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日本語訳で読むか?仏語訳で読むか?

先週、日本人の知り合い数人と、オペラの中華レストランに集まって、夕ごはんを食べた時、スティーグ・ラーソンの『Milleniumミレニアム』の話になった。この本、フランスでは、第一巻が2006年夏、第二巻が同じく2006年秋に出版された。そして、第三巻が出た2007年秋にはずいぶん評判になっていて、私もその年のクリスマスに夫へこの3巻セットをプレゼントしたのであった。第一巻だけで70万部売れたと少し前に聞いたが、フランスでは今、映画が公開中なので、相乗効果でまた、売り部数を伸ばしているだろう。日本では二巻目が出たばかり、というのは意外だ、ミステリー先進国だと漠然と思っていたので。

それで、集まったメンバーの一人が、邦訳本をさっそく日本で買って来たと言い、「とても面白かったので、よかったら、みなさんに回しましょうか?」。
私は夫にあげた仏語版を読もうと思っていたのだが、去年はけっこう仕事が忙しくて、読む時間がなく、いまだに手をつけていない。原書はスウェーデン語、つまり、日本語版も仏語版も翻訳本なのだから、自分にとって読みやすい(当然!)日本語版で読もうかな、と思い、「貸して下さい!」と言ったら、その中にいた、フランス語が達者なHさんが、「日本語の本に頼っていると、フランス語はあっという間に抜けちゃうよ。難解な文学作品よりも推理小説の方が、フランス語で読むのも苦にならないし」。・・正論かも。私の場合はそもそも“抜ける”ほどのフランス語が身についていないが、確かにフランスに住み始めた頃は、ボキャブラリーを増やすには読書が一番、と自分に鞭打って(?)、辞書を片手にフランス語の本を読んだものだ。しかし、今では、仕事に必要な資料、後は電車の中でフリーペーパーを読む程度だもんね、フランス語は。Hさんが言うとおり、退屈な本(高尚な本?)を、辞書を引き引き読むのは、うんざりするが、軽めの面白い本なら、続きが知りたくて、多少わからない単語が出てきても、飛ばし読み(斜め読み?)で、どんどん進んでしまうものだ。
今年は不況のあおりで仕事も減っている。読書こそ、時間があってお金がない時にぴったりの娯楽ではないか。フランス語読解力UPにつながる(はずだ)し。
ただ、私はこの7月、一時帰国するので、このでかい本(1巻が14,5cm×24cmで厚さが3cmほど)を持って帰るのは面倒。そうだ、『Millenium』は8月にフランスに戻ってからゆっくり読むことにしよう。ヴァカンスシーズン中は仕事もないだろうし。と、日本で和書を買い込んで、結局、フランス語の本は後回し、ということにならなければ、いいけど。

millenium.jpg

映画、『Millenium』のポスター



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只今、日本では・・・

江草さん、こんばんは。

そちらでは、『Milleniumミレニアム』が人気とのことですが、日本では久々の村上春樹最新作「1Q84」っていう全2巻が大人気で、話題騒然となっています。書店では、売り切れ続出という、出版界の久々の大ヒットみたいです。

私は、まだ読んでませんが、7月に来日されるのであれば、ぜひ、こちらをご覧になってみて下さいね。

追伸;先日、TORICOのシャンプー等の試供品がきて、さっそく試してみたら・・・すごいです!シャンプーは特に・・。泡のきめ細やかさはビックリするほど。すすぎも楽だし、サラサラ感も大満足でした。さっそく購入しようと思います!

村上春樹はどうも苦手で

マダム・かおりんさん、こんにちは。

私は、村上春樹という人はどうも、苦手で、文体が生理的に合わないんです。人から勧められて、2冊ほど読んで、しかも2冊目は途中で読むの止めてしまいました。ファンの人が多いので、この前も、大ファンらしい人に、苦手で、と言ったらいやな顔されてしまいました。フランスでも訳本が出ていて、人気あるみたいです。

シャンプー気に入っていただけたのですね。よかった。岩本先生にも報告します。きっとお喜びになるかと。

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Re: えっ?そうだったんですか??

マダムかおりんさん、こんにちは。

ぜんぜん、気にしないでください。きっと好きだ、って人の方が多いだろうし。
私もものを書いて生活している割には、あまり本を読まないです。映像の方が好きですね。

> 江草さんが、村上春樹が苦手だったとは・・。
> 大変失礼しました。
>
> 以前、ノルウェーの森が大ヒットして、海外でも翻訳されて人気があると聞いていたんですが、一方で好き嫌いが分かれるっていうのも耳にしたことはあったんですが・・。
>
> じつは、私はどうも?活字が苦手で、エッセイなら読めるんですが、小説のたぐいは飽きちゃって、1冊最後まで読むのがすごく苦痛なんです。特に、文語体で書かれている森鴎外の舞姫とかは最悪で・・。読みづらいし、登場人物のイメージがあまりわかないんです。
>
> 日本で、今、フランソワーズ・サガンの映画も公開されていますが、名作「悲しみよこんにちは」も、書籍ではなく、映像からインプットしました。
>
> オススメしておいて、すいません・・。

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プロフィール

江草由香

Author:江草由香
編集者・ライター・コーディネーター。
96年に渡仏し、99年から10年間パリ発日本語情報誌『Bisouビズ』の編集長を務め、同時に日本の雑誌やWebに情報記事、コラムなどを寄稿。
2010年に日仏バイリンガルサイト『BisouJaponビズ・ジャポン』を立ち上げ、ジャパン・エキスポなどパリで行われる見本市で、日本企業や日本人クリエーターの出展をプロデュース、展示会の企画コーディネートの仕事を始める。
2018年に22年間のパリ滞在にピリオドを打ち、日本に帰国。

『BisouFranceビズ・フランス』
https://www.bisoufrance.com/

個人ブログ『湘南二宮時々パリ』
http://ninomiyaparis.blog.fc2.com/

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