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覚書 シチリアとフランチェスコ・ロージの亡霊


そろそろ、カミングアウトしよう!今年から息子と二人で日本に移住する計画を進めている。・・なんて、すでに会う人みんなにしゃべっているし(海外在住メディア広場の「地球はとっても丸い」では、帰国連載コラムも始めているが。

去年の11月頃だったか、夫が「君たちは日本に行くんだから、旅行したい」と言ったので、思わず、「今さら、なんで許可取るのよ、いつものように、好きな時に友達と勝手に旅行すりゃいいじゃん」と答えたら、「・・いや、君たちが日本に引っ越す前に、一緒に旅行するのはどうかな、と思って」!
・・まずい、いらぬ喧嘩を売ってしまったわい、と反省。

それで、2月終わりから3月頭にかけてのスキー休みにイタリアに行こう、という話に。

最初は、夫が前々から行きたがっていたポンペイを中心に南イタリア行きを計画。ユネスコ世界遺産に登録されているアマルフィ(邦画タイトルにもなった有名な観光地。映画は昔、飛行機の中で観たけど、あまり面白くなかった)、ナポリ、そしてカプリ!子どもの頃、少女コミック派だった私は、すれ違いラブコメ少女漫画を描かせたら右に出る者はいない、上原きみ子の『カプリの真珠』をけっこう楽しみに読んでいた。



また、アドリア海側にある、かわいいとんがり屋根の家並みで知られるアルベロベッロにも足を延ばせないか?と色々ググっていたら、アルベロベッロのあるプーリア地方で旅行会社を経営する日本人女性のブログにたどり着き、2017年1月、雪で真っ白になったとんがり屋根の写真を発見。
https://ameblo.jp/puglianami/entry-12212835911.html

問合わせメールを送ったら、ていねいなお返事をいただき、プーリア地方は2月でも雪が降ることがあり、そうなるとレンタカーでの移動はたいへん、とのこと。やっぱり、このあたりは春、夏がお勧めなんだろう、と今回はもっと南にあるシチリアに行くことにした。
そう、この時は、まさかシチリア滞在中に、イタリア本土が大雪に見舞われるなんて想像しなかった。このアドバイスがなかったら、南イタリアで雪道で遭難していたかも、そこまでいかなくても、通行止めにあって移動できなくなったりとか。感謝!

ところで、シチリアは行ったことがないのに苦い思い出のある場所だ、私にとって。
というのも、
フランスに留学して2年目に、パリ第一大学(パンテオン・ソルボンヌ)の映画学科に入ることができた。実技ではなく、映画理論や分析、映画史を学ぶところである。
イタリア映画史の授業で、レポートを書かねばならず、『フランチェスコ・ロージの作品におけるシチリアとアメリカ合衆国の力関係の変遷』というテーマを決め、なかなか面白い内容になりそうな気がした。しかも、イタリア映画史の教授は、ロージの研究者ですぐに参考文献を紹介してくれたし。

しかし、この大学、何とか合格できたものの、私のフランス語力では、ついていくのがとてつもなく大変だった。テープレコーダーを持ち込んで講義を録音したり、フランス人の生徒からノートを借りたりしたのだが・・。ドラマツルギー論の講師などは、早口で内容も難解なので、フランス人の学生でさえ、「ノートできないので、もう少しゆっくり話してください」と頼むほどで、私なんて、お手上げ状態であった。そのうちだんだん、講義に出るのがつらくなって、レポートのために集めた資料を読むのもしんどくなり、大学をドロップアウトしてしまった。そして、「ああ、日本の大学で、何でもっとまじめにフランス語の勉強をしなかったのだろう」としばらくの間、後悔の念に苛まれたのだ。

それでシチリアと聞くと、当時のつらかった気分を思い出してしまう。シチリアには何の罪もないのに。

まあ、今からみれば、フランスの大学にいた頃だって十分若かった。何であの時、もうちょっと踏ん張って、せめて、ロージのレポートだけでも書けなかったかなぁ・・。後悔だらけの人生である。

シチリア旅行の行程は、夫に任せる。彼は写真とビデオ撮影が趣味なので、撮りたいものをリストアップし、光の加減のいい時間に撮れるように日程を組む。と言っても、全て天気次第で、「あの雲が移動するまで待つ」などと言い出すので、うんざりする。
私のリクエストは、パレルモにあるフランチェスコ・ロージの『ローマに散る』冒頭シーンに出て来た8千体のミイラが安置されている地下納骨堂と、アグリジェントのコンコルディア神殿だけ。

息子は偏食なので、旅行中は苦労する。夫が行きたいレストランに息子の食べられるものがないと、「こいつが一緒だとオレは好きなものが食べられない!」などと大人げなく怒鳴ったりする。幸い、息子はピザとトマトソースのスパゲティは好きなので、イタリアではさほど困らないだろう。

しかし、私はやはりシチリアとは相性がよくないのか、旅行に出る3日ほど前にひどい風邪をひく。熱でぼーっとした頭で荷造りをし、直前にネットでシチリアの情報をチェックしようと思っていたけど、それもままならないほどだるく、横になってばかりであった。
出発の日、正午近くにボーヴェ空港まで車で行き、空港近くの駐車場に車を預け、ナベットバスで空港まで送ってもらう。陽気な運転手が「シチリアに行くの?いいところだよ。人がとても感じいいんだよね」。
マフィアの島ってイメージがあるけど、もちろん島民みんながマフィアってわけじゃないだろう。

空港では保安検査のために長い列ができ、その後、搭乗までもずいぶん待たされ、飛行機に乗ったら熱のせいもあり、爆睡。しかし、今回の風邪は食欲がなくなり(イタリアに行くのに・・)、だるくてとにかく眠い。まあ眠れないよりはマシだけど。

