体験記を元にしたシンプル生活術の本。しかし、阿部先生、65歳から突然、薬剤師の資格をいかして薬局でバイトを始めたり、海外ホームステイや海外ボランティアをしたり、実に活動的。

老いのシンプル節約生活

阿部 絢子 大和書房 2011-01-22
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話を、『老後の資金?そんなの必要ねえ!』に戻す。ブログの主は、プロフィールが記載されておらず、いったいどんな御仁やら?自営業者と自己紹介し、老後を30年後、と想定しているので、30代半ばくらい?“俺”って言ってるから、男性か?(実は女性ということも)、
まあ、そんな詮索は、何の役にも立たないか。で、この著者、
“先行きの不安が老後の不安を生む。結局、先のことはわからないのだ。20年後、30年後の社会がどうなっているか、そして自分がどうなっているかは予想できない。しかし、それを心配するより、まずは自分の未来を良くするために頑張ろうよ。わけも分からず老後の心配をするより今を一生懸命生きることのほうがよっぽど有益だ”
と、正論である。
香山リカも“あまり考えすぎずに「今日一日無事に終わったじゃないか」と、とりあえずおいしいビールでも飲もうじゃないか。”と締めくくっている。阿部先生は不安払拭のために、禅寺で修行したそうだ。
老後の準備は必要だけど、その不安にとらわれ過ぎると、大事な今をおろそかにするよ、ってことか。

私より一つ年上のフリーランスの知人が、「仕事が減ると、お金のことばかり心配して、そういう時に食事に誘われると、お金がかかるから断ろう、と思っちゃうけど、むしろ、そんな時こそ、人に会って、楽しく過ごすべき。不安も忘れられるし、仕事につながる新しい出会いがあるかもしれないし」と言っていたな。確かに、財布に一銭もない、って状態じゃないし、三ツ星レストランで割り勘で食事とかなら、考えちゃうけど。

そう、不安を捨て、街に出よう、人に会おう!なのだ。

と、時期的に、新年会とか新年ランチ会&お茶会の類はあるが、それ以外にも、この1月は、色々な邂逅があった。数年前に一度だけ同じ展示会に参加した、東京在住の人が、パリに遊びに来て会うことになったり。ひょんなことから紹介された、1か月ほどパリに滞在していた女性が、なかなか個性的な人のだが、彼女の滞在中に日本から遊びに来た友人を紹介してくれ、さらには帰国後に、この人、面白いから会ってみて、と紹介された人に、会ったり。
天が私の声を聞いて色々な人に会う機会を与えてくれたのか?なら、ストレートに、仕事を与えてくれればいいものを・・、いやいや自ら助ける者を助ける、ってこと?まあ、いいけど。

それから、ご招待の類は、すべてお受けして、いそいそと出かける。
大使公邸の新年賀詞交換会では、シャンパンと日本酒を飲み、お寿司だけではなく、お正月らしく、お雑煮、かまぼこ、煮物、さらに数の子まで出て来た。しあわせ・・。数の子をごっちゃり食べ残した皿が置いてあって、「これ、絶対フランス人だよね、なんて勿体ない!」と日本人の友人と怒りを共有したり。

徳島の鬼頭柚子を使った料理のワークショップでは、フランス人シェフによる、柚子食品を使った繊細な料理を味見できたし。
http://bisounihon.blog.fc2.com/blog-entry-23.html

そして、オペラ座の隣にある、ホテル・インターコンチネンタル・パリ・ル・グランで行われた、桂由美の2017春夏コレクション。普段、縁のない、華やかな世界に触れるのも、また、楽しいかも、と出かけると、開場15分前には、けっこうな人だかりだった。そこで、また、仕事関係の知り合いに会って、情報交換なども。
会場は、サロンオペラという名の豪華絢爛なバンケット・ルーム。
今回のコレクションのテーマは“若冲を着よう”で、伊藤若冲は、鶏の絵を得意としていたから、酉年の今年にぴったり。
http://bisounihon.blog.fc2.com/blog-entry-25.html
で、ファッションショーはもちろん、門外漢の私にも、きれいだな~、華やかだなぁ、と思えたが、何よりも最後に、男性モデルにエスコートされて登場した桂由美さまの神々しいこと!若くてスタイルのいいモデルよりも、会場から、ほ~ぉ、とため息のもれた金色のクジャクのドレスよりも、桂由美さまが一番輝いていた。ああ、あやかりたい・・。

桂由美さまと男性モデル

御年84歳のこの方の前で、老後の不安、なんて口にしたら、笑い飛ばされるに違いない。と思ったとたん、なんだか、つまらない不安が吹っ飛んで行った気がした・・、この気持ちが持続してくれればいいけど。
ショーの後、レセプションで、ジャーナリストの知人たちと、再びシャンペンを飲んで、お菓子をつまんで、また、ちょっと幸せな気分に。

酉年は、撒いたものが実って、刈り取る時期で、商売繁盛の年と言われている。プチ鬱を脱出して、運気が変わると言われる節分から、気分新たに、行動を起こすのじゃ。



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江草由香

Author:江草由香
編集者・ライター。立教大学仏文科卒。映画理論を学ぶために96年に渡仏し、パリ第一大学映画学科に登録。PRESSE FEMININE JAPONAISEを設立し、99年にパリ発情報誌『ビズ』を創刊。現在、日本の雑誌やWebにフランスの情報記事、コラムなどを寄稿しながら、日仏バイリンガルサイト『ビズ・ジャポン』の編集長を務める。著書は芝山由美のペンネームで『夢は待ってくれるー女32才厄年 フランスに渡る』。

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