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でじたる書房で本を出版

フランスで不妊治療と出産、をテーマにした芝山由美のエッセイ『べべ(bebe)ちゃん教育』が、でじたる書房から出版された。パリ発日本語フリーペーパー『ビズ・ファミーユ』に5年間にわたって連載されたエッセイをまとめたものだ。
なんて、何を隠そう(隠していないが)、芝山由美は私のペンネームである。

『べべ(bebe)ちゃん教育』の前作、つまり芝山由美の第一作『夢は待ってくれる~女32才厄年 フランスに渡る~』は、初代『ビズ』に3年間にわたって連載したものだ。OLが30才過ぎて、会社を辞めパリに留学という、自分の体験をまとめたエッセイで、けっこう評判がよかった(と思い込んでいた)。それで、何とか本にしたい、と20社くらいの日本の出版社に原稿を送ったが、感想まで書かれたきちんとした返事をくれたのは一社だけ。お断りの短い返事をくれたのがもう一社あって、他はなしのつぶてであった。
まあ、出版不況と言われる時代で、必ず売れる有名作家の本、タレント本、実用書以外は本が出しにくい状況であった。自費出版社に問い合わせたら、とんでもない見積もりが来たし・・。それで、苦肉の策として、完全自費出版、つまり、友達のデザイナーに超格安料金で版下を作ってもらい、フランスの印刷所で1000冊ほど印刷し、それを自分で売ったのだ。パリの日本書店で委託販売し、小切手を送って来た人に郵送し、後は友人、知人に押し売り・・。自費出版書紹介サイトに登録したところ、日本の小さな出版社が日本での販売を担当しましょう、とISBNコードをとってくれ、がんばってPRしてくれたおかげで、なんと、新宿紀伊国屋が留学フェアをした際に平積みされたのだという(自分の目で確かめていないが)。これ、2002年の話であるが、いまだにこの本、忘れた頃に注文があり、パリのジュンク堂にも置かれている。

さて、出版大不況の現在、無名日本人が(元局アナとか女優なら話は別)パリで不妊治療+出産、なんてマイナーなテーマの本を出してくれる日本の出版社など、あるわけがない。
前作は、制作費の元は取れたものの、いまだに在庫も残っている。二作目の単行本化は諦めていたところ、たまたまフランスに住む画家兼ライターの友人が、でじたる書房の存在を教えてくれた。名前から想像できるとおり、ペーパーレスの本を取り扱うヴァーチャル書房である。著者はデータ化した作品を預け、読者はお金を払って、本をダウンロードする。印刷・製本し、ストックして、取次に送る、という本来の出版社の機能=出版コストを省かれる分、著者の印税は50%!(普通の単行本は10%が相場)と高い。

私のような旧世代の人間は、本はやっぱり紙をめくりながら読みたい、なんて思ったりもするが、しかし、書き手にとっては自分の作品が人の目に触れるチャンスが増えるし、ブログと違って、読者はお金を払ってくれる、つまり、自分の作品がお金を出してでも読む価値のあるもと見なされた、と感じられるのは、やはり、うれしい(売れたら、の話だけど)。

『べべ(bebe)ちゃん教育』は、販売開始をした日に1冊すぐに売れた。わ~い!と飛び上がって喜んだ後に、宣伝もしていないのに変だぞ、これって実は、でじたる書房さんからのご祝儀?なんて、疑り深い私は思ってしまった。・・、い、いかん、もっと素直に喜ばねば・・。

bebe.jpg
『ベベ(bebe)ちゃん教育』 
32歳でパリに留学し、そこで知り合ったフランス人男性と結婚した由美は、30代半ばを過ぎてもなかなか子宝に恵まれない。産婦人科の門を叩き、奇跡を呼ぶマリー橋の下でお祈りをし、体調を整えるために水泳をはじめ、日本に一時帰国し、漢方薬局を訪ねたり・・、異国で不妊治療をし、妊娠、出産にいたるまでの波乱万丈の日々を、ユーモアをまじえた率直な文体で描く痛快作。(税込価格 525円)

『ベベ(bebe)ちゃん教育 【でじブック形式】』
http://www.digbook.jp/product_info.php/products_id/11814

『ベベ(bebe)ちゃん教育 【PDF形式】』
http://www.digbook.jp/product_info.php/products_id/11815
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でじたる書房デビューおめでとうございます!

江草さん、こんにちは。

「bebeちゃん教育」でじたる書房で、今後じわじわと売れていくといいですね。

最近は、出版界も活字離れの若者が多いのと、本の媒体がペーパーレス化し、デジタル化されていることも伴い、苦しい状況のようですが、逆に?無名の女子高生の作品が、口コミで一気に広がり、一躍有名になるチャンスも転がっている今日この頃だったりします。

私は、完全に紙媒体の本よりもデーター化されたものが好きなので、昨今の傾向を実はとても喜んでいたりします。

本は、長編作品になればなるほど?分厚く字も小さくなり、それだけでもう嫌気がさしますが、データー化されると、いつでもどこでも気楽に楽しめますし、なにより軽いのがうれしいです。

でも、最近は旧仮名遣いも多い日本文学の太宰治や芥川龍之介や森鴎外などの作品がドラマや映画など映像化されることも多いので、読みにくい紙媒体ではなく視覚化されることで多くの人に注目されていますから、ニーズがないわけではなさそうです。

ですから、今はパッとせずとも?忘れた頃に?江草さんの作品もブレークするかも?しれませんよー。

今の世の中、何が起こるかわかりませんから・・・。

なるほど

マダム・かおりんさん、こんにちは。

確かに、分厚い本は、とくに電車の中で読んだりする時に、不便ですよね、持ち運び、たいへんだし。あと、寝転がって読むのも手がつかれる。

忘れた頃にブレーク、って死後●年後だったりして・・・。

え?でも・・・

江草さん、さっそくのレスありがとうございました。

しかしながら・・・・私が、先日2月4日から運気が変わるとお話したこと、覚えていらっしゃいますでしょうか??