16時過ぎに着いたパレルモの空港で、いきなりこの看板。

ノーマフィアの看板

No Mafiaって、マフィアのいないシチリアなんて、「クリープを入れないコーヒー 」(最近、団塊世代の先輩が口にするのを聞いて、懐かしさのあまり私も使わせてもらおう)か。なんて、映画『ゴッド・ファーザー』の影響力? “パレルモのマフィア”とも読めないか?日本人には・・無理か。

レンタカーのカウンターがずらっと並んでいるも、夫が予約した会社の名前が見当たらない。どうやら空港から離れたところに事務所があるらしい。電話番号が記してあるが、夫が「オレの携帯は会社のだから、海外で使うと私用がばれる」と言ったので、「私のも海外で使えるように設定してないけど」と言ったら、夫は「なんでちゃんと準備しておかないんだ!」と怒り出し、タクシー乗り場に。
レンタカー会社の住所を見せると、「4ユーロ」と言われ、運ちゃんはメーターを作動させない。怪しいなぁ、と思っていたら、案の定、5分ほど走ってたどり着いたところで、夫が10ユーロ札を渡すと、「40ユーロって言ったろ」!・・やられた。

カウンターで順番を待ちながら、他のフランス人観光客に「どうやって空港からここまで来ましたか?」と尋ねると、「空港に迎えに来ていた、ナベットバスで」。しまった!

さらに、私の携帯にプロバイダから「あなたが現在いる国からプラン料金で電話もインターネットも使えます」のメッセージが入ってるし・・。(私の知らない間にテクノロジーサービスってどんどん進化しているのね)。

レンタカーの方は、私たちの番になると、何と予約がキャンセルされているという。「12時までに車を取りに来ないとキャンセルになるサービスに申し込んでいますね。で、このクラスの車は今日は残っていません」と言われ、夫はみるみる顔を赤くし、「そんなことどこにも書いてないじゃないか、タクシーは詐欺だし、オレはこのままフランスに帰る!」と怒鳴る。え?病気の身体をおしてここまで来たのに・・。
「今、借りられる車は何があります?」と“冷静な”私が尋ねると、「フォード・フォーカスだけど、最初予定していたクラスの料金にしましょう」と言われ、夫、にわかに機嫌がよくなる。もちろん、キャンセルされた格安レンタカーの比較ポータルサイトに払ったお金は戻って来ない。後で聞いたら、1週間で50€だったという。私ならきっと何かからくりがあるに違いない、と疑うその値段、安物買いの銭失いってやつか。
やっと車に乗れたのが18時過ぎ。パレルモのホテルに着くと、ロビーに日本人観光客が数名。
近くのレストランで軽く食べて、ホテルに戻り、風邪のせい(おかげ、か)熟睡。


翌日は雨の中、パレルモ郊外のモンレアーレに向かう。
フォード・フォーカスのナビに従ったら、恐ろしく狭い道や舗装していない道路を通るはめに。12世紀、ノルマン時代に建てられたドゥオーモ(大聖堂)にたどり着くとそこにも日本人観光客が。夫は「日本人を乗せたバスがあんな道を通るはずがない、きっと大きな道があったはずだ」と怒る。

シチリアのノルマン芸術の最高峰と言われている、ドゥオーモ。

モンレアーレ

モンレアーレの大聖堂

土産物屋に日本語のシチリア観光ガイド本があったので、購入。きれいな写真満載の紙質のいい本で、重いのが玉にキズだったが。

途中、紀元前5世紀にたてられたドリス式神殿で有名な町セジェスタに寄る予定だったが、雨の中、野外に建つ神殿を見物するのもたいへんなので(風邪もひいているし)、パスして、紀元前7世紀頃に建てられたとされる古代ギリシャの都市セリヌンテへ向かう。

一方通行ばかりでなかなかたどり着けなかった海岸近くのホテルに、昼前に到着。

夏のリゾートらしく、レストランはほとんど閉まっていて、しばらく車を走らせてやっと見つけた大きなレストランに入る。
イタリア料理といえば、アンティパスト(前菜)。コースならこの後、パスタ、そして肉や魚料理、デザートと続くわけだけど、風邪で食欲がないので、私はアンティパストだけを注文。ハム、魚、チーズ、野菜、きのこ類、オリーブなど、色々なものが少しずつ食べられて栄養バランスもうまく取れる。これにパンとビールがあれば、十分。
まあ、みんな冷たいから身体が温まらない、っていうのはあるけど。

セリヌンテアンティパスト大皿

セリヌンテアンティパスト

イタリアビールといえば、モレッティ。
昔、週刊誌『東京ウォーカー』のビール特集で世界のビールを紹介する記事を書いたことがあるが、(当時はほとんど飲めなかったけど)、このモレッティとベルギーのシメイが妙に印象に残ったな。

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帰りに神殿遺跡のある考古学公園に寄って、開園時間だけ確認して、雨が降り続く中、ホテルへ戻る。私は相変わらず眠くてすぐに昼寝。

夜、雨の中をまた夕食を食べるところを探しに行くのが面倒で、昼のレストランに戻るのも一つだけど、ホテルのレストランで食べればいいか。と、考えたのが失敗で、食事のあまりのまずさにびっくり。息子のスパゲティも「塩辛い」と言いながらも少しずつ食べていたのだが、辛すぎるとフォークを置いたので、味見してみると、塩を振っている時、ふたが落ちたんじゃないかと思うほどの塩辛さ。ボーイに「塩辛い」と告げるも、息子は「もう、いらない」と言ったので、さっさと部屋に戻る。その後、フロントからパスポートをコピーし損ねたから持って来てくれと電話があったので、夫がフロントに行き、その時に「スパゲティが塩辛すぎて食べられなかった」と文句を言ったら、清算の時にその分は代金を取られなかった。


