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読書の秋におすすめ、プラド夏樹著『フランス人の性 なぜ「#Me Too」への反対が起きたのか』

著者プラド夏樹さんは、Bisouがフリーペーパーだった時代に編集部のメンバーだった。突然、連絡して来たプラドさんは、教会のパイプオルガン奏者だと自己紹介し、「文章を書く仕事がしたくなったので」と打ち明けられた。第一印象は“知性的で個性的な人”だったが、それは今でも変わらない。

 フランス人の性をテーマにした本を出版したい、と彼女から打ち明けられたのは数年前だが、「#Me Too」ムーブメントで時宜を得て、その夢が実現したようだ。

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フランス人の性 なぜ「MeToo」への反対が起きたのか (光文社新書)


本書の副題になっているアメリカ発の「#Me Too」ムーブメントに対してカトリーヌ・ドヌーブ、ブリジッド・バルドー、若手ではレティシア・カスタなどフランスを代表する女優たちが、異議申し立てをした時に、「さすがフランス人だなぁ」と漠然と納得したものだが、その“さすがフランス”というイメージはどこから生まれるのか、をこの本が解明してくれた。

8歳から学校で性教育が始まり、思春期の子どもと親が家庭で性に関してオープンに話し合い、大統領が堂々と不倫をして国民がそれを容認する国民性から、フランス人は恋愛やセックスに奔放、アンモラルというイメージさえある。それは「恋愛とセックスの自由は、キリスト教が国教となった5世紀末から20世紀初頭まで、つまり約1400年にわたるキリスト教との熾烈な戦いの末に獲得した、かけがえのないものとして認識されている、だからフランスの人々はそこへ安易にモラルが介入することを嫌」うからだ、というのが多くの文献にあたり、フランス人の性への考察を重ねた著者の導き出した結論だ。

また、中世時代の騎士道の恋愛作法と平安時代の貴族のそれとの比較から現代のフランスと日本におけるセックス事情の比較、日本で流行りの女子会がなぜフランスでは存在しないのか?など日本人ジャーナリストならではの日仏比較も興味深い。
さらに、所々に挟まれたプラドさんならでは感想も面白くて、例えば、タレントベッキーや山尾志桜里衆議院議員の不倫バッシングに触れて、「不倫をした罪で石投げの刑に処されるイスラム系の国の女性を見ているようだ。恋愛で頭が溶けてマズイことをしてしまう、いいじゃないですか、人間らしくて。」なんて具合で、笑ってしまう。

セクハラは許されるべきものではない、それは大前提としても「#Me Too」ムーブメントにはなんだかしっくりしないものを感じていた私は、終章“セックスは誰のものか”で「#Me Too」に言及し、プラドさん自身が出したこの問題への“解答”にいたく共感したのであった。




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プロフィール

江草由香

Author:江草由香
編集者・ライター・コーディネーター。
96年に渡仏し、99年から10年間パリ発日本語情報誌『Bisouビズ』の編集長を務め、同時に日本の雑誌やWebに情報記事、コラムなどを寄稿。
2010年に日仏バイリンガルサイト『BisouJaponビズ・ジャポン』を立ち上げ、ジャパン・エキスポなどパリで行われる見本市で、日本企業や日本人クリエーターの出展をプロデュース、展示会の企画コーディネートの仕事を始める。
2018年に22年間のパリ滞在にピリオドを打ち、日本に帰国。

『BisouFranceビズ・フランス』
https://www.bisoufrance.com/

個人ブログ『湘南二宮時々パリ』
http://ninomiyaparis.blog.fc2.com/

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