ほら、さっそく、新しい事が徐々に動き出していますよ。

チャンスは、たとえ?長い間待ってくるものがあったとしても?やはり最後は自分の手で掴みに行かないと成功はしないものなのかも?しれませんね。

死後・・・なんて言わず、ラッキーチャンスをキャッチすべく?アンテナは研ぎ澄ましておかないと!!!

うーむ

マダム・かおりんさん、こんにちは。

>チャンスは、たとえ?長い間待ってくるものがあったとしても?や>はり最後は自分の手で掴みに行かないと成功はしないものなの>かも?しれませんね。

>死後・・・なんて言わず、ラッキーチャンスをキャッチすべく?アン>テナは研ぎ澄ましておかないと!!!

うーむ、なるほど。チャンスが訪れた時のキャッチ力。これポイントですねぇ。

おめでとうございます!

江草さん、こんにちは!
ご出版、おめでとうございます!
たくさんの方達が、江草さんの本を読んでくださるといいですね!
私も早速、アカウント作成して購入画面まで行ったのですが、今手元にカードがなく、数日中には購入させていただこうと思っています。

私のお友達で、子供さんが産まれなくてつらい思いをされてた方がいます。
今は、離婚してしまわれたのですが、再婚された時に、プレゼントしたいな~と思いました。

異国の地で、本当にどんなにご苦労をされたかと思います。
子供は、何にも変えられない大切な宝物ですよね^^
(うちは、主人が亡くなっているので、子供を授かった事に感謝して、しみじみ実感しています。)

頭が下がります

Melody021さん、こんにちは。

ご配慮いただき、すみません。
もし、ご購入いただけたら、感想など忌憚なくおっしゃっていただければ幸いです。

女手一つでお子さんを育てられているのですね。私にはとてもできないのではないかと・・、頭が下がります・・。

No title

江草さん、お久しぶりです^^
長い間、ご無沙汰してしまいまして、すみませんでした。
実は・・・私、この歳にして、4月から学生する事になりまして、自分でも予想外です(苦笑)。

著書を、拝見させていただきました!
(デジタル書房の方に、レビューを書かせていただきました)
ユーモアたっぷりに書かれていますが、その時の江草さんのお気持ちはと考えると、異国の地で、本当によく頑張られたなと、読みながら涙が出ました・・・
同じ悩みを持っている友人にも、紹介させていただきました。
素晴らしい本を教えていただき、ありがとうございます^^


学生さん!

Melody021さん、こんにちは。

拙著を読んでいただき、ありがとうございました。

え、学生さん!
何を勉強されるのですか?
パリにいらした時に、ぜひお話を聞かせてください。

そもそも、クリストフのコンサートは、ちゃんといらっしゃれるのですよね?まさか試験と重なって、なんてことは・・。

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Re: 初めまして

こんにちは。
コメントありがとうございます。
ずっとブログをUpしていなかったので、気が付きませんでした、ごめんなさい。
図書館に置いてあるのですね、拙著は。
最近、40代後半でパリに留学した女性と知り合いました。定年後に留学した60過ぎの女性に会ったこともあります。
この先も色々な素敵なことが待っているに違いない、と思って生きている方が楽しいし、そう思っていると本当に実現しそうな気がしますよね。

> 「夢は待ってくれる」を図書館で出会って読みました
>
> まるで運命のように本棚からちいさくて可愛い本がポロっと落ちて来て、めくってみるとわたしの大好きなフランスのエッセイだったので迷わずに借りてみました!
>
> わたしはフランスに主にパリに何度か旅行をして、いつか留学したいなって思いながらも、赤ちゃんが出来て結婚したのでそのままフランスは諦めました。
>
> まるで自分の、もしかしたら叶えられていたかも知れないストーリーように、どっぷりとはまって最後まで読み終えました
>
> 読み終えて、やはりまたわたしもフランス語を勉強し直そうと思いました
> もしかしたらとうに諦めた夢も、今わたしの知らない所で待っていてくれているのかも知れないと思えたんです
>
> 時間とお金と努力を大切に人生を過ごすことが出来れば、子供たちが大人になった時に、おばあさんになった時に留学するかも知れないなって思います
>
> 久しぶりにネバーエンディングストーリーのバスティアンのように夢中になって読んだ本です
> 本当にとてもとてもおもしろかったですとお伝えしたいと思いコメントさせて頂きました(^-^)

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プロフィール

江草由香

Author:江草由香
編集者・ライター・コーディネーター。
96年に渡仏し、99年から10年間パリ発日本語情報誌『Bisouビズ』の編集長を務め、同時に日本の雑誌やWebに情報記事、コラムなどを寄稿。
2010年に日仏バイリンガルサイト『BisouJaponビズ・ジャポン』を立ち上げ、ジャパン・エキスポなどパリで行われる見本市で、日本企業や日本人クリエーターの出展をプロデュース、展示会の企画コーディネートの仕事を始める。
2018年に22年間のパリ滞在にピリオドを打ち、日本に帰国。

『BisouFranceビズ・フランス』
https://www.bisoufrance.com/

個人ブログ『湘南二宮時々パリ』
http://ninomiyaparis.blog.fc2.com/

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