3日目の朝は快晴。
ホテルで朝食をとり、遺跡公園へ。

駐車場で車に寄って来た犬が、その後もずっとついて来た。かわいい。

セリヌンテの犬

セリヌンテの神殿

セリヌンテ神殿1

セリヌンテ神殿2

セリヌンテ神殿3

途中、にわか雨があったけど、また、青空が広がり、その後アグリジェントに向かう。

アグリジェント旧市街
(アグリジェント旧市街)

アグリジェントでは、旧市街で見つけたレストランでランチ。
アンティパストのタコとスライスした揚げポテト(ポテトチップスか)が絶妙なおいしさ。

アグリジェントランチ

天気がいいうちに神殿の谷へ。

ユーノー神殿

アグリジェント神殿1

コンコルディア神殿とイカルス
アグリジェントコンコルディア神殿

放牧されていた、きれいな巻き角(っていうのか?)の山羊

アグリジェントの山羊


考古学博物館に入る頃から天気が怪しくなり、出てきたら雨。晴れているうちに神殿の谷を散策できてよかった。

アグリジェント博物館

ここではシチリア島に三十年近く住んでいるというフランス人マダムのB&Bに宿泊し、前日の失敗を避けるべく、昼と同じレストランで、夕食。

夜B&Bに戻ると近くの建物で若者がダンスパーティをしているらしく、うるさい。夫、B&Bのマダムに文句のメールを送るも返事なし。ま、彼女に何をしろ、って言うんだ、って感じだけど。私は風邪のおかげで、騒音も気にならずぐっすり。普段から眠れなくて困ることはないけど、今回、風邪薬も睡眠薬も飲まずにこれだけよく眠るのは何かの病気か、と心配になる。眠り病?


4日目は、朝から雨。
シラクーサに向かう途中で、ラグーサに寄る。

二つの地区に分かれているラグーサの新市街スペリオーレ地区へ。

ラグーサのカトドラル
(サン・ジョヴァンニ大聖堂)

雨も降っているし、時間もないので、旧市街イブラ地区には寄らず。

ラグーサイブラ地区をのぞむ
(写真奥に見えるのが、イブラ地区)

イオニア海を臨む街、シラク―サへ。

オルティージア島のアパルトマン内B&Bに寄って、荷物を置いてから街を散策。

アルキメデス広場のアルテミス噴水。そう、アルキメデスの生まれたところです。

シラクーサアルテミス噴水

太宰治の『走れメロス』の舞台なんだって、シチリアの話だとは知らなかった。もちろん、メロスの像はどこにも立っていない。

アポロ神殿は、紀元前6世紀に建てられた、ギリシャ世界で最も古い石造りの神殿

シラクサアポロ神殿

こういう家並みがシチリアっぽい。

シラクーサ家並み

アドリア海

シラクーサアドリア海

ドゥオーモ広場についたのは夕方で、すっかり歩き疲れていた。きれいな広場だったが、全体の写真、撮っておらず。大聖堂のみ。しかも影が・・。

シラクーサドゥオーモ

夜は、シチリア風スパゲティなるものを食べる。イワシが入っている。

シラクーサシチリア風スパゲティ


5日目の朝、夫の「そんなもの本当に見たいのか」という言葉を無視して(と言っても結局、車で連れてってもらうので、一緒に行くのだが)、ギリシャ劇場とローマ円形闘技場を観に行く。

シラクーサギリシア劇場1

シラクーサローマ円形闘技場

その後、シチリアでパレルモに次いで2番目に大きな都市カターニアへ。

風邪がだいぶマシになり、少し食欲が出て来て、ランチに入ったレストランで、そういえば肉を食べていないなぁ、と馬肉のコロッケ(と書いてあったと思うんだけど)を注文したが、出て来たのは馬肉の肉団子であった。あとで調べたら、カターニアは馬肉料理で知られているそうだ。

カターニアドゥオーモ
(ドゥオーモ)

カターニア象の噴水
(ドゥオーモ広場の象の噴水)

カターニア大学
(カターニア大学)

カターニアウルシーノ城砦
(13世紀にフリードリヒ2世が建てたウルシーノ城)

カターニア劇場
(カターニア出身のオペラ作曲家ヴィンチェンツォンツォ・ベッリーニの名前をとったベッリーニ劇場)


そして、海岸線の道を走り、途中、エトナ山を拝みながら(雲が多くてよく見えず・・)アーチ・トレッツァへ。

アーチトレツァ港

アーチトレツァ岩

ヴィスコンティの最高傑作『揺れる大地』(と言っても、全作品を観ているわけではないが)の撮影場所である。
映画では、貧しい漁村(モノクロ作品だったし)だったアーチ・トレッツァは海岸沿いにおしゃれなレストランやカフェ(我らもそこで青い空と海を眺めながら、ビールを飲んだ。息子はジュース)もあり、すっかり海辺のリゾートと化しているが。

ヴィスコンティは初めに貴族趣味(ご本人、御貴族さまですから)のつまらない作品を観てしまった。『山猫』(アラン・ドロンが出ている!)とか『ヴェニスに死す』(超美少年ビョルン・アンドレセン!)など。『異邦人』もがっかりだったし。なので、“観るに値せず”な監督になっていたのだが、『揺れる大地』はイタリアンネオ・レアリズモの代表作!との宣伝文句につられて観に行ったら(ロベルト・ロッセリーニ作品が好きなので)、実に素晴らしい作品であった。こんないい映画を撮れる監督がなんで後半は退屈なものばかり作っているのだ?
貧しい漁師たちを描いた『揺れる大地 海の挿話』は本来なら3部作の第1作目で、続いて、農民、炭鉱夫の生活を描く2作目、3作目を予定していたのに、この1作目が興行的に失敗したので、続きを撮ることができなかったのだ、と大学のイタリア映画史の授業で聴いた。観たかったよな、2・3作目も。
ちなみに、フランチェスコ・ロージは、『揺れる大地』で助監督を務めている。シチリアではいたるところにロージの亡霊が・・。

