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息子がチェスに興味をもって

息子へのクリスマスのプレゼントの一つに“200 jeux pour tous”(みんなのための200種のゲーム)という、トランプ、チェッカー、ドミノ、すごろくもどきなどなど、たくさんのゲーム(どう数えても200はないけど)の詰め合わせとでもいうべきものがあった。ゲーム盤は紙、駒はプラスチックのチープな子ども向けのものだが、その中に、チェスがあって、息子が興味をもった。
以前、息子は囲碁に関心をもったことがあり、寝る前に『ヒカルの碁』の読み聞かせをし、(息子は3巻目で飽きてしまったが)、ゲームソフトで実際に打たせてもみた。しかし、私は囲碁教室に通ったにもかかわらず、囲碁はさっぱり理解できず、息子にもうまく説明できず、ですぐにやめてしまったのだ。
チェスなら私でも教えられるし(囲碁よりまし、って程度だけど)、そういえば、私の愛読書、『ぼくには数字が風景に見える』で、著者のダニエル・タメットもチェスをやった時期があったな、と、息子にチェスを教えることにした。

発達障害の息子は、視覚の記憶力がいいせいか、駒の名前、並べ方などは一度で覚えたが、その後が問題だ。キングを取ることがゲームの目的、と言っても取った駒の数ばかり気にする。また、「これは、駒の動かし方を教えるための練習で、勝ち負けは関係ないから」と言っても、負けると泣いて怒る。昨晩はわざと負けてやろうと思いつつ、詰め方を説明していたら、流れで私が息子のキングを取ってしまい、「これでママの勝ち」と言ったとたん、息子は「もうチェスなんかしない!」と泣き出し、夫が「何があったんだ」と飛んでくる始末。こういう時にはいつも、これが障害のせいなのか、普通の7歳の子でも起こりうる反応なのか、その判断に悩む。

最初に子どもを預けた、日本人幼稚園の園長先生は、ブロックがうまく組み立てられず、寝転がって暴れた息子を見て、「悔しい、と思う気持ちがものごとの上達につながるから、いいんですよ」と仰っていた。確かに、私は何につけてもさっさと諦めてしまう、負けず嫌いとは程遠い性格なので、それで何をやってもモノにならずにここまで来たのかしら?とふと自分の過去を振り返る。
考えてみると子どもの頃、運動神経が抜群の友達や絵の上手な友達を見て、これは努力などでは追いつけない、持って生れた資質の違いだ、ということを早々に見抜いて、無駄な努力をしなくなったという可能性もある。・・人はそれを怠けものとよぶが。
でも、若い頃には自分の資質なんか問う暇もなく、ただ、無我夢中になってのめりこんだものもあったっけ。高校時代の馬術とか、大学に入ってドラム叩いてバンドを組んだ時とか。結局、両方ともたいしてモノにならず、青春の良き思い出(苦い思い出か)で終わってしまったが、しかし、それを通じて友達もできたし、ドラムをやっていたおかげで、最近始めた和太鼓は楽しめるくらいにはたたけるし。今まで人生でやって来たことの全てが無駄にも思えるし、逆に無駄なことは一つもなかったような気にもなる。・・、って息子のヒステリーのせいで、思わず、自分の性格や人生を見つめなおしてしまうのであった。

明日から雪山に行くので(フランスに住んで初めて!)、チェスの駒と盤はこっそり持って行き、息子の様子を見て、「チェスやろうよ」と誘い、今度こそ負けてやらなければ。

チェス
(写真 小学生の頃に買ってもらった携帯用チェス。悲しいことに白のポーンが一つ欠けている、いつなくしたのやら)
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Kenちゃんは・・・

江草さん、こんにちは。

Kenちゃんは、負けず嫌いなんですね。

私も、日本人幼稚園の園長先生のおっしゃるように、人としての成長過程で、悔しいと思う感情や負けず嫌いの気質は必要不可欠だと思いますし、これがないと物事が上達しにくいと思いますので、むしろ?いいことだと思います。

