ギメ美術館の着物展とコシノ3姉妹の津軽こけし


パリのフランス国立ギメ東洋美術館で、着物の展覧会「着物ー女性の幸福展」が開催中であるが、オープン前日のプレス内覧会に招待されたので、喜んで出かける。
ちなみに、展示会のタイトルはKimono - Au bonheur des damesで、“女性の幸福”って日本タイトルは、私が勝手に付けただけ。“女の幸せ”、だと演歌っぽいし、“婦人の幸福”って訳しているサイトもあったけど、なんか、婦人って、硬くてレトロなイメージがあるんだよね。職業婦人とか。

ギメ建物


12時半からだったが、10分前に着いたところ、守衛さんが「まだ、早いよ!」と中に入れてくれない。今にも雨が降りそうな天気にも関わらず。まもなく、他の日本人記者が着く。そう、時間通りにきちんと来るのは日本人だけ。それで、同じように、入れてもらえず、顔見知りのジャーナリストが激怒し、「時間も中途半端で、お腹が空くじゃない!」と他にも怒りの理由を見つける。「ビュッフェ、あるかもよ」と私が言うと、「あるわけないでしょ!」と。で、時間になり、やっと荷物チェックを受けて、中に入れてもらえる。まだ人の来ていない会場を回り、コンデジで撮影。暗い場内で、フラッシュをたくと、光の玉が写っちゃうので、夜景モードで撮って確認したら、悪くない感じだったので、そのまま撮り続けた。後で、パソコンで見たら、ぼやけた写真ばかりで、大後悔(だから、このブログ、写真、少ないです)。

地下ホールにビュッフェが用意されていたので、先ほどのジャーナリスト氏に「よかったね」と言ったら、「それが目的で来てるみたいに、言わないで!」と怒られた。
鶏肉のサテや、竹皮もどきの紙にくるまれたリゾットなど、東洋風を意識した、さすがギメ美術館のビュッフェ。アルコール類は、なぜかナシ。まもなく、美術館館長、その他のスピーチが行われ、その後、説明付きの会場内覧会が始まる。

この展覧会、江戸時代から今日に至るまでの着物の変遷を紹介するもの。着物(主に小袖)は、元は貴族のもので、それが、武士や商人へと広がって行く様子が分かる。展示されている着物(着物のデザインを取り入れた服も含め)の数は約150点で、そのうち120点は、松坂屋コレクション収蔵品。これ、全部、日本から持って来たんだ、と感心する。
婚礼衣装や小物(かんざしなど)をテーマにしたコーナーもある。

ギメ着物

ギメひでよしゆかりの着物
(豊臣秀吉の妻か、親族が着ていた、という着物。なんか、曖昧な説明だけど)


で、最後に、この展示会のアーティスティックアドバイザーを務めるコシノジュンコさんや高田賢三さんなど日本を代表するデザイナーによる、着物からインスピレーションを受けた作品が展示されているのだけど、ご本人たちもこの内覧会にいらっしゃいました。
高田賢三さんって、とてもお地味、いやいや言葉を選ばなければ、とても控えめな方。偉い人は偉ぶらないって、本当なのね。以前、高田さんは、テレビでインタビューを受けて、フランス語で答えたのにフランス語の字幕を付けられたので、それ以来、人前でフランス語はしゃべらない、って話を聞いたことがあるけど、ちゃんと、ご自身の作品について、流暢なフランス語で説明されていました。

ギメコシノさんと高田さん
(コシノさんの花魁をイメージした作品の前で、ジャーナリストたちに撮影される、お二人)

コシノジュンコさんが、ヨーロッパで窮屈なコルセットからの解放が女性を自由にしたのと同じように、日本では帯をなくしたことによって女性が自由になった、とおっしゃっていたのが面白かった。そうか、帯って単なるベルトの代わりじゃなかったのね。

しかし、私は着物には縁がない。成人式にも着なかったし、七五三には着たけど。でも、母方の祖母はずいぶんな着物道楽だったらしく、私の母も茶道をやっていたこともあり、、時折、着物を着ていたっけ(結婚式とか、入学式とか・・)。フランスに来ることが分かっていれば、着付けくらい習っておけばよかったかも、と思う。着物を着て、茶道なんか嗜んじゃえば、フランス人男性にモテたかも、なんてどうしようもないことを考えてしまった。

こけしの写真を表紙に載せているビズ・ジャポン・アートをコシノジュンコさんにお渡ししたら、「以前、青森の職人さんに頼んでコシノ3姉妹こけしを作ったことがあるのよ」と仰られる。なんでも、2011年に、NHKの連続テレビドラマで、コシノ3姉妹を育て上げた、小篠綾子の生涯を実話に基づくフィクションストーリーにした、『カーネーション』(私はフランスにいたので知らなかったんだけど、評判のいいドラマだったのね)の放映中に、製作されたという。

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こんな漫画まで、あるのね。
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ぜひ、そのコシノ3姉妹こけしを見てみたい、と思い、「どこかの美術館に置いてあるのですか?」と尋ねたが、一緒にいた息子さんいわく「作った人のところにあると思います」?私ががっかりした顔をしたからか、コシノさん、「この展示会の作品を着た人形なら、ここのショップに置いてあるわよ」。と、帰りがけにショップでその人形はチェックするも、私が見たいのは、こけしである。

ギメ人形

さっそく家に帰ってぐぐってみたら、な、なんと、私たちが、こけしを買い付けた、津軽系のこけし工人阿保六知秀さんが、制作されているではないか?プロデュースは(株)丸若屋。
ギメこけし
(津軽こけし館のサイトから拝借した画像)

お母さんの小篠綾子と合わせて四体セットになっている。うう、本物を見たい!津軽こけし館に行けば、展示されているだろうか?

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江草由香

Author:江草由香
編集者・ライター。立教大学仏文科卒。映画理論を学ぶために96年に渡仏し、パリ第一大学映画学科に登録。PRESSE FEMININE JAPONAISEを設立し、99年にパリ発情報誌『ビズ』を創刊。現在、日本の雑誌やWebにフランスの情報記事、コラムなどを寄稿しながら、日仏バイリンガルサイト『ビズ・ジャポン』の編集長を務める。著書は芝山由美のペンネームで『夢は待ってくれるー女32才厄年 フランスに渡る』。

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