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カターニアの宿は、B&Bと書いてあったが、キッチン付きのアパルトマンで、パスタやジュースなどが置いてあったので、アーチ・トレッツァからの帰り道、トマトソースとビールとポテチとオリーブを買って、家メシすることに。キッチンにオレンジ絞り器があったので、道端で売っているオレンジを買って、朝ジュースにして飲もう、と言っていたのが、こういう時に限って、オレンジ売りに出会わず。

夜、テレビでニュースを見て、イタリア本土は大雪だということが分かる。イタリア語は分からないけど、映像で。


6日目。キッチンでコーヒー粉は見つけたが、ペーパードリッパーがなく、直火式エスプレッソメーカー(イタリアでは主流らしい)しか置いていなかったのでネットで使い方を調べて、それでコーヒーを入れる。



朝は晴れていたのに、チェファルに向かっている途中に天気が悪くなり、着いた時は大雨でしかも寒い。外を歩くときには、ダウンコートの下にウルトラライトダウンのジャケットを着る始末。ただ、イタリア本土は大雪で、電車の遅れも出ているらしく、道路も渋滞しているらしい(ニュースの映像を見る限り)。それよりはマシ。

チェファルは、『ニューシネマパラダイス』の撮影が行われた町なのだとか。「いい映画でしたね~」で終わってしまう、二度見をしたいとは思わないような作品だった記憶が。

チェファル街並み

ドゥオーモは閉まっていて、入れず。

チェファルドゥオーーモ

街をぶらぶらして、靴屋に入り、夫は息子にスニーカーを、自分用に革靴を購入。その後、おじいちゃんが一人でやっている“町の日用雑貨店”風の店で直火式エスプレッソメーカーを記念に買う。日本で買うとけっこう高いけど(輸入品だからね)、ここでは、5ユーロなり。無名メーカーなんだろうけど、まあ、いいや。

夜、ドゥオーモ近くの感じよさげなレストランに入ったら、一人のお兄さんが作るのから給仕から全部やっていて(寒くて、他のスタッフが病欠?)、全然注文を取りに来ず、近くのテーブルのお客も諦めて出て行ったので、私たちも後に続く。仕方なく、近くにあった大画面でサッカーの試合の中継をやっている若者でにぎわっている店へ。すぐに料理も出て来て味もまあまあ。


7日目。B&Bなのに朝食はドゥオーモ広場にあるカフェに取りに行かなければならない。しかも、テーブルは外にしか置いていない!幸い雨が降っていなかったので、寒い中、さっさとコーヒーを飲む。しばらく、朝は炭水化物は取らないことにしているので、シチリア滞在中、名物(なのかな?)クリーム入りクロワッサンは一度も食べなかったな。

雨の中、パレルモへ。
ドゥオーモの真裏にある貸しアパルトマンに、まず荷物を置きに行く。

パレルモ大聖堂

外に出たら雨は激しくなる一方だったので、まずは、8千体のミイラが安置されている地下納骨堂に行く。たくさんのミイラを見ても、怖いとも何とも感じず。人が死ぬと肉体はただのモノになるのだなぁ、と実感。

その後、天気は悪いままだったけど、ひとまず雨は止んだので、バッラロの市場に。

パレルモの市場

パレルモの市場2

イタリアのアーティチョークはこんな感じ

パレルモの市場3

市場でこんなお店を見つけるも、息子が食べられるものがあるかどうか、と心配。

パレルモ市場内食堂

パレルモ市場内の店の大皿

すると夫が「スパゲティくらい作ってくれるだろう」とさっさと、テーブルに着き、注文の最後に「子どもにトマトソースのスパゲティ(メニューには載っていない)、作ってもらえます?」と聞くと、「OK」と返事が。さすがイタリア。

パレルモ市場内店取り皿

息子は、旅行中、みごとにチョリゾかハムのピザとトマトソースあるいはミートソースのスパゲティしか食べなかった。今回の旅行はしょうゆも米も持参せず、一度くらいは中華料理か、なんちゃって日本食を食べる機会があるだろうと思っていたが、それもなし。野菜不足を心配したが、「スパゲティにトマトが入っているから平気」と。うーん、でもそれだけじゃねぇ。
ところが、最後にこの店で息子は、オリーブオイルと塩コショウをかけただけの、トマトと生たまねぎのサラダをちゃんと食べた。普段はしょうゆドレッシングをかけないとトマトが食べられないので、ちょっと感激。

その後、曇り空の下、パレルモの街を散策。

パレルモ四つ角

パレルモフレトリア広場
パレルモサン・ジョヴァンニ・デリ・エレミティ教会


シチリア名物のお菓子、リコッタ・チーズがたっぷり入ったカンノーロを買う。中に入れるクリームを選べるので、迷っていると、感じのいい若い売り子の女の子が「ピスタチオがお勧めよ」と言ったので、ピスタチオとオレンジのクリームを選び、トッピングはチョコレートチップ、オレンジピールを選ぶ。クリームたっぷり系のお菓子が苦手の夫は、「そんなもの食べたくない」と言って、焼き菓子を別の店で買い、貸しアパルトマンに戻り、紅茶を入れる。
オレンジの方は化学香料っぽい味だったが、ピスタチオクリームは本当においしかった。

カンノーロ

映画『ゴッド・ファーザー3』で、主人公マイケルの妹コニーが毒を仕込んだカンノーロで、マフィアの親分を殺すシーンがある。コニーは毒味をさせられるんだけど、何ともなかった、てことは、片側のクリームだけに毒が入っていたってことかね?