また、Kenちゃんは男の子なので、お父さんとお母さんとではまた違った感情を持つというか、お父さんが同じ事をしても同じような悔しがり方はしないのでは??と思います。

自分自身がよく思うのは、同性だからゆえに?共感したり嫌悪する部分がありますし、逆に異性だからゆえに?理解できないってこともあったりしますから・・。よかれと思ってしたことが、逆に?相手のプライドを傷つけていたり、怒らせてしまったりということもあります。

江草さんは、どちらかというと?分析型思考傾向といいますか、とてもクールにご自身を客観的に見ることが出来る方だと思います。

が、Kenちゃんはむしろ?逆かも??しれませんね。
とても、感情表現がわかりやすいっていうのは、ある意味情熱的なところもあるのかも?しれません・・・。

どちらがいいとかいうことではなく、それぞれの個性だと思いますので、うまくKenちゃんの才能や能力がチェスによって遊びながら引き出せるといいですね。

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なんと

マダム・かおりんさん、こんにちは。

昨日まで、雪山で、風邪ひいて戻って来ました。
そこで、だんなとけんちゃんが組になって、私とチェスをしたのですよ。それでだんな、けんちゃん組が勝って、「けんちゃん、勝ったね、すごいね」とほめたら、なんと勝ったからトランスフォーマーのおもちゃを買って、と言い出し、だんなが怒り、けんちゃんが泣いてトイレに閉じこもる始末。すぐに出てきたんですが。もう二度とチェスはやらないと・・、難しいです・・。

Re: えっ!そうなの?

そらさま

大風邪ひいて帰って来ました。

えー、偶然ですねぇ。
ドラムと太鼓はわかるけど、乗馬っていえば、和太鼓のクラブに、今もフランスで自分の馬までもって乗馬を続けている人がいますよ。共通点あるかも。リズム、ってところかしら。

今、なんとか78県で和太鼓教室を開こうと画策しているから、実現したら、入会されませんか?

大丈夫ですか??

江草さん、こんばんは。

雪山で、大風邪引いてしまったとは・・・具合は、大丈夫ですか?
あまり無理なさらないように・・・。

Kenちゃん、トランスフォーマーおねだり作戦失敗しちゃいましたか・・。(笑)彼にとっては、それは、残念でしたね。

しかしながら?トイレに閉じこもったところは、なかなかの勝負根性ありとみましたよ。

ただ、Kenちゃんにとって、チェスがどうこうというよりも?チェスをすると勝とうが負けようが?あまり?本人にとってはおもしろくない事態になるから嫌気が差しちゃったのかも??ですね。

どうせやるなら勝ちたい→もし、勝ったら何かしらの報奨がないとイマイチ?乗り気になれない・・・と、単に?こんな感じでしょうか??

でも、日本人学校の先生もおっしゃっていた?ある意味、こういう欲も人間らしさというか、年相応に成長していらっしゃる気がします。
また、そのうち?ふとチェスやろうと言い出すかも?しれませんね。


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プロフィール

江草由香

Author:江草由香
編集者・ライター・コーディネーター。
96年に渡仏し、99年から10年間パリ発日本語情報誌『Bisouビズ』の編集長を務め、同時に日本の雑誌やWebに情報記事、コラムなどを寄稿。
2010年に日仏バイリンガルサイト『BisouJaponビズ・ジャポン』を立ち上げ、ジャパン・エキスポなどパリで行われる見本市で、日本企業や日本人クリエーターの出展をプロデュース、展示会の企画コーディネートの仕事を始める。
2018年に22年間のパリ滞在にピリオドを打ち、日本に帰国。

『BisouFranceビズ・フランス』
https://www.bisoufrance.com/

個人ブログ『湘南二宮時々パリ』
http://ninomiyaparis.blog.fc2.com/

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