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新潟県燕市からやって来た、本宮かおりさんが、パリで香りの力を語る


6月最後の金曜から日曜にかけて、マレのショールーム兼ショップを借りて、こけしの展示販売をした。他に、アクセサリー、陶器、絵付けのアーティストやチョコレート職人など日本人フランス人の合わせて8名が参加のグループ展示販売会であった。

中日の土曜日、展示会が終わって、地下鉄に乗ると、少し離れたところに、見覚えのある日本人男性が。最近(に始まったことではないか・・)、物忘れがひどく、誰なのか、思い出せない。しかも感じのよさげな、ちょっと素敵な人だ。そんな人まで忘れるなんて、これぞ老化かぁ、とため息をついていると、その殿方が私の方に寄って来て、「あの~、りゅぬの・・」と声をかけられる。その一瞬、不快感を呼び起こす『りゅぬ』という言葉とともに、男性が何者なのかを思い出す。

3年ほど前、私は無名の日本企業のフランス支社に正社員採用された。パリ出張中の本社社長を知人から紹介され、いきなり日本文化を取り上げる仏語のフリーペーパーを創刊する話が持ち上がり、編集長として採用されたのだ。そのフリペの名前が『りゅぬ』。しかし、働き始めてすぐ、胡散臭い会社だと分かる。それでも、社内のトラブルや問題にできるだけ巻き込まれないようにしつつ、何とか、フリーペーパーを3号発行。その間に、思い付きで色々なことを始める社長殿から、マレ地区にショールーム兼ギャラリーを準備してくれ、と言われ、物件探しから始めて、内装工事、オープニングパーティも手掛けて、数回の展示会もオーガナイズした。フリペの創刊号の特集テーマが美濃焼で、ギャラリーのこけら落としのイベントに、ロンドンにある和食器を扱う会社に出展をオファーしたところ、快く引き受けていただいた。地下鉄の男性は、その会社のイベント責任者Kさんであった。

ちなみに私の勤めていた会社は、その後、なんとパナマ文書に名前が載っていた。幸い、発覚した時に、私はもう退社していたが。紹介者に文句を言ったら、「そんな会社だとは知らなかった」の一言。いやいや文句言っちゃだめだな、よかれと思って紹介してくれたのだし、その会社も毎月給与を払ってくれたのだから(遅延はあったが)、感謝しなければ。しかも、仏語フリペやギャラリーの立ち上げは、いい経験になったし(と自省)。

話を現在に戻すと、Kさんの会社は、ちょうど私たちの展示会と同じ時期に、場所も同じくマレ地区で日本の食をテーマにした大きなイベントに出展していた。会場は近くて、しかもプレス招待を受けていたが、開催期間がぴったり重なっていたので、行くつもりはなかった。
ただ、向うの方が開場時間が30分早いことが分かり、Kさんをすぐに思い出せなかったお詫びに(?)、翌朝そのイベントを訪ね、Kさんに、『BisouJapon Art』のフリペと新しい名刺を渡す。

ここからが本題。
そのイベントで、たまたま知人が新潟県の燕三条ブースで通訳をしていて、そこで、こだわりたっぷりKAORI Organicsブランド製オーガニックのアロマオイルの販売をされていた株式会社i-D internationalの取締役執行責任者、本宮かおりさんを紹介してもらった。女性起業家特有のオーラを放っている方である。「私もアロマは好きで、ティーツリーやユーカリ・ラジアタは常備してます~」なんて短い自己紹介をする。その後、他の顔見知りの出展者に挨拶して、さっさと自分の展示会に戻った。


香り本宮さんと船木さん

(左が本宮かおりさん。右は新潟県阿賀野市、株式会社亞瑠代表の船木亞瑠さん)


香りアロマオイルとチタン製品

(同じく燕市に本社を置く、株式会社ホリエのチタン製アロマディフューザーとアロマオイルのセット販売も)

香りイベント会場

(けっこう、人がたくさん来ていた、こちらのイベント ©船木さん)


さて、その翌々日、和太鼓の稽古場に向かっている途中に、燕三条ブースで通訳をしていた知人から連絡があり、「本宮さんが主催するビューティ&ヘルスin Parisなる集まりが明日あるので、参加しない?」と誘われる。
ビューティ&ヘルス??アロマが好きと言ってしまったが、専門家でもない私がなぜに?
なんて思いながら、「どんな人が来るの?」とスマホで知人に尋ねながら歩いていたら、生まれて初めて、鳩のフンが私の頭の上にボタっと落ちて来る、という恐ろしい体験をする。ひえ~、と慌てて、ティッシュで拭き取るが、なんせ頭のてっぺんなので、自分では見ることができず、ちゃんと取れているかどうか、分からない。
和太鼓の稽古場であるスタジオに着いて、「鳩のフンが~」と騒いだら、同じクラスのフランス人女生徒と窪田サランドル真理子先生が、二人がかりで拭きとってくれた上に、先生自らが「洗った方がいいですね」と拙髪(なんて表現ないか)を洗ってくださる。ああ、なんて、名誉な・・。
クラスの他のフランス人生徒たちも口々に、「それって、幸運をもたらすのよ」、「そうそう、犬のフンを踏んだ時と同じだよ」などと慰めてくれる。
確かに日本語でも“ウンがつく”とか言うんだよね。