翌朝8時半にはレンタカーを返さなければならなかったので、近くのレストランでピザを食べ、早寝する。

8日目。パレルモの空港で、遅れている飛行機がいくつかあって、心配になるが、パリ行きは無事に飛ぶ。シチリアにいた間、イタリア本土だけではなく、フランスも寒波に見舞われたいたことは知っていたが、ボーヴェ空港に着いて、あまりの寒さに震えあがる。

今回、風邪のせいで、身体はだるく何よりも旅行中に食欲がなかったのは悲しかった。ただ、治安が悪いと聞いていたが、スリに遭うこともなく、初日のタクシーのぼったくり以外は嫌な目にも合わなかった。天気は悪かったけど、雪には降られなかったし。息子の感想は「ピザがたくさん食べられて、楽しかった」であった。

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婚活の成功に、大切なことを教えてくれる 岩本麻奈著『フランス女性に学ぶ 結婚という呪いから逃げられる生き方』


実にインパクトあるタイトルの岩本麻奈先生の最新作。この“呪い”という言葉、去年の某大ヒットドラマの最終回で印象的に使われていたとprologueに書かれているが、私もこのドラマ、インターネット動画で見ていたので、よく覚えております。この大人気アラフィフ女優の台詞、共感した女性は山ほどいるのでは。
本書の帯にもダメ押しのごとく『呪われた!?大人世代の婚活女性に送る』と書いてあるし。
“呪い”と聞いて、私たちの世代が思い出すのは、楳図かずおの名作『呪いの館』(忘れられない主人公のたまみ・・)。でも、本当の“呪い”は、もっと身近にあったのか。



婚活 コトバンクによると、≪合コンやお見合いパーティーへの参加、結婚相談所や情報サービス会社への登録など、結婚相手を見つけるための積極的な活動≫のことだそう。
≪就職活動を表す「就活」をもじった造語で、(途中省略)晩婚・非婚時代において、理想の結婚相手を見つけるためには、就職活動と同じく幅広い情報の入手や積極的なアピールが欠かせないという意識≫が表れているらしい。

2015年の国勢調査の結果、50歳まで一度も結婚をしたことがない人の割合を示す「生涯未婚率」は、男性で23.37%、女性で14.06%なのだそう。(しかし、人生百年時代に、その半分の50歳まで結婚していないと「生涯未婚」と見做されるのは変じゃない?)

なるほど、結婚が当たり前ではなくなったので、結婚をしたい人は、“積極的な活動”=婚活をするのだな、と、理解していたが、
結婚していない日本人女性の多くが、『得体のしれぬ呪いによって苦しんでいます。』と本書にはある。

はたして、結婚の呪いとは・・、
“年齢”、“女”、“家族”、“世間体”の4つなのだそう。

“年齢”は、適齢期なるものが勝手に設定され(誰の手によって?)、『「もうこの歳なのに結婚していない」などと、年齢と自身の状況を結び付けて悩んでいます』。
そう、かつてはクリスマスケーキ、今なら年越しそばに例えたりする類の。

“女”は女らしさ=『≪Like a girl≫ の縄を自ら結い、その縄で自らを縛』ってきた。
・・女の幸せは結婚、なんて演歌チックなセリフが聞こえそうだなぁ。

“家族”は「親を安心させたいから」、「親を喜ばせるために結婚する。」
これも、ずっと付き合っている恋人と親を安心させるために結婚に踏み切る、というのなら分かるが、結婚願望が特になくても、親の安心のためにしかたなく婚活を始める、っていうのが“呪い”なのだろう。

“世間体”!「結婚しないことへの世間の風当たりの強さから結婚を決意し、また世間から認められやすい人を結婚相手に選ぶ。これらの需要を満たしてくれるのが婚活市場なのでしょう」
♫ 貧しさに負けた~ いいえ世間に負けた~♫ と『昭和枯れすすき』の時代から、日本人にとって“世間”は逃れられない呪縛なのでせう。

そして、本書は、フランス人女性の人生観などを引き合いに出しながら、この“呪い”を解いて、幸せな恋愛&結婚をする方法を伝授してくれるのだ。

著者が婚活ビジネス主宰者に聞いた話によると、『<婚活市場>に出るうえで有利なのは<個性のない女性>であること』で、今時は『モテメイク、モテファッション、モテ仕草、持てるLINEの返信方法』などのマニュアルがある。『婚活は漁なので、(途中略)効率的な漁をするためには、<多くの男性に嫌われない、無個性の女性になること>が重要なのだとか』

それに対して、著者はズバっと
『マニュアル通り、個性を消した自分い寄ってきた男性がいたとしても、その男性は、私以外の別の誰かに治してでも、同じような感情を抱くはず。』
『<量産型モテ女>になり、大勢の男性から声をかけられるようになるということ、それは、都合のいい使い捨ての女になるリスクを抱えることでもあります』

その通りとしか言いようがないですね、はい。

そういえば、情報サイトで、婚活アドバイザーが、『今まで見たことのないジャンルの映画を見たり、行ったことのない場所へ出かけたりするなど、いつもと違う選択をするのも環境を変えるいい方法。普段の生活で自分が出会わない人と交流できる機会をできるだけ多く設ける』とアドバイスしていたのを読んだことがある。
私はむしろ逆だと思うんだよね。自分の好きなジャンルの映画を観に行けば、同じ趣向の人が来ている可能性が高いし、自分が居心地のいいと思える場所に行けば、そこで同じ感性の人に会えるのでないか?
出会いのチャンスを広げるのは、むしろ自分と同じ趣味をもった人が集まる場所に行くべきだ。結婚相手に求めることに、価値観や金銭感覚が同じであることを挙げる人がいるが、それって初対面では分からないことだし。まあ、フランスで知り合った日本人女性で、政治デモに参加して、そこで出会ったフランス人男性と結婚した人もいるけど、価値観と言うか思想の一致、ってところか。
まず、無難な出会いの入口は趣味だろうな。ワインが好きならワインスクールに通うとか、こけしが好きなら東京こけし友の会に入るとか。
ワイン好きならスクールで理想の異性に会えなくても、そこで仲良くなった人と試飲会に行くとか、ワインフェアやワイナリー巡りをしたりするうちに、人の輪が広がり、そこに出会いのチャンスがあるだろう。(と、考えて最近、出会い目的にワインスクールに入る人も増えているそうだが)

