何も食べずに生きていける、“不食”って?


“不食”とは、文字通り、食べないこと。どうやら何も食べなくても生きられる人たちがいるらしい・・。
と、Yahooニュースで拾った記事が気になり、さっそく今回、日本に帰った時に、『食べない人たち 「不食」が人を健康にする』(マキノ出版)を、セブンネットで注文。←田舎の実家の前にセヴンイレヴンができたので、宅配便を待たずに、都合のいい時に取りに行けるので、とても便利。

食べない人たち (「不食」が人を健康にする)
秋山 佳胤 森 美智代 山田 鷹夫
マキノ出版
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何も食べないで生きていられるの?とまずは、誰でも思うだろうが、物質的な食物の代わりに、宇宙に無限大に存在している、プラーナと呼ばれる気・エネルギーを摂取する、というのが“不食”の大前提みたい。食事を徐々に減らしていき、プラーナの量を増やしていき、“不食”に至るのだという。ふーむ・・。

で、この本、3人の“不食”実践者が、体験談や実践アドバイス、さらには“不食”の哲学を語っている。

トップバッターの秋山佳胤氏は、東工大卒で、弁護士資格を持っているという、文・理両道な上に、空手もしているというから、文・武・理に長け、さらに珈琲豆焙煎士の資格も持っているというマルチな方。こういうオールマイティっつうか、偏りがない人が語ると、“不食”は、まがいものではないという感じが俄かに強くなる。

二人目の森美智代氏は、一日青汁一杯のみで、18年間生活している方。「うれしいと手が金粉だらけになることがある」とか、「前世は宇宙人だった」などの不思議発言はあるが、21歳で難病にかかり、断食療法を行ったことが不食への入口だったという体験談は、説得力がある。

もう一人は、“不食”という造語の生みの親、不食研究所代表の肩書をもつ山田鷹夫(ずうとるびを連想してしまった、私)氏。「インドやアフリカなどに八億人もの飢えた人がいて」、かたや「食物があふれ、余った、食物が毎日大量に廃棄される日本の現状」に疑問を感じていたそうだが、不食実験を開始した理由は本人も分からない、と述べている。「宇宙意識が人類をさらに進化させるために、不食へと人類を導いている可能性がある」と、話が何だか壮大である。
ちなみに、山田氏は、3年間かけて、微食に至ったそうだが、微食とは生野菜、お茶、無糖のコーヒー、麩、スルメ(?!)、きな粉など胃腸に負担をかけないものを食べることなのだという。

それで、“不食”をするとどんなメリットがあるかといえば、
森氏によると、“不食”にいたる過程の“少食”の段階ですでに、1、寿命がのび 2、免疫力・自然治癒力が高まる 3、若返る 効果が期待できるそうだ。
確かに、腹八分目は医者いらず、と言うし、そもそも食事は、「消化・分解し、さらに吸収する過程で身体に負担を与え、エネルギーを消耗させる」(秋山氏)作用があるのだという。食べた後、眠くなることがあるのは、そのためか。断食で胃腸の病気がよくなったなんて話も聞くし。

後は、単純に食費がかからなくなるし、自由時間も増える。食事の時間以外にも、自炊していれば、買い出し、食事の支度、後片付けにかかる時間がいらなくなるのだ。
ところが、面白いのは、3人とも、“不食”が続かない理由の一つは、暇を持て余してしまうから、と口をそろえていること。
山田氏も「一日一食で困ったのは、空腹感ではありませんでした~悩みは、食事をやめてできた、余った時間を何に使うのか、ということでした」と書いている。サラリーマンだったので、昼休みをつぶせず、昼食に戻った、とのことだが、同僚が食事をしている間、ジョギングするとか、会社の屋上で本を読むとか、いくらでも方法はありそうなんだけど?
なので、“不食”や“少食”を実現するのにまず大切なことは、趣味、仕事、ボランティアなど没頭できることを見つけることなんだそうだ。さらに、「消化・吸収で身体が疲れなくなるため~睡眠時間がへるので、自由な時間がさらにふえる」(秋山氏)。となると、超多忙な人しかできないことになるな、“不食”って。

さらに、“不食”のおかげで、悩みがなくなり人生が楽しくなるのだという。
「不食の人はもともと飢えることがないので、明日のことをあれこれ心配するより、いまを楽しむこと、いまを大切にすることを選択します」(秋山氏)
「不食をしていると、心がシンプルになります。断捨離も同じです。そうすると、願い事がかないやすくなるようです」(森氏)
「なかでも最高にうれしいのは、不食の実験をするうちに、悩みが少なくなっていくこと」(山田氏)

ここまで、言われると、やらなきゃ損、って気になるけど、でも、おいしいものを食べる喜び、っていうのもあるよね。
私は、グルメではないが、おいしいものを食べたいって欲求はあるし、人と会ってご飯を食べながらおしゃべりするのは楽しいし、旅行先ではそこの名物料理を食べたいと思うし。
“不食”は私には無理そうだが、“少食”ならできるかも・・。
代表的(?)な“少食”スタイルは、“一日一食”
“不食”への道として、森氏が提案しているのが、間食・夜食を抜く→朝食を抜く→夕食だけにする→食事の質を変える(肉食を控えて野菜中心の食事にする)というステップ。

若い頃に比べれば、明らかに食が細くなっているし(比例して腹回りは太くなってる・・)。7月に大学の友人と集まって、中華のランチコースを食べた時、総合職入社して、今日までばりばりに働いていている上に多趣味で活動的な子まで、「最近は、一日一食でいいと思うようになったわ」と言っていたので、びっくり。
そう、“一日一食”なら、この歳になれば、割合、実現しやすいかも。

