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フランスで初雪山

フランスで初滑り、ではない。私はスキーが嫌いである。幼稚園と小学校の時、何回か親に連れられて行き、懲りた。うちの親は子どものことは三の次、というタイプで勝手にスキーを楽しんでいる間、私は百円玉1枚渡され、スキー場の売店兼喫茶室に放って置かれたことも。現代フランスなら警察に通報されているところだ。リフトから落ちたこともあるし、・・とにかくいい思い出がなく、その後もスキーをやりたいとは一度も思わなかった。寒いのは嫌いだし。「せっかくフランスにいるのに、スキーしないなんて、もったいない」なんて言われたことも何度かあるが、幸いにもフランス人の夫もスキーが大嫌いなので(初めてスキーをした日に尻餅をつき、数週間お尻が痛くて懲りたそうな)、今日までスキー場とは縁なく過ごせた。
フランスの学校には2月に冬休み、別称スキー・ヴァカンスが2週間ほどあるが、我が家は縁がなく、たいてい夫はこの時期に夏のヴァカンスを過ごす南仏の貸し別荘を予約し、「早く夏が来ないかな~」なんて言いながら、パリで過ごしていたのだ。

 ところが、息子が「スキーをやりたい」と言い出し、夫と顔を見合わせる。そして、親の都合(というか好み)で、子どもの可能性を殺すのはよくないし、人並みのことを経験させてやりたいし・・、と2月末から1週間、スキーに出かける決心をした。
私も夫もスキーをやる気はさらさらなく、子どもはスキー・スクールに入れ、その間に別のアクティヴィティができるところを探そうということになる。つまり、温水プールとか(日本みたいに温泉がないのは残念)、せっかく雪山に行くのだから、かんじきツアーくらいは参加してもいいし。まあ、私はノートパソコンと本を数冊持って行けば、どこでも退屈せずに過ごせるのだが。
と、決めたものの、南仏の貸し別荘は4ヶ月前に予約する夫が、スキー場選びに関しては腰が重く(気が進まないのだ、要するに)、12月中頃に「まだ予約してないの?」と毎冬スキーに出かける友人に呆れられる。”
 
結局、1月になってから、近所のスーパーで“冬のヴァカンス・カタログ”をもらってきて、自炊のできるアパルトマンで、温水プールが近くにあり、料金的にあまり高くないことを条件に2箇所ほど目星をつける(つまり、サヴォワだのシャモニだの場所へのこだわりはまったくなし)。「両方とも一杯だったら、有休はとってあるし、チュニジアかスペインに行かないか?」。まさか、雪山に行きたくないがために、だらだら予約を伸ばしていたのか?ところが、カウンターで「両方とも空いてますよ」!不況でヴァカンスに出かけるのを見合わせる人が増えているのかもしれない。結局値段的に安い方を選び、後で場所を地図で確認して、他の有名スキー場に比べると、かなり辺鄙なところにある(というかパリから恐ろしく遠い)ことが分かる。

雪山

 
 宿が取れてしまったので、いくらスキーをやらないとはいえ、私たちもそれなりの服装準備をしなければならない。宿とガソリン代だけでも十分高いのに、この上、服にかける金なんぞない!とケチ夫の機嫌が悪くなる。まあ、好きでもないことにお金をかけたくないのは私も同じだが。
息子のスキーウェアは日本人向けフリマで、2ユーロで調達。以前、男の子のいるママ友からもらったお古の登山靴とゴム長もある。私もありがたいことに友人から着なくなったスキー用ヤッケとズボンをもらう。持つべきものは、友達?夫はブルターニュに住む兄にスキーウェアと靴を貸してもらうことに。毎冬、スキーに出かける兄夫婦が、今冬はタイに行く、とクリスマスに話していたのを夫は忘れていなかったのだ。
 後はチェーンのお手ごろ価格のスポーツ用品店に出かけ、私の冬山用トレッキングシューズに3人それぞれ手袋、靴下、帽子、フリースシャツを買い、準備万端となる。

仕上げは息子の6日間のスキー・スクールの申し込み。発達障害の息子が、一日目に癇癪を起こし、「もう、やらない」と言ったらどうしよう?「高いお金を払ってスキー場に行き、スクールまで申し込んだんだから、一日で止めるなんて、許さないぞ!」と夫は実にストレートに息子に申し渡し、息子は、怒った顔で「分かってる!」と答えたのだった。
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確かに・・・。

江草さん、こんばんは。

ご夫婦そろってスキーは嫌いでしたか・・・。
写真を拝見する限りでは、素晴らしい景色ですし、ここまで
来てスキーしないのは、確かにもったいないかも・・・。

私は、近年全くスキーはしていませんが、(もう、スノーボード
出たあたりから遠ざかってしまいました・・。いかんせん、スキーするには危険すぎるというか、ある程度上手くないとスノーボーダーチームに怪我するだろ!!と、毎回どやされるので・・。)学生時代~社会人成り立ての頃くらいまでは、毎年スキーしてました。

決して上手くはありませんが、仲のいい友人と深夜に出発して車中でユーミンを聞いてダラダラしゃべったり、スキーの後の温泉やら、ナイターのきれいなライトアップした景色(極寒ですが。)の中でのスキーなど、どちらかというと?そういう雰囲気が楽しかったので、少々仕度は面倒ですが、嫌いまではいかなかったですね。

スキースクールも、最初はなんだか?退屈そうだと敬遠していたんですが、今思えば、ちゃんとまじめにやればもっと早くに上達していたかも?と、思ったりします。

Kenちゃんも、スキー自らやりたいと申し出たのであれば、スクールで上達しそうな気がしますが・・・・どうですか??

No title

信じられないくらいキレイな景色ですよね。ちなみに私はスキーは大好きでした。というのもあまりにもお金がかかるので止めてしまいました。

日本の中で行ったスキー場の中で一番は蔵王かな。滑り終わった後、町の居酒屋で飲んだ日本酒のおいしかったこと。

そういえば"わたしをスキーに連れてって"なんて映画がありましたね。

青春

マダム・かおりんさん、こんにちは。

青春、って感じですねぇ。
私の友人でも、会社のスキー旅行で仲良くなった男性と結婚した人もいるし。


確かに

Ushizakaさん、こんにちは。

確かに、スキーはお金がかかりますね。
好きなことなら他のことを我慢してお金をかけても納得がいくのですが、うちはひたすら、「子どものため」ですから、来年以降はどうなるか、分かりませんね。

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プロフィール

江草由香

Author:江草由香
編集者・ライター・コーディネーター。
96年に渡仏し、99年から10年間パリ発日本語情報誌『Bisouビズ』の編集長を務め、同時に日本の雑誌やWebに情報記事、コラムなどを寄稿。
2010年に日仏バイリンガルサイト『BisouJaponビズ・ジャポン』を立ち上げ、ジャパン・エキスポなどパリで行われる見本市で、日本企業や日本人クリエーターの出展をプロデュース、展示会の企画コーディネートの仕事を始める。
2018年に22年間のパリ滞在にピリオドを打ち、日本に帰国。

『BisouFranceビズ・フランス』
https://www.bisoufrance.com/

個人ブログ『湘南二宮時々パリ』
http://ninomiyaparis.blog.fc2.com/

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