ワインを例に挙げてみたが、まさに著者は『女は大量生産のワインになってはいけない。』、『取り換えのきかない唯一無のアーティザン(アーティスティック)なワインになってこそ、本物の恋愛ができるのです。そうした恋を経て、それがいずれ、結婚という道につならることもあるでしょう』と述べている。

つまり、婚活の初めの一歩は、無個性になることではなく、個性的な自分を押し出すことなのである。
それって、むしろラクなことじゃないの。自分を偽らずにありのままの自然体でいればいいのだから!
とそう話は簡単ではない。具体的な、呪いの解き方については、ぜひ、本書を手に取って熟読してほしい。中にはいっそ、マニュアルどおりに無個性な女を演じた方がラクそう、と思う読者も出て来るかもしれない。単に結婚がしたいだけならそれでもいいだろう。でも、幸せな恋、結婚をして、素晴らしい人生を送りたいのであれば、やはり呪いを解く努力をした方がよさそうである。

こちらの著作も同時に、読めば、これから婚活する予定の人、婚活中の人にとって、向かうところ敵なし、かも。




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パリのパティスリー・ブーランジェリー「リベルテLIBERTÉ」が3月、吉祥寺にオープン


東京のPR会社から連絡をもらい、「パリ10区にあるパティスリー・ブーランジェリー(直訳すれば、菓子屋・パン屋)リベルテLIBERTÉの東京・吉祥寺店オープンにあたり、パリ在住日本人メディア関係者向けのお披露目試食会が本店近くで行われるので、お越しいただきたい」と言われ、もちろん、「お伺いします」と返事をする。

会場は、リベルテ本店近くのイベントスペース。開始時間より20分も早めに着いてしまったので、歩いて5分くらいのところにあるリベルテ本店までふらっと行ってみたら、ウィンドーになんと、北斎の『神奈川沖浪裏』が!

リベルテ北斎

写真をささっと撮って、会場に戻り、顔見知りの在仏日本人ジャーナリストさんたち、リベルテの日本の運営元である株式会社レーサム、およびPR会社の方々にご挨拶、名刺交換をして(日本流)、パリ本店オーナーのミカエル・ベニシュー氏とともに、美味しそうなパンとお菓子の並ぶテーブルを囲む。

リベルテベニシュー氏

にこやかで、感じのいい、ベニシュー氏。インタビュー記事をこちらで発見。
https://www.thesocialitefamily.com/journal/liberte-patisserie-boulangerie-paris/(仏・英語)
アートディーラーになる夢を実現するため、ミラノの大学で勉強。その後、金融の仕事に就き、ロンドン、シンガポール、ニューヨークと渡り歩き、さらに、フレンチ・ビスケットのブランドを立ち上げる。2011年にフランスに戻り(ってことは、ビズケットは海外での事業か)、一時、ロレアルで働き、2013年にリベルテをオープンしたという。・・なかなかユニークな経歴である。

ベニシュー氏によると、リベルテが大切にしているコンセプトは、「透明性」、「親近感」、「品質」の3つ。
「透明性」は、例えば自分の職業に誇りを持つ職人が、いい材料を使って、一つ一つの商品を作っている工程をお客様に見せること。リベルテ本店では、販売コーナーから白い大理石のカウンターに沿って奥に進むと、カウンター内のお菓子の工房で、職人が作っている様子を見ることができる。
吉祥寺店もお客から工房が見える造りなるそうだ。

リベルテ販売コーナー

リベルテ工房
(職人さんの作業を間近で見ることができる) @MIHO


「親近感」は、地域に根付き、お客とのコミュニケーションを大切にすること。
「品質」は、クオリティが高い素材及び季節の素材を使ったクリエイティブな商品を提供すること。

なぜ、日本第一号店が吉祥寺なのかというと、「パリ本店のある界隈と雰囲気が似ているから」。
本店はサンマルタン運河の近くにあり、吉祥寺といえば、井の頭公園(正式名称は井の頭恩賜公園というのね、今回ググって初めて知った)で、園内には、神田川の水源となる井の頭池がある。

リベルテサンマルタン運河
(パリのサンマルタン運河)

有名なアーケードのサンロードをはじめ、吉祥寺の商店街は地元の人々が集う場所という雰囲気があり、「親近感」のコンセプトにも合う。
近郊に大学も多く、若者文化の栄える活気ある街という印象も。私が学生の頃、吉祥寺にバウスシアターという劇場があって、ちょくちょく行った。アンドレイ・タルコフスキーの『惑星ソラリス(1972年)』はここで、同監督の『ストーカー(1979年』は、その隣にあった小さな映画館JAV50の小さなスクリーンで観た記憶が。町田町蔵のライブも確かバウスシアターで聴いたし、彼が主演した山本政志監督の『ロビンソンの庭(1987)』も、ここで観たと思う・・懐かしい。

