我が青春の野際陽子、死す。


って、いきなりタイトルに偽りあり、だな。
だって、私にとって野際陽子=『キイハンター』の啓子さんで、『キイハンター』に熱狂していたのは、幼稚園から小学校低学年の時だから。青春どころか早春でもなく、でも、“我が幼児期の野際陽子”じゃ、意味不明確だもんね。

で、当時、私が、いくら「『キイハンター』ってすごいぞ!面白いぞ!」と騒いでも、周りの子たちは、反応なし。確かに幼児向けの内容ではないし、放映時間が土曜夜9時からだったから『8時だョ!全員集合』を見終わったら、さっさと寝なさい、とみんな言われていたのだろう、親から。
それでもめげずに、『キイハンター』をよく知らない子を巻き込んで、キイハンターごっこをして、「○○ちゃんは、風間(千葉真一扮する)の役、××ちゃんは、ボス(丹波哲郎扮する)ね」なんて強要していた、今考えると、はた迷惑な子だったかも。
案の定、小学校1年の時、図工の時間に作ったポストロボット(歯磨きチューブの箱なんかを貼りつけて、胸に郵便マークを描いただけ)が教室のランドセルを入れるロッカーの上に飾ってあったのだが、そこに≪キイハンターきちがい、おまえはそんなにキイハンターが好きか?≫と書いた紙きれが入っていた。今思えば、あれが人生で初めて受け取った匿名の手紙だったな。

さて、『キイハンター』を知らない若い読者もいるかもしれないので、軽く説明を。
『キイハンター』とは、国際警察の秘密捜査員たち(全員日本人で、美男美女ぞろい)が次々と難事件を解決していく一話完結のテレビシリーズ。サスペンス、アクション、ハードボイルド、西部劇、任侠ものから海外ミステリーチックな洋館を舞台にした殺人事件までジャンル、テーマが縦横無尽の映画のようなスケールを持った無国籍ドラマであった。ハラハラドキドキで痛快、時にとってもシリアスな、1時間、まったく飽きさせない一級娯楽作品だったのだ。

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構成は深作欣二。ウィキったら、メインの脚本家が『デビルマン』、『マジンガーZ』、『怪傑ライオン丸』、『キャプテンウルトラ』なども手掛けた高久進。だから、面白くないわけがない。

20代になってからヒッチコックの『サイコ』を見て、実は母親がとうに死んでいることを予測できたのは、『キーハンター』のストーリーの一つ『ミイラと棲む女の館』を見ていたおかげ!(つまり、『サイコ』をぱくっていた)って、別に自慢にならないか・・。

それで、登場人物の中で大好きだったのが、風間君(千葉真一)と啓子さん(野際陽子)。それほど登場回数が多くなかった壇くん(宮内洋、そう、仮面ライダーV3です。仮面ライダーは嫌いだったけど、V3だけは見た)もお気に入りだった。
生まれて初めて買ったスターのブロマイドは、千葉真一である。缶バッジにまでしてもらったのだ。付けて歩いた記憶はないが。
野際陽子の歌う、エンディングの『非情のライセンス』のシングルレコードは、もちろん親に買ってもらった。でも、大声で「もっとぉ~愛して~」なんて歌っていたら、子どもがそんなもの歌うもんじゃありません、と注意されてしまった。で、大人になって、カラオケで堂々と思う存分、歌えるようになったのだ。


この歌の最初の野際陽子が色っぽく、「らむ~る、らも~る」ってつぶやく部分、“L'amour La mort”ってフランス語だったのだと、だいぶ後になってから知る。
私は野際陽子と出身大学が一緒で、私の卒論担当教授が「野際陽子が入学して来た時には、僕は残念ながら、もう結婚していたんだよ~」なんて言っていたので、仏文科卒だと信じていた、ソルボンヌに留学していた経験あり、とも聞いていたし。ところが、ウィキったら英米文学科卒だった。アメリカ、イギリスより、フランスのイメージだよね、野際陽子は、って単にこの「らむ~る、らも~る」のせい?

確か『キイハンター』放送終了後に、千葉真一と野際陽子は結婚し、当時8歳だった私にとっては、まさに夢のカップルの誕生であった。別に野際陽子に嫉妬したりしなかったし。

その後も、テレビドラマや映画に野際陽子はコンスタントに出ていたが、たぶん、再度ブレイクしたのが、『ずっとあなたが好きだった』の冬彦の母役ではなかったか。なぜか、このドラマ、見なかったな。野際陽子はもちろん、『夢見るように眠りたい』(林海象監督作品)で、一目ぼれした佐野史郎と割と好きな賀来千香子が出ていたにもかかわらず。ウィキったら主題歌がサザンオールスターズとなっていた。それで見なかったのかも。嫌いなので、サザンオールスターズ。
それに、着物姿の野際陽子なんて・・、やっぱりミニスカートかパンタロンで、走り回ったり、悪党を投げ飛ばしてほしいわ。

最近、昼ドラ『やすらぎの郷』(倉本聡脚本!)を動画で見始め、野際陽子って、相変わらず、美しいわ~、なんて思っていた矢先の訃報であった。
合掌。

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江草由香

Author:江草由香
編集者・ライター。立教大学仏文科卒。映画理論を学ぶために96年に渡仏し、パリ第一大学映画学科に登録。PRESSE FEMININE JAPONAISEを設立し、99年にパリ発情報誌『ビズ』を創刊。現在、日本の雑誌やWebにフランスの情報記事、コラムなどを寄稿しながら、日仏バイリンガルサイト『ビズ・ジャポン』の編集長を務める。著書は芝山由美のペンネームで『夢は待ってくれるー女32才厄年 フランスに渡る』。

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