ちなみに、“一日一食”を実践している有名人リストなんていうものを見つけた。
タモリ、ビートたけし、千葉真一、ドクター中松、水谷豊、京本政樹、福山雅治・・と、湯シャンに引き続き、ここにも福山が♥♥♥。(ちなみに私は湯シャンを続けている、と言っても、2回湯シャンしたら、一回シャンプー&トリートメントのローテ。かゆみも臭いもないし、毛染めも落ちにくくなった)。
“一日一食”は、女性には向かないのか、女性は元ピンクレディーの未唯だけ。デビュー以来(18歳の時から)、一日一食を続けている、っていうのはすごいかも。

日本帰国中は、人と会って外食する機会が多く、昼も夜も外食という日が続いたり。さらに、お茶の時間に待ち合わせして、スイーツを食べたり。猛暑にも関わらず、夏バテで食欲がなくなることもなく、食べ過ぎの日が続き、まもなく胃腸が重く感じられるようになった。でも、せっかく食べ物がおいしい日本に戻って来て、人と会う時に食事を控える、っていうのもイヤだなぁ・・じゃ朝食で調整すればいいか、と思い当たる。そう、“少食”への第一歩だ。それで朝食に炭水化物(パン)を摂るのを止め(元々、タンパク質は取っていなかったし)、紅茶、ヨーグルト、果物、フルーツジュースだけ(“朝食抜き”にはほど遠いが)にしたら、胃腸の調子がよくなって来た。
「パンを食べないと11時頃にはお腹が空いて来ないか?」と朝からパンにジャムをべったり塗っている夫から言われたが、いや、まさに、11時頃から、心地よい空腹感が襲ってきて、昼ごはんがとてもおいしく感じられるようになったのだ。
で、もって、昼食から夕食の間に何も食べないと、アペリティフの白ワインやビールが、すきっ腹にいい感じに沁みるのだ。

そういえば、アニメの『一休さん』で将軍様が、何を食べてもおいしくないと言い出し、日本各地から取り寄せた山海の珍味にも不満足。で、一休さんが、将軍様にお寺の掃除をさせる(足利義満が雑巾がけ!)。さらにお膳の前で数時間、待たせされた将軍様は、やっと運ばれて来たものを、うまいうまい、と食べるのだが、それは、坊主たちが毎日食べているおかゆだった、というエピソードがあったはず。空腹は最高のスパイスとはよく言ったもんで、“少食”には、ものをより一層おいしく感じられる効果があるのだ。
 
山田氏によると、“不食”のコツは、自らの“体の声”を聞くことで、無理は禁物。
まずは、間食を止め(食後のデザートは食べるけど)朝は紅茶、ヨーグルト、果物かフルーツジュース。昼は肉でもなんでもがっつり食べて、夜はビールやワインにつまみ程度でおしまい、ってのはどうだろう。でも、やっぱり、夜は和食ならごはん(玄米ごはんでもいいし)、納豆、味噌汁で締めたい気もするし・・、と“一日一食”への道のりは長そうだ。

何も一日単位で考えなくてもいい。
時々、読み返している、イレイン・セントジェームズの『シンプルに暮らす100の方法』に、“週一回はフルーツだけの日をつくる”という項があった。これも、悪くないかも。

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<追記>

不食のダイエット効果について書かれていない、とのご指摘が。すみません、ダイエットに縁のない人生を送ってきたので、・・ここ数年でだいぶ体重は増えたんだけど(←と、なんの言い訳だ)。
「一日一食と防風通聖散という漢方薬のおかげで、健康的に痩せた」とのこと。この“防風通聖散”というインパクトある名称にひかれて、思わず、ググる。
防風通聖散の効果比較ナビ
腹回りの脂肪を落とす効果もあるらしく、興味あるかも。
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No title

少し前のTV番組で、俳優の榎本孝明さんが30日間「不食」をされたことを知りました。さすがに30日間ともなると心配になりますが、確かに日本にいると、街を歩いていても、電車内にいても、雑誌やTV(自宅に居ても)で、これでもか食べ物の宣伝が氾濫していますから、「不食」でいることはもとより、「小食」でいることすら、意志の力が試されてほんとに大変^^;
「不(少)食」も「断捨離」も、自身が身軽になっていく形の一つですね。というわけで?(あまり関連性ないかもですが)先月お会いしてから、私自身、あれから髪の毛さら15センチほど切りました。今、史上かつてないショートスタイルで快適です。身軽(笑)

No title

そうそう、まさに身軽になる、必要だと思い込んでいたものを、見直して、削ぎ落してシンプルにしていくって感じですね。髪は短い方が洗った時に早く乾いてラク。でも、本当のショートは手入れは、手入れがたいへんそうだしなぁ。

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江草由香

Author:江草由香
編集者・ライター。立教大学仏文科卒。映画理論を学ぶために96年に渡仏し、パリ第一大学映画学科に登録。PRESSE FEMININE JAPONAISEを設立し、99年にパリ発情報誌『ビズ』を創刊。現在、日本の雑誌やWebにフランスの情報記事、コラムなどを寄稿しながら、日仏バイリンガルサイト『ビズ・ジャポン』の編集長を務める。著書は芝山由美のペンネームで『夢は待ってくれるー女32才厄年 フランスに渡る』。

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