ちなみに、私は生まれが吉祥寺なのだが、一歳になる前に茅ケ崎に引っ越したので、当時の記憶は全くなく(当たり前)、残念。


日本の店で提供する商品に関しては、職人チーム、日本の運営会社のスタッフで、試行錯誤を重ね、去年の秋には、ベニシュー氏がフランス人職人チームとともに日本に滞在し、試作を繰り返したという。
株式会社レーサムの飯塚達也取締役副社長は、
「材料の小麦粉はフランス産ですが、バターはフランス産、日本産の両方を使ったり、また、商品によって、日本の素材、季節のくだものなども取り入れて行きます。
日本人の好みや食習慣なども考慮しました。例えば、日本人は外側はカリカリで中はもっちりしたバゲットを好むとか、また、フランス人と違って、一本のバゲットを数日間かけて食べるので、すぐに固くなってしまうバゲットは敬遠されるのではないか、など。へたにローカライズしない方がいいという意見もありますが、リベルテの哲学さえぶれなければ、色々なことに挑戦して行きたいですね」。

まさに、リベルテって“自由”の意味だし、「親近感」を大事にするなら、「フランスの味はこれだ!」というスタンスよりも、日本のいいものはうまく取り入れていく方向を目指してほしい。

リベルテ職人たち
(現在、パリ本店で修行中の日本から来ている職人たち。真ん中のフランス人職人が、吉祥寺店で働く予定だそう)

で、うれしい試食は、バゲット・トラディションやクロワッサンなどのパン類と、3種類のお菓子。

リベルテ試食用

健康のために少食を目指している私は、朝は、紅茶とヨーグルトとキウイとざくろジュースのみで、炭水化物を摂らなくなった(以前は、ほぼ毎朝パン・オ・ショコラを食べていたのだ)。
おかげで、昼時には空腹になり、ランチがおいしく感じるようになったのだ。
この、試食会はまさに昼時で、おいしいパンやお菓子がますますおいしくなり、ああ幸せ~、とばくばく食べていたら、周りのジャーナリストたちには、上品に各商品とも一口ずつ“味見”という感じで食べている人が多い。これが試食の作法?でも、もったいないし・・。

リベルテパンクロワッサン

リベルテバゲット

テーブルの上に展示(?)されていたバゲットは、ベニシュー氏自ら、一本一本袋に入れ、お持ち帰り用に参加者に手渡ししてくれる。好感度UP!

おいしいパン屋のある町は栄える、と聞いたことがある。誰にどんなシチュエーションで聞いたのかはすっかり忘れたけれど、その後に「米屋じゃなくて?パン屋?」と尋ねた記憶があるので、フランスではなく、日本で、ということなのだろう。
吉祥寺はすでに、栄えているし、おいしいパン屋も多そうだが、リベルテが出店すれば、相乗効果で、ますます人の集まる街になるだろう。

吉祥寺店は、現在、建設中で、こちら、完成イメージパース。二階はカフェになる。
オープン予定は3月24日。「桜の季節にオープンします」とベニシュー氏。
楽しみ。
http://libertejapon.com/

リベルテパース外観

リベルテパン
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リベルテお菓子
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2017年映画の見納めは、息子と観に行った『パディントン 2』。ついでに、2017年ベスト3


冬休み中の息子に、「観に行きたい映画、ある?」と聞いたら、『パディントン 2!』。高校生にもなって、そんな映画を?なんてやぼなことは申しません。
私も小学校低学年の頃、夢中になって読んだパディントン。映画第一作目を、息子は夫と観に行ってしまい、一人でパディントンを観に行くのもなぁ、と見逃してしまったのだ。

で、今回は、近所のシネコンに息子と二人でいそいそと出かける。昼の回であったが、けっこう中学生くらいの子どもたちも多く、さらにマダムのお一人様たちの姿も・・。私みたいに子どもの頃ファンだったのかしら?と、実は前情報なしに観に行ったのであるが、映画が始まってびっくり、怪人二十面相のような悪役を演じているのは、ヒュー・グラントではないか!一人パディントンのフランス人マダムたちはひょっとして、彼目当て?ハンサムなダメ男ってあまり、フランス人女性好みのキャラではない気がするが。でも、今まで、ヒュー・グラントって好きでも嫌いでもなかったけど、今回、とてもいい感じ。57歳だって。

パディントンヒュー・グラント
(尼僧に化ける、ヒュー・グラント)

『パディントン 2』の前日に観た『ザ・フロリダ・プロジェクト』(佳作!)のウィレム・デフォーもすんごく素敵だったし、やっぱり男はアラカンが旬なのかしらねぇ(単に自分が歳食って、興味の対象になる男性の年齢が上がっただけ?)。

パディントンウィレム・デフォー
(ウィレム・デフォー)

『パディントン 2』は、年納めに見るにふさわしい、楽しい気分にしてくれる作品であった。息子に、どこが面白かった?と聞くと「パディントンが失敗ばかりしているところ」確かに・・。
2017年に息子と見た映画は、『君の名は。』、『Cars 3』、『怪盗グルーのミニオン大脱走』『この世界の片隅に』、『ローガン・ラッキー』、『マジンガーZ インフィニティ』、『パディントン 2』。スターウォーズシリーズはパパと見に行き、今年見た映画の中で、一番面白かったのは、『Cars 3』だったそう。

ちなみに、2017年に観た作品の中で、私のベスト3を挙げてみると(と言っても、あまり本数を見ていないのだが)、1、『マンチェスター・バイ・ザ・シー』、2、『120 Battements par minute』(日本公開タイトルは『BPM ビート・パー・ミニット』?)3位が難しいところだが、『淵に立つ』にしておこうかな。

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選外佳作は、久しぶりのカウリスマキ作品『希望のかなた』、御年89歳アニエス・ヴァルダの『Visages villages』、カリン・ヴィアールじゃなきゃ演れないよね、な『Jalouse』(David &Stephane Foenkinos監督)。

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フランスで先行上映 『マジンガーZ/INFINITY』を息子と見に行く


パリの地下鉄に乗っていた時、停まった駅のホームに貼ってあったポスターをふと見ると、マ、マジンガーZではないか!cinemaと書いてある。え?マジンガーZの映画が公開される?まさか、CGをたくさん使った実写版なんぞじゃないでしょうね?
かつてデビルマンが実写化され、「神を恐れぬ罰当たりめ~」と最終回の妖獣ゴッドの言葉そのままに怒っていたら(もちろん、作品は見ておりません)、監督さん、急死してしまったが。
ともあれ、「マジンガーZ」を慌てて、ググる。『マジンガーZ/INFINITY』、日本で1月13日公開予定の劇場版アニメ映画。で、フランスの映画サイトでチェックすると、なんと11月22日から劇場公開とある。フランス先行上映なのだ!