つまり・・、ビューティ&ヘルスin Parisのお誘いがあった時に、鳩のフンが落ちて来たということは、その集まりに参加すると、幸運に恵まれる、ということなのか?
展示会の結果がいまいちだったこともあり、気分はすっかり下降気味。こういう時は、なるべく外に出て人に会い、気分転換を図った方がいいし。

家に戻って、夫に鳩のフンが頭に落ちて来た、と言ったら、嬉しそうに声をあげて笑い、追い打ちをかけるように、「キミ、駐車違反をしたんじゃないか」と、フランス共和国マークの入った封筒を渡される。恐る恐る開けると、罰金135ユーロの通達が!6月半ばの展示会で、搬入のために車を10分ほどバスレーンに置いたのがしっかりチェックされたのだ。
鳩フンのご利益は一体どこに?・・まあ、違反したのは10日も前のことなんだけど。

翌日は気分一新!を目指し、ビューティ&ヘルスin Parisへ。
会場は、パリ16区にある歴史の重みの感じられるホテルで、アルフレッド・ノーベル(言わずと知れたノーベル賞の)が住んでいたという。
で、ビューティ&ヘルスin Parisは、新潟県出身の方を中心に、留学中の現役大学生から、薬剤師の資格を持つ駐在員妻、カルトナージュ講師から、パリ出張中のアパレル会社社員まで、色々な女性たちの気取りのない集まりであった。

ホテルのカフェのテラス席で、銘々好きな飲み物を頼んで、まずは自己紹介。その後、本宮かおりさんが香りについて、色々と面白い話をされる。(ちなみに、かおりは本名だそう。ご両親は将来の仕事を予知してこの名を付けた?いつか、突っ込んでみたい)
例えば・・、より強い免疫システムを持った子どもを産むためには、自分の免疫システムとはなるべくかけ離れたシステムを持つ異性を選ぶべきなのだが、その無意識の判断材料になるのが相手の“匂い”である、とか。
イヤな人間を近づけさせない匂いをアロマオイルで作ることができる、とか。
面白い!これって、研究が進めば、婚活とか、ストーカー撃退とかにも活用できるよね。

香りホテルのカフェにて

(熱弁をふるうかおりさん、引き込まれる参加者たち)


その後、KAORI Organicsブランドのブレンドオイルの試香。ここのオイルは、ネーミングが面白くて、『安眠』、『DETOX』、『HAPPY』などストレートなものから、『ひめ』、『舞妓』、『将軍』なんておちゃめ系(?)まで。
参加者が、9タイプのアロマオイルの中から自分の気に入った香りを選ぶのだが・・、
私が、「『安眠』かなぁ」と言うと、
「ちゃんと眠れていないんですね」と本宮さん。そう、すぐに眠りに落ちるのだけれど、夜中に目が覚めてしまうのだ、最近。なるほど、体が必要としている香りが“いい”香りとして認識されるのだな・・。
そういえばテレビで明石家さんまが、スーパーに買い物に行って、「これ、食べたい」と自然に手が伸びたものが、体が欲している(成分を含んだ)もの、というような話をしているのを見た記憶が。
ところが、「『HAPPY』にはどうも、魅かれないなぁ」とつぶやいたら、「『HAPPY』じゃないんですね」と言われる。おや、『HAPPY』じゃないなら、むしろ『HAPPY』を求めるはずでは?
つまり、「私なんて、不幸が服を着て歩いているような存在」なんて自虐ギャグを連発している自分は、『はみだしっ子13 つれて行って その4』(三原順著)のグレアムの言葉ではないが、「馴染んだ不幸にしがみついて」、幸せになることを恐れている人間なので、幸せになるオイル、『HAPPY』を遠ざけてしまう、ってところか?と大人な自己分析をしてみる。
では、このオイルとの出会いは、人生を“幸せ”に呼び込むターニングポイントになるかも、と思わず、手にどぼどぼと『HAPPY』をかけたら、「精油をそんな風に肌に直接かけたらダメですよ」と注意される。そう、ベースオイルで希釈しなきゃいけないのよね。