早速、息子に一緒に見に行こうよ、と誘うと、
「オレの嫌いなフランス人が声優やってるから嫌だ」
いつの間にそんな情報を?
「吹き替え版なんか見るわけないでしょ。日本語オリジナル版を見に行くんだよ」と言うと、
「うん、じゃあ」と一緒に行ってくれることに。

マジンガーZ

このポスターにある、GOLDORAKとは、マジンガーシリーズ第3作『UFOロボグレンダイザー』のフランス語タイトル。なぜか、フランスでは、グレンダイザーが元祖マジンガーを超えて人気があったという理解の出来ない現象が。グレンダイザーの主人公宇門大介って、なんだかかっこ悪かったし(声は富山敬だったけど)、実は宇宙人で、本名デュークフリードって・・(ジークフリートから取ったのかな?)。しかも我らが兜甲児を脇役に回し、最初の頃は、TFOなどというちゃちい円盤に乗せやがって、と小学校のクラスメートの間でも評判悪かったのだ、グレンダイザーは(そう、私は小学生でした、当時)。

さて、『マジンガーZ/INFINITY』は、シャンゼリゼの凱旋門近くにある、PUBLICIS CINEMASで日本語オリジナル版を上映していることを確認。おしゃれなピュブリシスドラッグストアの地下にある、革張りの椅子が心地よい映画館で、よく日本アニメのオリジナル版を上映している。『エヴァンゲリオン』や『ももへの手紙』もここで見たし。

土曜の昼だったので、客が一杯で席が取れなかったらたいへん、と早めに行ったのだが、12時50分の回の客は私と息子と、40代と思しき男性の合わせて3人だけであった。なんで、こんなに人気がないの??

で、作品の感想であるが・・、オールドファンにとっては懐かしいし、十分楽しめる、というところか。

冒頭、いきなりグレートマジンガーが出て来て、懐かしい武器(技?)を全て披露し、『マジンガーZ対暗黒大将軍』のグレートマジンガー登場シーンを想起させてくれた。

炎ジュンが臨月で、剣鉄也が子育てのために軍人用官舎ではなく下町にある木造の家に住もうと提案する回想シーンでは、ああ、そういえばこの二人は兜剣造博士に引き取られた孤児だったなぁ、と思い出したり。幸せな家庭を築きたいという気持ちが二人とも人一倍強く早めに結婚したのだ、ってありがちなストーリーだが。
実の息子である兜甲児に鉄也が嫉妬したエピソードや、炎ジュンの実父は黒人であり、肌が浅黒いことでいじめられた過去を扱ったエピソードなどもふと思い出す。せつないバラード調(演歌調ともいえる)の炎ジュンのテーマが流れ、幼いジュンが泣いているシーンがあったし、あれは印象深いエピソードだったな。

お嬢さん育ちの弓さやかと、両親が亡くなっていたとはいえ(父親はサイボーグとして蘇ったが)、弟とともに祖父にかわいがられて育った兜甲児のカップルに比べると鉄也&ジュンはなんかシリアスな印象があったよな。一見やんちゃな甲児とおてんばなさやかはよく口喧げんか(痴話げんか?)をしていたが、本作では、科学者カップル、しかもさやかは光子力科学研究所の所長になっていた。まあ、二人とも親が優秀な科学者なので、血筋といえばそれまでだけど。

シローはすっかり青年になっていたし、ボスがラーメン屋っていうのは、なんかそのまんま感が。みさとの娘の父親は誰だろう?甲児、いや意表をついて、弓教授だったりして?懐かしい阿修羅男爵とブロッケン伯爵は本人たち+メカが出て来たのは笑えたし。新顔リサはマジンガーシリーズのキャラクーぽくなかったな。パイルダー号はなぜか、ホーバーパイルダーで、二人乗り。でも、甲児とリサが乗り込むシーンで、画面端にスーパーパイルダーがちらりと写ったような記憶が(二度見した方がいいかも)。あと、アフロダイエースのフィギュア(超合金か)がどこかで出て来たし(やっぱり二度見が必要だ)。それから、もりもり博士の遺影も、ちょっとうれしかったな。

Dr.ヘルの「人類の弱点はその多様性にある」って台詞は、このイスラムテロが頻発する時代に、重いかも。

ちなみに息子の感想は、「あまり面白くなかった。マジンガールズは『無邪気の楽園』に似てた」!!そんなものを息子が見ていたとは知らなかった母であった。

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プロフィール

江草由香

Author:江草由香
編集者・ライター・コーディネーター。
96年に渡仏し、99年から10年間パリ発日本語情報誌『Bisouビズ』の編集長を務め、同時に日本の雑誌やWebに情報記事、コラムなどを寄稿。
2010年に日仏バイリンガルサイト『BisouJaponビズ・ジャポン』を立ち上げ、ジャパン・エキスポなどパリで行われる見本市で、日本企業や日本人クリエーターの出展をプロデュース、展示会の企画コーディネートの仕事を始める。
2018年に22年間のパリ滞在にピリオドを打ち、日本に帰国。

『BisouFranceビズ・フランス』
https://www.bisoufrance.com/

個人ブログ『湘南二宮時々パリ』
http://ninomiyaparis.blog.fc2.com/

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