で、『HAPPY』の香りで、いい気分になり、「これ、欲しいなぁ」と言ったら、「このオイル、全部、江草さん持って帰ってください」、と9本のオイルをもらうことに!鳩フン効果?同時に、美しいチタン製のアロマディフューザー(皿タイプ)もプレゼントしてもらう、しかも私だけに。
え、他の参加者に妬まれるんじゃない(←あくまで、幸せを恐れる性格)。
「書いてくださいね」とかおりさん。
そうだ、私は物書きだ!いただいたオイルは、原稿を書くために必要な材料なのだから、遠慮する必要がない。
「はい、もちろん、書きます!」と言って、オイル9本と皿をさっさと鞄に入れる(うふふ・・)

オイル(とチタン皿)をもらったから言うわけじゃないけど、実に有意義な集まりであった。参加者の数名とは、FB友達になったし。

しかし、もし、地下鉄でKさんに偶然会わなければ、そして知人が燕三条ブースで通訳をしていなければ、この集まりに来ることもなかったのか。人との出会いって偶然に偶然が重なって生まれるのだなぁ。今回は、鳩フンの後押しもあったし。

その夜から、さっそく、枕元に美しいチタン皿を置き、精油を1種類ずつ選び、数滴垂らして、効果を試す。夫には何も言わず、反応を観察することに。

香り実験

まずは、『安眠』。
夜中に必ず一度は、トイレに起きる私が、朝まで一度も目が覚めないまま、ぐっすり!夫は、私が起きる前に、家を出てしまったので、効果のほどは分からず。へたに、「昨日はよく眠れた?」などと聞くと、何か企んでいるのかと怪しまれるので、あくまで反応を観察するだけにしよう。

第二夜は、『PEACE』.
心安らかに眠れるのだろうと期待したら、その夜は特に夫のいびきがひどくて、よく眠れず。まさか、いびきを誘引する効果が?日を改めて試してみよう。

第三夜はお待ちかね『HAPPY』。
朝、いい気分で目が覚めたなぁ、と思ったら、土曜にも関わらず、夫がさっさと起きて着がえ、にこにこしながら「これからパン屋まで行ってくるから、キミにもパン・オ・ショコラを買って来てあげるよ」!え~、今まで、食事抜きの血液検査を受けるために朝早く出かけて帰りにパンを買って来たことはあったけど、わざわざパンを買うためだけに早起きするなんて・・、『HAPPY』恐るべし。

第四夜は『舞妓』。
夫が就寝した後に、『舞妓』を垂らした皿を枕元に置くと、夫の鼾がぴたっと止まる。その後、夫は匂いに反応したのか、犬のように鼻をくんくんして(眠ったまま)、甘えたような不思議な唸り声を発し始めた。犬になって舞妓さんにじゃれつく夢でも見ているのか?
ところが、翌朝、夫は滅法機嫌が悪かった。夢で、舞妓さんに足蹴にされたか?とみると足を引きずっている。そういえば、昨日、剣道の稽古中にアキレス腱を痛めたと言っていたが、痛みがひどくなったらしい。不機嫌は、アロマとは関係ないようだ。
ともあれ、『舞妓』のうっとりする香りには、いびきを止める効果があるかもしれず、これもまた、日を改めて試してみよう。

夫は今月21日から埼玉県北本で行われる剣道の国際合宿に参加する予定だが、「この足では参加は無理かも、と気弱なことを言い出す。しかも合宿最終日には、六段昇段審査を受けることになっているし。
と、これは、『将軍』の出番でしょう。
第五夜は、『将軍』。
ヒノキの香りがする。うーん、将軍様が檜風呂につかりながら、戦略を巡らしているイメージか。と思って寝付くと、起きたとたん、気になっていた懸案に、ぽんと解決案が浮かぶ。『将軍』のおかげかも。

夫はと言えば、相変わらず、機嫌悪く、足も引きずっている。

合宿までに2週間ちょっとあるので、それまでに回復することを祈るばかり。

KAORI Organics のサイトはwww.aroma-kaori.jp


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プロフィール

江草由香

Author:江草由香
編集者・ライター・コーディネーター。
96年に渡仏し、99年から10年間パリ発日本語情報誌『Bisouビズ』の編集長を務め、同時に日本の雑誌やWebに情報記事、コラムなどを寄稿。
2010年に日仏バイリンガルサイト『BisouJaponビズ・ジャポン』を立ち上げ、ジャパン・エキスポなどパリで行われる見本市で、日本企業や日本人クリエーターの出展をプロデュース、展示会の企画コーディネートの仕事を始める。
2018年に22年間のパリ滞在にピリオドを打ち、日本に帰国。

『BisouFranceビズ・フランス』
https://www.bisoufrance.com/

個人ブログ『湘南二宮時々パリ』
http://ninomiyaparis.blog.fc2.com/

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